H氏奮戦記

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歳相応

2017-02-12 22:25:52 | 日記
先日、初台の新国立劇場でプーチーニの歌劇「蝶々夫人」を観てきました(写真)。オペラは半年ぶりでした。

蝶々夫人は幸せに満ちた登場の時は15歳。はっきりそういうセリフが有ります。悲劇的な最後は3年後ですから18歳。
はっきりヒロインの歳がわかるのはこのオペラぐらいです。
カルメン、アイーダ、ヴィオレッタ(椿姫)・・が何歳だったかわかりません。

歌手は前は音大などを出て、研修などをして、外国に行ったりして円熟し主役を張るころには50歳近くなったものでした。
前に、レナー・スコットが蝶々夫人、アルフレード・クラウスがピンカートンの「蝶々夫人」のレコードが出たときには「蝶々夫人とピンカートンの歳を足すと100歳を超える」と言われました。
蝶々夫人が女中のスズキよりおばさんだったり。

ところが、近ごろはスポーツ、芸術いろいろな分野で若年化が進んでいます。フルートも中学生が一般のコンクールで優勝したりします。
それで、歌手もずいぶん役柄の年相応の人が出てくるようになりました。

今回の蝶々さんは安藤赴美子さんという人で、新国立劇場オペラ研修所の研修生出身ということで、さすがに15歳には見えませんが若くて美しい人でした。やはり歳相応の姿の人が演じる方が蝶々さんの悲劇が胸に迫ってくる感じがしました。
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