風の記憶 

風のように吹きすぎてゆく日常と記憶を、
言葉に残せるものなら残したい。

…………ささやかな試みの詩集です。

季節の終わりと始まり

2016-10-19 11:55:41 | 19「★新詩集2016」

今朝もまだ、朝顔が咲いている。
一時期は花柄もすっかり小さくなっていたが、今朝はまた盛夏の頃に負けないほどの、大輪できれいな花が咲いている。
そういえば、まだ夏日の暑さもしつこく残っている。
それでも夜になると、暗闇の中では虫の声もしずかな賑やかさで、夜空の月もひんやりと澄み渡ってみえる。
どこからか漂ってくる、金木犀の甘い風も心地いい。
ゆっくりと季節は移ろっているのだろう。移ろうなどと、なんとなく古めかしい言葉も使いたくなる、そんな季節の終わりと始まりの時なのかもしれない。
いつまでも頑張っている朝顔の花を見ていると、ただ暑さに耐えるばかりだったこの夏の、いくばくかの消化しきれなかった想いが、淡い花色に感じられたりもする。



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