弥富野鳥園情報

情報盛りだくさんの野鳥園ブログへようこそ!

~宮古島探鳥旅行記~④

2014-01-22 16:38:48 | 旅行記

4日目 

 朝、5時45分に起床し、2日目の朝に行った大野山林に向かうことにします。リュウキュウコノハズクを見ることができたので、今度はリュウキュウアオバズクを目標に探鳥します。昨年訪れた時に見たときは樹木のかなり高いところに止まっていたので、そのあたりを注意深く観察することにします。 

Dsc_2000_7 ~シーサーの守りは万全!?~

 しばらく観察していましたがなかなか見つかりません。そのうちリュウキュウコノハズクを見つけた場所に着きました。まさか今回はいないだろうと同じ場所を見てみると、なんと全く同じ所にまた止まっていました。どうやらねぐらになっているようですね。

 結局、リュウキュウアオバズクは見ることができませんでしたが、車に戻る途中にヨナグニカラスバトがすぐ上の樹木に止まっているところを見ることができました。

Skr_7228_2 ~ヨナグニカラスバト~

2_skr_7220_2 ~水を飲みに来たんですけど~

 さて、この日は宮古島最終日。まだ探鳥していない島東部を回ってみることにします。

 まずは宮古島の一番東にある東平安名崎(ひがしへんなざき)に向かいます。ここは景勝地としても有名なところで、夏季はアジサシ類などがよく観察できる場所でもあります。車で走ること約30分で到着。岬の上から見る海の景色はとても壮大で、磯に打ちつける波がとてもダイナミックで印象的でした。今回はそれほど多くの野鳥は観察できませんでしたが、イソヒヨドリ、ムナグロなどを見ることができました。夏季にまた来てみたいところですね。

Dscn7615_2 ~東平安名崎~

Skr_8730_3 ~ムナグロ~

 東平安名崎を後にして、南東部のサトウキビ畑周辺を探鳥することにしました。狙いはやはりミフウズラですが、天気が良い昼間なのでそうそう出てきてくれません。結局、観察できたのはサシバ、チョウゲンボウ、リュウキュウツバメ、リュウキュウキジバトといったところでした。

Skr_6585_2 ~チョウゲンボウ~

Dscn6960_2 ~途中出会ったヤギ~

Dscn7609 ~交通ルールを守りましょう!!~

 飛行機に乗る時間までまだ余裕があったので、もう一回初日に行った与那覇湾に行くことにしました。そしてここで思わぬ出会いがありました。湾中央部の干潟になっているところにカモメぐらいの大きさなのにアジサシの形をした鳥を発見しました。双眼鏡でははっきりとわからなかったのでスコープで確認したところ、日本で見ることができるアジサシ類の中で最も大きいオニアジサシであることがわかりました。あとで宮古島の野鳥の本を見てみると、11月頃に1~2羽程、稀にこの与那覇湾で確認できるとのことで、最後の最後になんとも良いタイミングで思わぬものを見ることができ本当にラッキーでした。

Dscn7739 ~オニアジサシ~

 さて、今回の探鳥旅行で観察できた野鳥は以下のとおりです。

 マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、ヒドリガモ、カイツブリ、ヨナグニカラスバト、キンバト(声)、ズアカアオバト(声)、リュウキュウキジバト、カワウ、ヨシゴイ、ズグロミゾゴイ、アマサギ、ムラサキサギ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、クロサギ(黒色型、白色型)、クロツラヘラサギ、シロハラクイナ、バン、オオバン、ムナグロ、ダイゼン、コチドリ、シロチドリ、メダイチドリ、オオジシギ、チュウシャクシギ、アカアシシギ、アオアシシギ、キアシシギ、イソシギ、ヒバリシギ、ハマシギ、ユリカモメ、ズグロカモメ、オニアジサシ、ミサゴ、サシバ、リュウキュウコノハズク、カワセミ、チョウゲンボウ、リュウキュウハシブトガラス、リュウキュウツバメ、イシガキヒヨドリ、ウグイス、メボソムシクイ、メジロ、セッカ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、リュウキュウキビタキ、スズメ、マミジロツメナガセキレイ、ツメナガセキレイ、キセキレイ、ハクセキレイ、マミジロタヒバリ、イカル、ドバト、インドクジャク以上28科63種

 番外編

 ヤエヤマオオコウモリ、ミヤコヒメヘビ、ベニシオマネキ、ミナミトビハゼ、ヤギなど

 あっという間の3泊4日の旅でしたが、先回の沖縄本島同様、天候にもまずまず恵まれ、今回も充実した探鳥旅行となりました。宮古島を始め沖縄の島々は渡り鳥の中継地として重要な場所であり、また、そこの土地で独自に進化した留鳥もたくさん生息しており、本土では味わえない独特の魅力があります。

 さあ、みなさんも沖縄の魅惑の島々にLet’s Go!!!

Dscn7800_2 ~ありがとう宮古!! また会う日まで!!~


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~宮古島探鳥旅行記~③

2014-01-21 11:37:03 | 旅行記

3日目

 朝、5時30分起床。まずは昨日夕方に行った池間湿原に朝一で向かいます。車で向かうこと約40分、池間島に到着です。朝日を浴びた湿原の風景はとても幻想的で早起きしてよかったなと思いました。まさに「早起きは三文の徳」ですね。

 さて、肝心の野鳥ですが、観察できたのは昨日とほぼ同じでこちらは「徳」とはいきませんでした。しかし、朝日を浴びて豪快に飛んでいたムラサキサギはとても美しく印象に残りました。

Skr_8099_2 ~まさに怪鳥! ムラサキサギ!!~

 その後、池間島を後にして次に島尻地区にあるマングローブ林によることにしました。この島尻地区は「パーントゥ」という国の重要無形民俗文化財に指定されているお祭りが有名なところです。仮面を付け、全身に泥を塗られた来訪神「パーントゥ」が集落に出て誰彼かまわず泥を塗りつけます。泥を塗られると厄払いされるということですが、「パーントゥ」の見た目がそれはそれは恐ろしいものなので、小さな子供たちにとっては間違いなく“恐怖のお祭り”になっていることでしょう。

 また話がそれてしまいました。話を元に戻しましょう。ここのマングローブ林には遊歩道が整備されており歩きながら探鳥することができます。以前はここでクロツラヘラサギを観察できましたので今回も大いに期待です。

 池間島から10分ほどで到着、とマングローブ林をみると、ちょうど満潮の時間と重なっており干潟が全然ありません。これはちょっと期待できないかなと思いましたが、とりあえず遊歩道を歩くことにしました。しばらく歩いていると水際のマングローブにアカアシシギとキアシシギが止まっていました。しかし、めぼしいのはそれぐらいだったので、時間をずらして干潮の時間にもう一度チャレンジすることにしました。

2_skr_8124 ~お休み中 zzz~

Dscn7428 ~南国の花 ハイビスカス~

 一度宿に戻り、次は宮古島の中央部にある大嶽城址公園に行くことにしました。ここは大野山林ほど樹林地が多いわけではありませんが、公園としては緑がとても多いので野鳥が多く生息している場所です。前回はヨナグニカラスバト、ズアカアオバト、リュウキュウアカショウビン、リュウキュウサンコウチョウなど観察できましたが、今回はどうでしょうか。

 ここは少し小高い丘になっているので階段を上りながら探鳥します。耳を澄ますとメジロの声がたくさんします。姿も確認できましたが動きがとてもすばしっこいです。丘を上がりきったところに開けた場所があり真上をサシバ、チョウゲンボウが飛び交っています。その他ではリュウキュウキビタキ、ジョウビタキなど観察できました。

Dscn7416 ~展望台からの眺め~

Skr_8184 ~頭上にサシバ~

 さて、干潮の時間が近づいてきましたのでもう一度、島尻マングローブ林に向かいます。今度はしっかりと潮が引いていますので楽しみです。さっそくアカアシシギ、キアシシギがいました。数も午前中よりも多くとても活発に動いています。他にもチュウシャクシギ、ハマシギ、イソシギ、カワセミ、アオサギ、ダイサギのほか、干潟に棲むベニシオマネキ、ミナミトビハゼなども観察できました。途中、同じ愛知県からお見えになっていたバードウォッチャーのご夫婦に会い、いろいろ話をしていると、以前、野鳥園にも行ったことがあるとのことで大いに話が盛り上がりました。いろいろ情報交換して島尻を後にします。

2_skr_8335 ~アカアシシギとキアシシギ~

2 ~ベニシオマネキ~

2_2 ~ミナミトビハゼ~

   その後、宮古島の風を感じながらドライブを楽しみ、宿に戻りました。今日は最後の宮古島の夜を楽しみながら早めの就寝ですzzz・・・。


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ミサゴDay!!!

2014-01-19 16:23:25 | イベント情報

 みなさんこんにちは!!  今日は日差しはありましたがとても寒い日でしたね~。冬真っ盛りですが野鳥園の鳥たちは元気ですよ~!!!

 さて本日、第8回探鳥会を開催し、20名の方々にご参加いただきました。

 今日はミサゴが主役でした。深池上空を優雅に滑空していると、そのうちホバリング状態になり、池の中の魚をロックオン!! 脚を出してひらひらと舞い降り、バッシャーンと水しぶきを上げ着水!! さあ魚は獲れたのか!? と上昇するミサゴの脚には巨大な魚が・・・とはいかず残念ながら空振りでした。その後も何回かトライしていましたが、結局魚を獲ることはできなかったようです。ただ、間近でそういったシーンを初めて見た方にとっては、とても印象に残るシーンだったのではないでしょうか。 

 その他ではノスリ、ハイタカ、オオタカ、水路ではイソシギ、葦原の中ではオオジュリンなどを観察することができました。

 次回は2月2日(日)ミニ探鳥会です。みなさんのお越しをお待ちいたしております。

Img_7171 ~ミサゴ観察中~

平成26年1月19日に観察できた野鳥

マガモ、コガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、イソシギ、ミサゴ、トビ、チュウヒ、ハイタカ、オオタカ、ノスリ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、カワラヒワ、アオジ、クロジ、オオジュリン以上27種


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~宮古島探鳥旅行記~②

2014-01-17 15:55:00 | 旅行記

 2日目   

 朝、5時45分起床。外はまだ真っ暗です。南西諸島の宮古島は日本の西の端にあるので日の出も当然遅くなります。

 さて、今日の予定はまず宮古島の中部にある大野山林に行きます。ここは島の中で最大の樹林地で多くの野生生物が生息している場所です。宿からは車で5分ほどのところにあるのであっという間に到着、早速探鳥開始です。

 大野山林内は遊歩道がきちんと整備されているところなのでとても歩きやすく、また、宮古島には猛毒を持ったハブがいないと言われていますので、安心して探鳥することができます。車を駐車場に止め歩くこと数分、早速のお出迎えはリュウキュウキジバト。とてもたくさんいます。そして、よく耳を澄ますと「ウゥ~ウ ウゥ~ウ」と聴こえてきます。姿は見えませんがヨナグニカラスバトの声です。また、その後も「ポォ~ ポォ~」と鳴くキンバトや、「ポォ~アオ ポァ~オ」と尺八のような音で鳴くズアカアオバトの声がたくさん聴こえてきます。なんとか姿を見たかったのですが結局声だけでした・・・。

Dscn7593 ~大野山林~

 15分ほど歩いた後、野鳥のための人工の水場がありました。そこで休憩がてらしばらく待っていて、ふと横にある樹木を見てみると、なんとそこに今回の目標の一つであったリュウキュウコノハズクが止まっていました。眠そうに、でもよく見るとなんだか迷惑そうにこちらを見ていました。もう朝日がまぶしい時間になっていたのでカメラを向けても逃げようともせず、ずっと眠そうなままでしたが、間近でじっくりと見ることができてうれしかったです。

Skr_8595 ~リュウキュウコノハズク~

 その後、この大野山林ではイカル、メボソムシクイ、メジロ、シロハラクイナ、ズグロミゾゴイ、イソヒヨドリなどを観察することができました。

Skr_7162 ~イカル~

 宿に戻ってちょっと遅めの朝食を取り、今度は伊良部島、下地島に向かいます。この2つの島と宮古島はまだ橋でつながっていないので(※現在工事中です)平良港からフェリーに乗って行きます。20分ほどで伊良部島へ到着、車で移動しながら探鳥します。

 フェリー降り場ではイソヒヨドリが出迎えてくれました。その後、クロサギ(白色型)やセッカなど見かけながら、途中、フナウサギバナタという断崖にある展望台に寄りました。ここには今にも断崖から飛び立とうとしているようなサシバのモニュメントがあります。ここから見る景色は最高で今回は見られませんでしたが、運がよければここの断崖の上から泳いでいるウミガメの姿も見ることができます。

Skr_7330 ~セッカ~

Dscn7169 ~迫力満点です!!~

Dscn7165 ~まさに絶景!!~

 さて、探鳥に戻りましょう。しばらく走っていると道路際に人工池があったので、少しのぞいてみると、カイツブリ、ヒドリガモ、カルガモ、バンがいました。こちらに来て初めて見たので、普段、野鳥園などでよく見かけるこれらの野鳥もなんだかとても珍しく思えてしまいました。

 伊良部島もサシバ、チョウゲンボウ、イソヒヨドリは宮古島同様、多くいるようです。車で走っているととてもよく見かけます。また、宮古島よりもハシブトガラスが多かったように感じます。こちらのハシブトガラスはリュウキュウハシブトガラスといって本州にいるハシブトガラスよりも少し小さいようです。公園で草刈をしているそばで一生懸命地面をついばんでいました。

 次に下地島へ向かいます。伊良部島の隣にある下地島はほとんど離れていないので短い橋でつながっています。どこからが伊良部島でどこからが下地島かわからないぐらいです。 ちょうど島と島との境目にある入り江の場所がマングローブの生息場所になっていて、ダイサギ、コサギ、キアシシギ、アオアシシギ、そしてクロツラヘラサギを1羽、また、その近くの海岸に出ると、ちょうど潮が引いている時間だったので、広大な干潟が広がっており、そこにアオサギ、クロサギ(白色型)、ムナグロ、シロチドリ、メダイチドリ、そして電線止まっているリュウキュウツバメを観察することができました。

Skr_7361 ~クロツラヘラサギ~

Dscn7244 ~クロサギ(白色型)~

 さて、下地島は野鳥を観察する場所というより、あるマニアの方々の聖地となっている場所です。さあ、それは何でしょう?

 ご存知の方も多いと思いますが、航空機マニアの方々の聖地なんです。下地島には3,000mの滑走路を持つ下地島空港があり、民間パイロットの訓練専用空港になっています。間近で見る航空機のタッチ&ゴー(飛行機が着陸した後すぐに離陸する)は迫力満点で、この日も美しい海と青い空をバックに航空機の写真を撮ってらっしゃる方々がたくさんいました。

Skr_7640  Dscn7255

 話がそれてしまいました。そろそろ宮古島に戻るため港に向かいます。フェリーに乗り込みデッキに出て、堤防を見るとサギたちがたくさんいます。ダイサギ、コサギ、クロサギ白色型、そしてクロサギの黒色型もいました。サギたちに見送られながら宮古島に戻ります。

 途中、海鳥がいないかなと双眼鏡で探していると、遠くに2羽飛んでいるのを発見!!! 識別できないほどの距離だったのでとりあえず望遠カメラでパチリ。なんだろうと画像を拡大してみるとそこに写っていたものは・・・、マガモでした・・・。オスが2羽仲良く飛んでいる姿が写っていました。珍しい海鳥を期待していたのですが・・・。ま、こちらにきて初めて見るマガモなんで良しとしましょうと自分に言い聞かせ次に向かいます。  

 平良港に着いたとき、時間は午後3時30分、まだ陽も高かったので、宮古島の北の端にある池間島に向かうことにしました。池間島も来間島同様に橋でつながっており、車で行くことができる島です。道中で見かける野鳥はここでもイソヒヨドリ、サシバ、チョウゲンボウです。  

 さて、島に到着です。ここには池間湿原といって県内最大の湿原があります。環境省選定の「日本の重要湿地500」にも選ばれているところで、宮古島で野鳥観察する時には外せない場所のひとつです。宮古島に初めて来た時、ここでサンカノゴイやレンカクを観察できとても感激をしました。さあ、今回はどういった野鳥を観察することができるでしょうか。  

Dscn7280 ~池間湿原~

 ここには野鳥を観察することができる展望台があるので、とても便利なところです。展望台に到着し双眼鏡で辺りを見渡してみます。まず手前の湿地にいたのはオオバン、カイツブリ、チュウサギがいました。さらに奥の湿地にはアマサギの群れ、カルガモ、ヒドリガモ、マガモ(たぶん船の上で見たマガモのような気がする・・・)、バンなどがいます。

Skr_7938 ~ヒドリガモ~

 しばらく観察していると上空をカワウが3羽飛んでいました。そういえば宮古島にきて一度も見ていなかったなぁと思い、野鳥園ではいつでも見られるカワウがとても貴重な野鳥に感じました。宮古島では冬鳥として飛来してくるそうです。

 だいぶ陽が傾いてきた頃、突然「グワワワワ~」と怪獣のような声が湿原内に響き渡り、この声は正しくムラサキサギだと思い双眼鏡で見てみると、湿原のすぐ上を低空で滑空していました。葦の中に入るともう完全な保護色で見つけるのが大変です。

Dscn7538 ~ムラサキサギ~

 かなり暗くなってきたので今日の探鳥はこれにて終了。宿に戻り明日に備えるとしましょう。


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~宮古島探鳥旅行記~①

2014-01-16 16:16:58 | 旅行記

 みなさんこんにちは!!  今回、野鳥園ブログ人が前回の沖縄探鳥旅行に続きまして、沖縄県の宮古島へ11月5日(火)から8日(金)まで探鳥旅行に行ってきましたので、そのご報告をしたいと思います。

 出発当日、早朝5時30分に起床、7時45分に中部国際空港セントレアを出発し、まず沖縄本島、那覇空港に向かいます。2時間30分後、那覇空港へ、そこからさらに南西へ約1時間弱で宮古島へ到着です。

Dscn6839 ~宮古空港の治安は万全!?~

 到着時の外気温は26℃。雨模様だったためそれほど暑さは感じませんが、南国特有の風が心地よく感じます。

 さて、宮古島ってどんなところ?と思われる方もいらっしゃると思いますので簡単にご紹介します。宮古島は沖縄本島より南西に約290km、年平均気温は約23℃あり、冬季でも暖かく過ごすことができます。台風のメッカでも知られており、時季になると巨大な台風がたびたび通過します。また、宮古ブルーと呼ばれる海の色はとても美しく、ダイビングやシュノーケルをする人には特に人気がある島です。

Dscn7626 ~まさに美ら海(ちゅらうみ)!!~

 本題に入りましょう。宮古島は私自身、今回で3回目の訪問となります。初めて来たときは2年前の11月下旬でサシバ、サンカノゴイ、ヨシゴイ、ツバメチドリ、オオクイナ、前回は昨年の4月下旬に訪れ、リュウキュウアカショウビン、リュウキュウサンコウチョウ、リュウキュウアオバズクなどを観察することができました。今回はリュウキュウコノハズク、ミフウズラ、ズアカアオバトなどを目標にして探鳥したいと思います。

 宮古島に到着してまず出迎えてくれたのはどこでもおなじみのキジバトです。ここで生息しているキジバトは、亜種リュウキュウキジバトといって、本州で見られるキジバトよりも羽の色が濃く、いつも見慣れたキジバトとの違いでちょっとした違和感を覚えます。また、島を車で走っていると気づくのはイソヒヨドリの多さです。電線や電柱、家の屋根の上、公園や畑などなど、いたるところにいます。

Skr_8664 ~どこにでもいるイソヒヨドリ~

 最初に行こうと思っていた干潟で有名な与那覇湾は、雨が降っていたのでとりあえずパスして、宮古島のすぐ南にある来間島(くりまじま)へ向かうことにします。島といっても宮古島と橋でつながっているので車で行くことのできる島です。

 来間島に渡る橋を通行中、橋の欄干に止まっているイソヒヨドリを見ながら島に入り、しばらく走っていると小高い丘の上にある小さな集落の中にグラウンドがありました。何かいるかな?と思い双眼鏡で覗いてみると、ハクセキレイ、キセキレイ、ツメナガセキレイがいました。しかし、よ~く観察ツメナガセキレイを観察してみると、眉の部分が明らかに白く、マミジロツメナガセキレイであることがわかりました。

Dscn6858 ~マミジロツメナガセキレイ~

 島の集落を抜け、農耕地帯に入るとサシバの若鳥が樹木に止まり「ピッ! クゥィー」と鳴いています。そのままゆっくりと車を走らせていくと今度はチョウゲンボウが畑の中の杭に止まり、辺りをキョロキョロと見回しています。エサとなる小鳥を狙っているのでしょうか。その後もサシバ、チョウゲンボウ、そしてイソヒヨドリは島の中のあらゆる場所で観察できました。

Dscn6892 ~よく鳴くサシバの若鳥~

 雨も上がり天気も良くなって来たので、宮古島に戻り与那覇湾へ向かうことにします。与那覇湾は2012年7月にラムサール条約の登録湿地となった鳥獣保護区でシギ・チドリ類など多くの水鳥が観察できる場所です。車で向かうこと約15分、与那覇湾に到着です。

Dscn7073 ~広大な干潟が広がる与那覇湾~

 良い具合に干潟が出ており遠くの方で動き回っているシギ・チドリが肉眼でも確認できます。早速スコープで観察することにします。最も数が多かったのはムナグロです。そのほかではメダイチドリ、シロチドリ、アオアシシギ、キアシシギなど観察できました。他の種類ではクロサギ(白色型)、ズグロカモメがいました。そしてチョウゲンボウがシギたちを狙いに干潟までやってきていました。

Dscn7061 ~アオアシシギ~

  夕方近くになってきましたので今回の目的の一つ、ミフウズラを探すためにサトウキビ畑の中をゆっくりと走りながら宿に向かいます。ミフウズラは体長が14cmほどしかなく、警戒心が強いためなかなか姿を見せてくれません。結局この日は姿を見ることなく終了・・・。明日以降に期待です。


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