現代視覚文化研究会「げんしけん」

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かしまし~ガール・ミーツ・ガール~ 最終話 「やがて恋が始まる」

2006年03月30日 15時27分07秒 | アニメ・映像全般
 【はずむ】【とまり】【やす菜】の3人が織り成す恋物語も最終章。【はずむ】の事が、心から好きな【とまり】と【やす菜】。しかし、【はずむ】は2人の想いに答える事ができなかった・・・。そして2人を・・・まるで花を枯らすように傷つけてしまう。そんな【はずむ】に憤りを感じる【あゆき】がハッキリと選択するように迫る。【はずむ】の出した答えとは・・・。ラストでの【やす菜】と【はずむ】の言いかけた「あのね・・・」の続きとは・・・。
 夜、鹿縞山の登山道を息を切らせながら歩く【はずむ】の姿があった。自分に何かあった時、考え事がある時はここに来る。【はずむ】は自身の心、【とまり】【やす菜】に対する想いを整理に来ていた。一番に理解してくれる女の子【とまり】。フルートの音色により生きる力を与えてくれる、初恋の人【やす菜】。自分の甘さを、人を好きになる事の意味を考えながら自問自答するのだった。
 自室で荷物整理をする【やす菜】。ダンボールに荷物をしまっている。意識し、見る事ができない、みんなで海で撮った集合写真を見るが・・・背けてしまう。【とまり】はどこかに出かけるようだ。とても寂しげな表情だが何かの決意を感じる表情とも感じ取れた。その頃【はずむ】も出かけるようだ。夏の終わりが近づく雲が残る空を見上げる。行き先は【とまり】の家。どうやら行き違いらしい。【はずむ】は【とまり】の家の人にお礼を言い、その場を後にして学校へ向う。
 屋上の菜園。先に来ていた【とまり】は屋上に彩られた草花と野菜たちに水撒きをしながら【はずむ】のことを待っていた。そこに【はずむ】がやって来る。何と【とまり】も【はずむ】の家に行っていたようだ。【はずむ】に話しする事があるらしい。偶然だが【はずむ】も【とまり】に話しがある様子。お互いが戸惑う場面でもある。
 【はずむ】から話しをするが、なかなか言えずにいたが「ちゃんと言う」と決めていた。自分自身で出した答えを【とまり】に言う。「僕・・・やす菜ちゃんのそばにいる・・・」2人の間に流れるしばし無言の時間。「そっか・・・」とゆっくりと口にする【とまり】。【とまり】は受けた衝撃を隠すかのように【はずむ】に水を撒く。【はずむ】の【やす菜】への言葉、【とまり】への言葉を聞きたくないかのように水をかけるのだった。【とまり】「はずむだったら、今、あたしがどうして欲しいか・・・わかるだろう・・・」と、とても弱弱しい笑顔の【とまり】。顔を見られぬよう、涙を見られぬように再び水をかける。【はずむ】も応戦するが・・・。2人とも疲れて屋上に寝そべっていた。幼い思い出を話しながら・・・。【はずむ】と【とまり】の互いの笑顔、2人が心から繋がっていると感じる。【はずむ】が【とまり】の話そうとしていた事を聞く。「最後に、一日遊んでくれ。それでお前の事をあきらめるからって・・・」と言い、立ち上がり帰ろうとする【とまり】。【はずむ】は呼び止める2人で一日を遊ぼうと・・・。2人で楽しい時間を過す。2人で自転車で走ったり、2人で大盛りチャーハンを食べたり、2人でバッティングセンターに行ったり(はずむの方がバットにボールを当てるのが上手い)、2人でUFOキャッチャーをしたり、2人でCDを聞いたり、2人でカラオケをしたり・・・楽しい時間は終わりに近づく。2人で神社にした。2人の願い事は「やす菜が良くなるように」と願うのだった。【とまり】は背を向けて照れているようだった。そして、まだ遊びに誘う【はずむ】に【とまり】「帰ろう」と言って、【はずむ】と勝手にジャンケンを始めて階段を下り始める。そんな【とまり】に【はずむ】「最後にお願いがあるんだ」と言う。
 【やす菜】は両親に見守られながら家を出る。自宅を寂しそうな表情で振り返る。
 夕方。【あゆき】は散歩中のようだ。橋の上から見ると【はずむ】の自転車を見つける。【はずむ】と【とまり】は夕陽の河川敷を自転車で2人乗りをしていた。【とまり】が運転し、【はずむ】は肩につかまり立ち乗りの感じで走っている。【はずむ】ははしゃいでいた。【とまり】は【はずむ】の為にスピードを上げて行く。2人は泣いていた・・・。【とまり】「このまま、海まで行くかー」【はずむ】「海・・・うん、本当に行けたら良いね」【とまり】「遠すぎる・・・よな・・・」と言葉を続けようとする【はずむ】に対して【とまり】「黙れ・・・」と言う。すると、突然に後ろから抱きつく【はずむ】。2人は自転車から転んでしまう。ただ泣いているだけの【はずむ】の姿。【とまり】は優しく語りかける「もう、いいかげん。そう言うのは卒業しないとな・・・」と。【はずむ】は彼女の優しさに涙が止まらない。【とまり】は走り出す。「やす菜なら、まあ許せるしと・・・」【とまり】は【はずむ】が自分で出した答えを尊重しながらも、無理やりに受け入れようとしていた。「はずむはいるから、いつもあたしの中に・・・」と胸に手を置きながら、2人の幼き思い出が甦るのだった。
 【とまり】は自分の素直で、わがままな想いを【はずむ】にぶつける。「川・・・渡ってくれただろ・・・あたしのお婿さんになるってさぁ・・・あの時のはずむはさあ・・・ずっと、ずっと、、、あたしのものなんだ・・・あたしだけのものなんだ・・・誰にも渡さない。誰にも奪う事のできない、あたしだけのものなんだ。すごいだろっ!そんなもの持ってんだぞ、あたしは・・・はずむが結婚して、年取っても、ずっと自慢してやる。プロポーズしてくれたはずむを、あたしを好きだって言ってくれたはずむを、ヨボヨボになって死んじゃうまで、はずむの子供に、はずむの孫に自慢してやる。お前の親は、お前のお婆ちゃんは、あたしの為に川を渡ってくれたんだぞ、あたしをお嫁さんにする為に、世界で一番凄い事をしてくれたんだぞって・・・だから行けよ・・・あたしは大丈夫だから・・・平気だから行けよ・・・行けよ・・・行けー!男だろ・・・(はずむ・・・)」
 【とまり】の【はずむ】に対するあきらめたくない気持ちがよく出ている。行って欲しくない・・・しかし、呼び止めてしまえば・・・分かっているだが・・・。

 『はずむっっっ!!! ぃや・・・行っちゃやだ・・・』

と【はずむ】は駆け寄り2人で見つめ合い抱き合う。【とまり】の本当に最後の切ない想いがいっぱいに詰った「わがまま」だった。 
【やす菜】の所に行くように促す【とまり】。すると、今度は【とまり】が川を渡り出す。幼き2人の思い出を抱きしめながら・・・向こう岸から振り返ると【はずむ】の姿はなかった。「追いかけて来る訳、ないか・・・」と呟くと【あゆき】が【とまり】の目の前に出て来る。【はずむ】とのやり取りを見ていた様子。【あゆき】はなぐさめに来たが、今の【とまり】には必要ない・・・泣く事はない。自分の足で立ち、成長した姿がそこにはあった。そんな【あゆき】「あたしが、代わりに泣いたあげる・・・」と抱きしめる。【とまり】も嬉しいと思う。
 あたりは夜の色に変わる。学校の屋上にいた【やす菜】。もしかしたら【はずむ】に会えるかもしれないと思ったのかもしれないが会えなかった。駅前の横断歩道を渡る【やす菜】。周囲の男女の認識だけなく、周囲の世界さえも見えなくなろうとしていた・・・【やす菜】の瞳から光が消えようとしていた。

 「やす菜ちゃんっ!」と呼ぶ声がする。

【やす菜】の目の前に黄金色に輝く【はずむ】が現れ言う。「怖がらないで、僕のお願いを聞いて欲しい」と・・・「僕と、僕のそばにいて欲しい・・・決めたんだ、やす菜ちゃんのそばにいるって・・・」と信じられない【やす菜】の肩に手を置く【はずむ】。「信じていいの・・・」と2人で抱き合う。その時、奇跡が起こった。【はずむ】の顔もしっかりと分かり、周囲の世界も見えるようになった。再び抱き合う2人。その上空には【宇宙 仁】と【ジャン・プウ】が乗る宇宙船が―。そして【宇宙】がこの「地球(ほし)」のみんなへのメッセージが描かれる。
「人を求める心。他者をいつくしむ心。愛。愛を語る事は難しく、愛を見る事もできない。それどころか愛は時に、苦痛を生み、互いの溝を深め、傷つける武器にさえなる。しかし、彼らはそれでも愛を求める。それが生きる目的だから、誰かとの別れを悲しみ、誰かとの出会いを喜び、心を通わせ、笑い、泣き、怒る。その一つ一つを経験する為に、その中にある愛を求めて生命(いのち)は生きようとするのだ。もし、君たちの地球(ほし)に選択の時が来たら、どうかあやまちを犯さないで欲しい。どんなに苦しくて、どんなに辛くとも、愛がなければ、生命(いのち)は生きて行く価値を失うという事を・・・」そして、上空の宇宙船は彼方に消えた。【宇宙】と【ジャン・プウ】の2人が会った沢山の人たち、この星に生きる人々へのメッセージを残して・・・。
 その去った後に降って来たのは・・・沢山の『光』だった。その光は【ジャン・プウ】の別れの涙が無数の光になって降るのだった。この星の全ての人に・・・。まるで雪が舞い散るように・・・。心を持った【ジャン・プウ】からの贈り物だった。
 
 【とまり】「きれいだなぁ・・・」 
 
 【やす菜】「綺麗・・・」【はずむ】「ぅん・・・」

 そして、みんなに、それぞれの日常が戻る・・・。【はずむ】が花壇にある2色の「プリムラ」を見ていると【やす菜】が走って来る。

 【やす菜】「おまたせっ!はずむ君」
 【はずむ】「行こう」

と【やす菜】の手をとり歩くと【やす菜】「はずむくんっ!」と握っていた手をとき、意を決した表情で「あのね・・・」と振り返り言う【やす菜】。

 鹿嶋市立鹿縞高校の制服も冬服になった。【とまり】の横を駆け、川を渡る【はずむ】を見つめる【とまり】に【はずむ】が向こう岸から。

 「とまりちゃ~ん!あのねっ・・・」

 まだまだ【はずむ】と【やす菜】の恋は始まったばかりなのだから・・・。 


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2 コメント

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Unknown (二階堂財閥)
2006-04-02 01:00:43
アニメ版のかしましは、漫画版とは違う終わり方でしたね。(まだ漫画の方は終わってないですけど)なんだかとまりが可哀相なきがしましたね。
コメント、ありがとうございます!  (斑目 晴信)
2006-04-03 00:00:51
 二階堂財閥さん、いつもお世話になっております!

【はずむ】【やす菜】【とまり】の3人の恋物語。

かなり良かったですね。あの終わり方もDVDに

続きがありそうですから、そちらでチェックしたい

とは思います。

 最終的には【やす菜】を選ぶと分かっていても、

【とまり】をずっと応援しておりました。私なら

迷わず【とまり】ちゃんですけどね(笑)。

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