「西の谷緑地公園」を美しく!

「公園都市水戸」の街造りを考える人達と協働したいと思っています。

「大和し美し川端康成と安田靫彦展」5

2009年05月11日 23時37分11秒 | 美術展
第5章 二大コレクションとの対峙

安田コレクションの琳派、川端コレクションの文人画など、それぞれに収集品は異なる。
埴輪や密教法具など、両者に共通する品々もある。


愛蔵の品に囲まれた川端の書斎。(川端記念会)

年齢や蒐集歴としては安田が先輩格、影響を与えたことは考えられる。
収集家は良きライバルに恵まれないと、眼力は向上しない。
また、良き美術商の存在も大切だ。
コレクターと美術商は車の両輪といえる。
いくら財力に恵まれても、独力でというのは難しい。

縄文土偶(女子頭胸部・俗にハート形と呼ばれている)、埴輪(乙女頭部)、聖徳太子立像、王子型水瓶、金銅三鈷杵、などなど。
よくもこれだけの銘品を集めた、集まった。驚くべき執念だ。
画材でもあり、小説の基にもなったであろうから、必要かつ欠くべからざる。ともいえる。
旧蔵品も多数あり、没後はしかるべき博物館や美術館に収まっている品も多い。

今回の展覧会、二人の収蔵品に興味を持って出かけた人も多いだろう。僕もその内の一人。
会場を2巡して帰途についた。
いつも、そのように。或は3巡する。
それでも、目録を見て眼に浮かぶ品は少なくなってしまい、自分に『何を見ていたの』と問いかけたくなる。

第6章 大和し美し

ここで、安田靫彦の作品が並ぶ。
今年2月7日から3月22日まで、茨城県近代美術館で「安田靫彦展」が開催された。
その際の展示品の一部は今回も展示されている。


「飛鳥の春の額田王」も代表の一点。

「大和は国のまほろばたたなづく青かき山ごもれる大和し美し」

川端康成が自栽の直前に、歌碑のため万葉集から選んだ倭建命の歌。
そこから採られた本展のタイトル。
”まほろば”は実り豊かで住み良いところ、との日本の古語。

多岐にわたる作品群、いくつもの世界が交錯した展示。
日本が住み良く美しい国である様に、との願いを感じた。
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“名主の滝”のヤマボウシ

2009年05月11日 13時33分09秒 | 庭園
王子の名主の滝公園は江戸時代の安政年間(1854~1860)に王子村の名主「畑野孫八」が自邸に開いたのが始まりで、“名主の滝”の名前の由来もここから来ている。現在は北区立の公園だ。
武蔵野台地の先端から流れ出る滝は4つある。
もっとも、現在は水量が少なく汲み上げ水の循環式らしい。
斜面を巧みに利用した回遊式庭園で自然の環境を保持している。
那須の塩原をイメージして造園した。との解説文がある。

沢山の樹木や草花が植えられ、植物園のようでもある。
名札も付いて分りやすい。
池には野鳥も飛来し、鳥類の解説板も設置されている。





今日訪れたら、池に面したところのヤマボウシが花盛り。
ヤマボウシは僕の友人鈍愚里さんの大好きな花だ。

黄色のカキツバタ?(アヤメ・ショウブ・カキツバタなど、見分けがつかない)
一度調べてみたが、散歩に植物図鑑は欠かせない。




更に、僕の好きな木賊(トクサ)が大きく伸び、風情在る光景だった。

毎年5月の下旬に、先輩のご招待で友人達と那須に行く。
30年以上続く恒例の行事だ。(会自体は43回を数える)
その頃、那須の高原はヤマボウシが咲く。
「ショウゾウ・カフェ」でコーヒーとケーキをいただく。

温泉で疲れを癒し、すき焼きを食べ「浦霞」を飲む。
食後はラウンジで一年間のつもる話し。
新緑の那須高原で過ごす1泊2日は身に余る。

簡素な生活を心がけているのに贅沢な話しだ。
年に一度の命の洗濯。
お許し下さい。
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