演劇知のスゝメ

―演劇的視点で日常の幻想を打ち破る―
act orch、多少婦人の劇作演出、演劇講師渡辺裕之による劇的考察譚

ショスターコビッチ・歌劇「鼻」を観て

2010-01-17 12:52:15 | Weblog
笙の真鍋先生よりオペラの参考にと、ショスターヴィッチの歌劇「鼻」をビデオテープでお借りしました。

ゴーゴリの「鼻」をオペラ化したもので、主人公の顔から逃げ出した鼻が人間化し、主人公と話するシーンでは、シーンの特異さが歌劇の幻想性と相成り、非常に面白く見れました。私も鼻には並々ならぬ関心と意識があるので、この歌劇をモティーフに一本作ったら面白いだろうなと思いました。多少婦人でやるとしたら、是非特殊メイクの天羽さんに全身鼻男を作って頂きたいです。やるとしたら当然私しかいないでしょう。久々の舞台復帰です。そういえば鼻男というキャラクターがスーパーファミコンの摩訶摩訶というソフトに出ていました。バグゲーです。

演出家のボリスポクロフスキーさんが、

「私たちは特別新しいことはやっていない。過去の有名な演出家たち…スタニスラフスイーダンチェンコフ、メイエルホリド…のやり方を受け継いでいるだけです。オペラを本来の姿に戻すことが目的なのです。オペラは音楽作品ではなく演劇です。音楽によって表現される演劇…ドラマなのです。オペラの音楽はシンフォニーの音楽とは異なるものです。コンサートの音楽とは全く違う性格のものです。オペラは音楽で書かれたドラマで音楽は表現手段なのです、オペラの音楽は演劇性を重視し、人々の間に生じた出来事を表現するべきです。出来事の情緒を音楽で表現し、人がその生涯に経験する様々な状況や感情、心の動きを表現するべきです。残念ながら最近のオペラ劇場はオペラの演劇性を失いつつあります。ドラマを単に音楽だけで、単に歌だけで表現しようとするこれはもはや演劇ではなく、舞台装置の前で衣装をつけて動き回る歌手のコンサートです。」

と仰っていたのが、とても印象的で、心に残りました。なるほど、アカデミズムのある芝居、または演出家、役者というのが個人的にはとても好きです。
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オペラ劇場 メイエルホリド スタニスラフ 特殊メイク モティーフ
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