家づくりなんてカンタンだ!

住宅をつくり続けている設計事務所の雑感

日時計をステンレスとコンクリートで現場製作

2018-02-23 19:00:03 | 建築

1年と少し前に、現場で製作した日時計です。

エクステリアとして、いわゆる「日時計」を依頼すると、

立派で高価な物になってしまいそうなので

書物で確認し、現場製作に挑戦しました。

 

「日時計 その原理と作り方」関口直甫著(恒星社厚生閣)

「日時計=最古の科学装置」

以上2冊から原理を学び、どのようにすれば安価な日時計をつくれるのか

色々デザインした結果がこちらの図面。

 

ステンレスの丸鋼とフラットバーで構成、投影面はコンクリート洗い出し

周囲を自然石(丸石)で囲い遺跡の雰囲気を。

 

何故日時計なのか。快適空間ラボラトリー という温熱空間実験施設の屋外に

太陽の象徴として演出したかったからです。

冬は日射として有り難がられ、

夏は逆に嫌われる存在である太陽の光。

 

古代から世界中で信仰の対象となってきた太陽に対して

私たちの感謝の印でもあります。

 

実際つくってみての感想は、バー勾配の精度に左右されるということ。

真北はある程度正確に現場でも出せるのですが、

勾配がすこし違うだけで、時刻が大きくずれてしまうことが

わかりました。

 

施設のオープニングで時刻のずれが大きいことがわかり

少々焦ったことも。

 

一部を残して作り直したところ、時刻の正確さはまずまずです。

(実際大きくズレなければオーケーでしょう)

勾配のバー影が時刻を指していて、12時40分ころの写真。

また機会があればチャレンジしたいですね。

 

 

 

 

 


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