ヨダログ

囲碁棋士 依田紀基のブログ

一敗一勝でした

2014-03-28 | 日記

21日に電通大学で電聖戦が行われて最強の囲碁ソフトzen(市販版は天頂の囲碁)とクレイジーストーン(市販版は最強の囲碁)

とそれぞれ4子で対局しました。結果は最初にクレイジーストーンに負けて、2局目にzenに勝って1敗1勝でした。

zenは天頂の囲碁で傾向を調べていたことが役に立ったと思います。

その傾向とは、基本的にzenは白模様打ち込んでこないこと。これはクレイジーストーンも同じですが、

コンピューターに勝ちに行く場合は、これは大変有利な情報と言えます。

しかしながら、これだけ有利な条件があっても、4子で接戦になるのですから、驚きました。

このあと後日談があるのですが、電聖戦の後に打ち上げがあり、

クレイジーストーンを開発したフランス人の方に、

クレイジーストーンと打った碁で、ある局面で僕が違う手を打ったらクレイジーストーンがどう打ってくるか興味があると話したところ、それが出来ると言うので、

翌日に棋院で、囲碁将棋チャンネルの企画としてやってみました。

これでかなりクレイジーストーンの傾向がわかったので、再戦してみたところ、僕が勝ちました。

現在のところは、傾向がわかれば4子ならプロがやや厚いと思います。

傾向がわからず、本手を打っているようだと、4子はプロが大変だと思います。

ただし、コンピューターはどこまでわかっているのか、こちらも読めないところがあります。

そういう意味で、コンピューターはサイコロを振って着手を決めているようなものと言われた電通大学の先生の言葉は的を得ていると思います。

詰碁のソフトはすでに人間は全く歯が立たないので、そういう答えの出る分野はコンピューターは強そうなイメージがあるのですが、

実際の死活やヨセの能力はかなり低いと言えます。

と言うことは、他の能力を落とさずにここを改善することが出来れば、格段の進歩が期待できるということでもあります。

 

 

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 直筆「棋楽」 | トップ | 依田塾 楽天市場店よりお知らせ »
最近の画像もっと見る

あわせて読む