演劇知

劇的考察譚

ダニーと紺碧の海とは

2017-06-18 18:29:02 | Weblog


アイレオヴィス第一回公演「ダニーと紺碧の海」@駒込ラ・グロット

菊地祥子から芝居を企画しましたとの連絡。実は彼女と同じ歳の頃、わたしも個人企画act orchを立ち上げたのだ。何かやらなきゃ! 何かやってやろう!と思う歳なのかもしれない。しかし菊地さんの同期、小林さんが個人企画「ともサンカク」を立ち上げたのが2014年だったゆえ、そんなに歳は関係ないっか




そんなわけで観劇。翻訳劇は原文→翻訳語→現代の感覚という三段階のプロセスを踏むゆえ、どうしても観る目が厳しくなってしまう。現地の思考、感情を日本人の役者が表現するときに「え、それでいいの?」と思ってしまうのは果たして穿った意見だろうか。演出家は原文を忠実に再現するか、または日本人の演じ手・観客に合わせるか、どちらかの選択を迫られると思う。

菊地さんの演技。感情の振り切れに関しては、これまで見てきているゆえできるのは分かっていたが、今回は囁きの・細やかな・地を這うような感情の流れを観てとることができた。現場を着々と踏みしっかり成長してきたのがよく分かる。素肌を晒し、女性の「性」を感じることもできた。演劇に性美は必須。そういうタイプの子じゃないと思っていたが、見くびっていた己が恥ずかしい。下着姿の彼女を見て、見てはいけない娘の下着姿を見てしまった父親の気持ちになったのだが。目線を上げられぬ。



菊地祥子にとって、今回の公演は役者・製作面ともに非常に勉強になったのではないだろうか。9つ上の人間として頑張れとエールを送りたい。木の椅子のフレームが絶妙な位置で腰に当たり、観劇中の私は自分自身に「腰、頑張れ」とエールを送っていたよ、ずっと。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 復帰とは | トップ |   
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL