「西の谷緑地公園」を美しく!

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ジャコメッティ展@国立新美術館

2017年08月17日 19時46分47秒 | 美術館
ジャコメッティ展@国立新美術館
2017年6月14日(水)~9月4日(月)










身体を針金や棒のように延ばした彫刻で知られるアルベルト・ジャコメッティ(1901-1966年)はスイスに生まれでフランスで活躍した彫刻家。
彫刻が量感を重要視したのと正反対に針金のように細く・長く、薄く。
対象を見えるまま、感じるままに観るという特異な造形で世界を魅了した。

老人が夕陽を浴びて港を散歩する老人の影が、細く長く延びて揺れ動く映画のシーンを見て「ジャコメッティのようだ」と思ったのが1970年頃だ。

1990年頃にデンマークに旅し、コペンハーゲンの北35kmの街に在る「ルイジアナ現代美術館」を訪れた。
この美術館は海沿いの地形に沿うように回廊型の展示室が続く独特の美術館。

その中の1つが、ジャコメッティーが展示されている部屋で、「歩く男」を始め沢山の作品に初めて出会った。その後は観る機会がなかった

今回、ジャコメッティを所蔵する国内外のコレクションの協力で、初期から晩年まで、彫刻、油彩、素描、版画など、132点が出展された。
特に、南フランスに在る「マーグ財団美術館」のコレクションが加わり、大回顧展となった。

1室・初期・シュルリアリズム
30年代、サルバドール・ダリやアンドレ・ブルトンに誘われたジャコメッティは彼らが活動するシュルレアリスムグループと近づき、制作した。
この頃の代表的な作品は、頭蓋骨や“死”のイメージなど、当時の彼の体験や関心を反映した《鼻》がある。



《鼻》1947年、ブロンズ、針金、ロープ、鉄

2室・小像。 



1935年から1940年代前半は、モデルと向き合いながら独自の造形を模索する作業に没頭。その過程で極端に小さな彫刻が作られた。

「見たものを記憶によって作ろうとすると、彫刻は次第に小さくなった。
それらは小さくなければ現実に似ないのだった。それでいて私はこの小ささに反抗した。倦むことなく私は何度も新たに始めたが、数か月後にはいつも同じ地点に達するのだった」と述べている。

6室・モデルを前にした制作




《ディエゴの胸像》1954年、ブロンズ豊田市美術館

8室・矢内原伊作
ジャコメッティ芸術はモデルとの対峙が重要な点で、日本人哲学者・矢内原伊作(1918-1989年)は長時間に渡る制作と向き合うことができた数少ないモデルとして知られている。
彫刻ができるまでに描かれた数多くの油彩画やスケッチも、見どころの1つ。

9室・パリのアトリエ
ジャコメッティは、1926年、弟のディエゴとともに、モンパルナスのイポリット=マンドロン通り46番地のアトリエを借りた。
その後、アネットと暮らすようになっても、金銭的に余裕ができても、生涯この場所を離れることはなかった。建物の門を入ると細い通路があり、右側は鋳物職人をしていたディエゴのアトリエ、向かいがジャコメッティのアトリエ、その隣の一室が居間と寝室を兼ねた部屋。

●「マーグ財団美術館」
設立したのは、高名な画商として活躍したエメ・マーグと妻マルグリットで、1964年、ニース近郊サン=ポール・ド・ヴァンスに開館した。

マーグ財団美術館には、「ジャコメッティの庭」と呼ばれる中庭がある。
米国のチェース・マンハッタン銀行のために構想し、その後、独立した作品として鋳造された彫刻群を設置するために造られたもの。









今回の展覧会には、この作品群が展示されていた14室は圧巻。
この部屋は撮影が自由。

今回の展覧会で全貌を知ることが出来たことは嬉しい。
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