熊澤良尊の将棋駒三昧

只今、生涯2冊目の本「駒と歩む」。只今、配本中。
駒に関心ある方、コメントでどうぞ。

掛かってきた、ある電話

2017-05-17 20:35:43 | 文章
5月17日、曇り。

小さな蕾のアジサイ。
あと半月ほどで、きれいな花を付けてくれます。


ーーーー
先日の電話です。
若い女性の声ですが、滑舌がイマイチ。
で、「ハイ、熊澤です。モシモシもう少し大きな声でお願いします」。
声の相手は、どうやら東京のテレビ局のスタッフ。
どうやら、番組では「駒」を取り上げる予定で、いくつか教えて欲しいとのことでした。
と言うことで、「分かることなら、何でも答えます」と返事しました。

Q1,王将と金将の裏はブランクで、木地の木目が良く分かるので、良い木地を使うそうですが・・。
【コチラ】、質問を遮って「えらいマイナーな質問ですね。もっと、本筋なことかと思っていました。 
      質問の意図はよく分かりませんが、本来、駒40枚は全体の調和をもって一組とします。
      ですから、王将と金将だけ良いものにすると言うことはありません。
      ついでに、申し上げておきますが、「王将」の駒は、2百年程度のいわば、新参者なのです。
      つまり、古くは2枚とも「玉将」で、そのことは知っておいた方が良いと思いますよ。

Q2,タイトル戦に使う駒は、いくらぐらいのものですか?
【コチラ】、値段は分かりませんし、関係ありません。
      立派な駒も多いでしょうが、イマイチと思うような駒も使われることがあります。
      従ってタイトル戦に使われたからと云って、良い駒だとは決まったわけでもありません。
      タイトル戦では設営関係者が、準備をする訳ですが、その地域の有力者が持つ駒が準備される
     ことも多く、対局者がイマイチと思っていても、心優しい人は黙ってそれを使うことも有るよ       うです。それに、値段が気になるようですが、良い駒とはどんな駒かな・・、そういうところに      関心を持ってくださるとうれしいです。

以下略。
これは「XX先生は何でも知っている」という番組のようです。
この電話で分かったことは、この番組もスタッフが作った台本に従って演じているのだな、と言うことでした。









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1 コメント

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Unknown (かんべ)
2017-05-18 08:57:18
テレビに限らずなんでもそうなのかもしれませんが、制作側の恣意的すぎる作り方と、それを鵜呑みにし過ぎる受け取り側が大多数になると、あたかもそれが真実の様になってしまうと思いました。

見てもおらず、やってもいないのに、風評や聞きかじっただけの事をまた、気付かずに人に言ってしまう事に私は気をつけていかないといけない

慎重に話す事は大切だと文を読んで感じました。

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