土筆(つくし)
土筆 煮て飯くふ 夜の台所 正岡子規
西の谷に土筆(つくし)がたくさん出ている。
10分もかければ,両手いっぱい、摘む事ができる。
例年もう少し早めに摘むが、今年は少し時期が遅れた。
春の味として一度は、食べたくなる。
東京では、八百屋で売られていることも有るらしい。
まずハカマをとる。
摘むのは簡単だが、ハカマを外すのが手間がかかる。
たいした量ではないのに、指先がアクで黒くなり洗っても落ちないから困る。
お湯には塩を少し入れて茹でる。一分くらい茹でたあと冷水にさらす。
茹で上げると茎の部分がピンク色に変化する。
それにみりんとしょう油を混ぜた物をかけ、かつおぶしをふる。
茎と穂の部分の食感は全く異なる。
茎の部分はツルツルという感じで穂は苦味がある。
イラストレーター、ジャズ歌手、舞台女優と、マルチタレントの水森亜土は『世界で一番美味しい食べ物』として土筆をあげているが、確かにクセになる魅力が有る。
季節を味わう酒の肴に最適な一品だ。