想い出のエピソード

自らの体験や人から聞いた、過去の失敗談や面白い出来事を思いつくままに紹介

速記

2010年06月12日 22時38分17秒 | 日記
高校2年生の時、本屋でなにか良い本がないかとあれこれ探していた。その時、
一冊の本が目に止まった。それは「石村式速記」という本だった。
 

私は、思った。速記をマスターすれば、授業のノートとりに役立つし、日常の
メモも簡単に取れる。期待を膨らませてその本を買った。
 

家に帰って早速、本を開いた。まず、「あかさたな」の速記表記が書かれていた。
紙に何度も何度も書いて練習した。その後も毎日練習し、授業中も速記の勉強の
内職をした。
 

1週間ほどすると、テンポの遅い曲の歌詞を速記できるようになった。そして、
つぎのステップの、「しゅう」「きゅう」「りょう」といった言葉の速記表記
の練習に進んだ。
 

このステップはマスターするのに苦労したが、猛勉強の甲斐があって1ヵ月ほど
すると、授業のメモが簡単に取れるようになった。ちょうどテスト前だったので、
授業を聞きながら、速記を使って余裕でメモがとれるのは助かった。
 

そして迎えたテスト直前。困ったことが起こった。

それは、速記での講義ノートがいっぱい出来たが、読み取るのにかなり時間が
かかり、大苦戦した。俺は、アホか?