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「HIROSHIMA HAPPY NEW EAR 22 マリアンナ・シリニャン 煌きのピアノソロ」 これはちょっとひどすぎる! 久しぶりに怒りが収まりません。 

2016-10-19 18:14:15 | 日記
HIROSHIMA HAPPY NEW EAR 22 マリアンナ・シリニャン 煌きのピアノソロ  に行ってきました。これはちょっとひどすぎる! 久しぶりに怒りが収まりません。

このシリーズは、現代音楽に親しんでもらおうとするもので、入場料も安く設定してあります。プロデュースは広島出身の細川俊夫氏で、彼が作曲した曲が必ず入り演奏者も彼が決定しています。現代曲の紹介といっても、実質的には彼の作品紹介の事業ということなのですが、現代曲だけではとても一般聴衆は2時間も持ちません(私もクラッシックのコンサートにちょくちょく出かけますが、プログラムに一つくらいは現代曲が入っていてもいいかなと思っています。演奏者のちがった魅力が発見できるかもしれません。そんな私でも、現代曲ばかり聴かせられるはさすがに苦痛です)。著名なクラシックの定番も織り交ぜて、現代曲の紹介を目的としながらも比較的聞きやすいプログラムとなっているのが特徴です。

今回、人に薦められて券を買おうかと思ったのは、新鋭ピアニストがバッハのシャコンヌ、ショパンを弾くと言うプログラムにひかれたためでした。現代曲はちょっとしんどいけど、そんな大曲も入っていないし、しばらく「我慢」をしていればショパンの響きに癒される極上の時間が過ごせるし、バッハもどんな解釈で弾くのか楽しみと思ったからでした。しかし、そんな期待は見事に裏切られました。彼女が弾いたショパンは明らかにショパンではなく、一言で言うとめちゃくちゃな演奏でした。

前半の現代曲は全くその良さが理解できませんでした。それはいつものことですから気にはなりません。冒頭のシャコンヌは、良かったと思います。この曲はヴァイオリンの聖典のような曲です。重音とアルペジオがこれでもかと繰り返され、時に弓の馬の毛を切りながら必死の形相で弾く演奏者を見ていると、苦行僧のようにも見えてきます。だからこそ最後近くの単純なメロディが、まるで天上の音楽のように聞こえ、神の救いを暗示のように思えるのです。でも、これをピアノで弾くと、重音やアルペジオはいとも簡単に弾けてしまうため「苦行」が演出できません。単純な平坦な曲となってしまいがちですが、今回、きちんとした曲想をもって最後まで飽きさせることなく弾ききったのは見事でした。

最悪なのは、後半のショパンです。

演奏がはじまっても、最初何の曲かわかりません。左手の音が大きすぎ、細かなペダリングができていいないため音が大きく響きます。左手のリズムが不規則で右手のメロディも彼女独特の抑揚がつき、一瞬編曲しているのではないかと思えたほどでした。私の経験では、クラッシックというジャンルのコンサートで、これほど原曲を無視した作曲者に冒涜的は弾き方をした演奏者は彼女が初めてです。プログラムでショパンを書いているのなら、ショパンを弾かないといけません。観客がショパンを期待して券を買ってきているのですから、それを提供するのがプロの演奏者の最低の仕事です。自分の解釈をするのなら、ショパンの魅力を最大限提供した上で、そのなかで込めればいいのです。

ブーニンがショパンコンクールで鮮烈なデビューをしました。私が中学生だった萩原麻未のショパンを聞いて感動したときも、彼らが弾くショパンはまぎれもなくショパンでした。きちんと丁寧に弾いても、演奏者の独自性・解釈はきちんと聴衆に届きます。きちんと丁寧に弾いて凡庸ならば、どんな弾き方をしても凡庸なのです。

あの程度のテクニックのピアニストなら、言葉は良くないかもしれませんが幾らでもいます。彼女の良さが全く理解できませんでした。民族性も、宗教性も、哲学も、何も感じるものがありませんでした。横柄で横暴で暴力的な音に、本当に頭が痛くなる思いでした。細川氏に訊ねたい気持ちです。「彼女にどんな魅力があったから招待したのか。彼女のどんな魅力を聴衆に提供したかったのか」と。



日時】 平成28年10月17日(月) 開演19時(開場18時30分)
会場】 JMSアステールプラザ オーケストラ等練習場
音楽監督・お話/細川俊夫
演奏/マリアンナ・シリニャン 

プログラム】
J.S.バッハ:F.ブゾーニ 編:シャコンヌ ニ短調
細川俊夫:ピアノのためのエチュードより
        I 2つの線
       II 点と線
A.ベルク:ピアノソナタ
T.マンスリアン:低音鍵盤のための3つの小品
F.F.ショパン:バラード第3番 変イ長調 Op.47
F.F.ショパン:バラード第4番 ヘ短調 Op.52
F.F.ショパン:子守歌 変ニ長調 Op.57
F.F.ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22
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