北海道山旅2008年

2008年に北海道北部斜里羅臼の山旅をした記録です。

1.斜里岳 2008年7月17日

2015-06-26 10:49:45 | 北海道の山旅
2008年北海道山旅の最初は斜里岳です。
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事前に用意した登山地図。登りは旧道の谷道コースで、下りは新道の尾根道コースの予定だ。
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登山口へ向う林道の入口標識。
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林道終点の登山者用駐車場に到着。
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新しい標識が建っていた。
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登山口から山道に入る。9時15分スタート。
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早速ヒグマに注意だと。「最近頻繁に目撃されています」とも書いてある。
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最初の分岐で旧道の谷道コースへ。全身に熊除けベルやら鈴をジャラジャラ鳴らして歩く。
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こちらは方丈の滝というのだそうだ。滝には名札がぶら下げてある。
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これは霊華の滝。沢筋の道なので滝が多い。
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二股の滝もある。滝を見ながら歩いてどんどん高度を上げる。岩は濡れて滑りやすい。
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尾根が近づいたのかと思ったが違っていた。雲が流れてきてまわりが見えない。
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「胸突き八丁九合目」と書いてある。ここからが きつい登りだった。
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急登をしばらく続けると尾根に出た。丁度12時だ。歩き出して2時間45分。
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馬の背と書いてある。ここから山頂まで もうすぐらしい。
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主道を歩く。雲は晴れるどころかますます濃くなる一方だ。風も出て とても寒い。
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お社がある。その向こうに見えるピークが山頂だろう。
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山頂に到着。12時30分。歩き出して丁度3時間15分だ。
ここでお昼のお弁当を食べる。山頂でもう一人のおじさんがお弁当を食べているので話をするとその方
は名古屋から来られたそうだ。
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丁度そのとき 雲の中から沢山の人影が現れた。よく見ると自衛隊の方たちだ。
挨拶をされるので 「ヒグマに怯えながら登って来ました」というと
「もう大丈夫です。われわれが安全に登山口までお送りします」とおっしゃられた。
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食事も終わり、名古屋から来られたおじさんと二人 下山開始する。
下山は 新道の尾根道を行くが なんと自衛隊の方たちも新道を降りてくださるそうで安心だ。
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竜神の池に立ち寄る。自衛隊の方たちも立ち寄っていかれた。
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新道の尾根道は 這い松地帯で いかにもヒグマの巣だ。
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ところが 自衛隊の方たちが前と後ろに歩いてくださるので 怖い者無しだ。
ボディーガード付きの登山だ。
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一緒に歩く名古屋のおじさんも鼻歌交じりで ご機嫌だ。登りは一人きりでとても怖かったそうだ。
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一瞬雲が薄くなったので 振り向くと山頂が見えている。
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またしても雲に覆われてしまう。どんどん尾根道を下る。杯松は相変わらず続くがもちろんヒグマは大丈夫だ。
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熊見峠到着。いかにも熊が出そうな杯松地帯だったが、今日はボディーガード付きなので安心だ。
一人で下山するときはとても怖いと思う。
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熊見峠から下二股までも這い松地帯が続く。アップダウンを繰り返しながら30分以上歩く。
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這い松地帯を出て白樺の森に帰ってきたところで自衛隊の方たちは わき道へ入っていかれた。
丁重にお礼を言って お別れした。
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登山口の清岳荘に帰着したところで名古屋のおじさんともお別れした。
彼も車中泊をしながら北海道の山旅を続けるという。
下りもあちこち寄り道したので3時間15分かかった。
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夕方離斜里の町を車を走らせていると雲の切れ目から斜里岳が顔を覗かせていた。
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2.斜里岳の花  2008年7月17日

2015-06-26 10:49:31 | 高山植物
斜里岳の山中で見かけた花の写真を整理しました。
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千島薊(ちしまあざみ)に止まる蝦夷白蝶
このアザミは 北海道以北に生息するそうだ。
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苔桃の花 草に見えるけどこの植物は立派なツツジ科の木である。
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チングルマの果実。これが子供の持つ風車に見えることから「稚児車」と名づけられて
「ちごぐるま」から「ちんぐるま」に変化したそうで、これも草に見えるけどバラ科の木だそうである。
秋の紅葉もきれいだ。
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千島桔梗は横に咲き 花弁の内側に白毛が生えているのが特徴だ。
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雌阿寒金梅は北海道の固有種で雌阿寒岳で発見されたのが名前の由来だとか。
南限が羊蹄山だそうである。
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丸葉下野(まるばしもつけ)は高山帯に生息する落葉低木だが、北海道固有種の
「エゾノマルバシモツケ」や「エゾノシロバナシモツケ」との違いがよく分からない。
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千島風露は風露草の仲間で 本州の四国風露、白山風露や南アルプスの高嶺郡内風露と同じ風露草だ。
この千島風露は名前のとおり、北海道の固有種らしい。
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千島金梅草は北海道大雪山以北、以東に生息する固有種で 近い仲間に
北海道南部や本州の高山帯の「信濃金梅」があるそうだ。
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ニッコウキスゲは全国的に分布している。
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車百合は葉が車輪のように輪生するところから名づけられた。
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蝦夷ツツジ は北海道のみならず 本州中北部にも生息するらしい。
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四葉塩釜は葉が四枚数段にわたり輪生するのが特徴で 本州中北部や北海道の高山帯に生息する。
花弁が鳥の嘴のように鋭く尖っているのが特徴だ。
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大伶人草はクリーム色の伶人草だ。伶人とは雅楽の演奏者を意味するが 
その楽人が被る烏帽子の形に似ているのが名前の由来とか。
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長葉北薊(ながばきたあざみ)は北海道だけではなく、本州の高山帯にも生息している。
薊の仲間ではなく、キク科トウヒレン属の植物で 木曽駒ケ岳で見た黒トウヒレンに良く似ている。
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黄金菊(こがねぎく)別名秋の麒麟草。本州の高山帯にも生息する。
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ジャンボ蕗 これは私が勝手に付けた名前で、生まれて初めて北海道の山を歩いているときに
であった大きな蕗で、非常に驚いた。大人の傘くらいの大きさなので、本州にはこんなジャンボなものは無い。
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御前橘は本州の高山帯にもどこにでも生息している。白山の御前ヶ峰で発見されたという。
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浪来草(なみきそう)は乾燥した砂地に生育するが 海岸沿いにも生育することもあるという。
浪が打ち寄せるような姿で 花の形は立浪草と似ている。
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矢車草は背丈1メートルを越える多年草で 花の形は「マルバシモツケ」に似ている。
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3.羅臼岳  ヒグマ出没のため入山禁止でやむなく中止 2008年7月20日

2015-06-26 10:27:58 | 北海道の山旅
今回の北海道東北部のたびで、斜里だけとともにぜひ登りたかった山だったが、
登山口に「最近ヒグマが頻繁に出没しているので 当分入山禁止とします」
とバリケードが立ててあり、残念ながら今回は 中止した。
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羅臼温泉付近の登山口の登山道案内標識。残念ながら入山を中止した。
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湖の付近には蝦夷鹿が道路まで普通に出てくる。
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羅臼自然センターのヒグマの剥製。こんなでかいやつと山の中で鉢合わせはしたくないものだ。
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これも自然センターに展示されている縞フクロウの剥製。羽を広げると2メートル前後ある。
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羅臼漁港からは国後島がすぐそこに見える。早く返せ。
終戦のドサクサにまぎれてソビエトが突如不法占拠したままだ。
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知床峠からも国後島は見える。この後知床へ行った。
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