現代視覚文化研究会「げんしけん」

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かしまし~ガール・ミーツ・ガール~ 第1話「少年はその日変わった」

2006年01月12日 21時39分36秒 | アニメ・映像全般
 新春アニメの注目作品『かしまし~ガール・ミーツ・ガール~』の第1話を観させて頂きました。この作品の見所は【大佛 はずむ】【神泉 やす菜】【来栖 とまり】の3人の女の子同士の淡い恋模様。【はずむ】の突然の男の子から女の子への変化によるジェンダーの性差に関する周囲の友人たちの【はずむ】に対する態度の変化も面白いと思います。特に、親友【曽呂 明日太】の【はずむ】に対する友情以上の感情に悩む姿が楽しみですし、クールな静観者でもある【摩利 あゆき】のアニメ劇中での活躍に期待しております。それに【やす菜】の男性を認識できず、拒否してしまう事に対する悩み、【とまり】の【はずむ】に対する気が付いてしまった恋心などの登場人物たちの心情面での描きに注目しております。
 その第1話のストーリーは「季節は春、日曜日の昼下がり。鹿縞高校の校庭で陸上部の【とまり】は部活の真っ最中。そこに【明日太】が現れる。どうやら親友の【はずむ】を探しているらしい。【はずむ】は植物が好きな心優しいナイーブな少年で、ずっと憧れていた【やす菜】に告白し、失恋してしまったところだった。傷ついた【はずむ】をなぐさめるため探し回る【明日太】。だが【とまり】も【あゆき】も心当たりがない。その頃、【はずむ】はひとり、鹿縞山を登っていた。すべてを忘れるために・・・。」という物語の展開をみせます。
 物語は、夕陽の射す校舎、放課後のチャイムの響く教室。教室で一人、席に座っている女の子【はずむ】。そこへ【やす菜】が入って来る。2人の会話シーンだが演出上【はずむ】と【やす菜】の声は聴こえない・・・。2人の表情で理解したい場面。2人は口づけを交わす・・・握り合う手と手・・・その光景を見てしまう【とまり】だった・・・。この初めの光景は何を意味するのか?何か布石だと思うのですが。物語は進行している、地球のはるか上空、それは宇宙空間を航行する巨大な宇宙船があった。これがこの作品の序章にすぎない事だった・・・。
 舞台は、東京都鹿縞市。鹿縞山。その山を散策する一人の少年の姿がある。ガーデニング部に所属している為に、山の植物と野草には詳しいようである。すると、ある場所で立ち止まり「この下だっけ、やす菜ちゃんと初めてまともに話したのは・・・」と呟く。
 また、場面は変わり、鹿縞高等学校。校庭で陸上部の練習で走っている【とまり】。良いタイムが出たようで喜んでいる様子。その校庭の隅の花壇で植物に水を上げている【やす菜】。「プリムラ」の花と満開に咲く桜の木を見つめて、なぜか悲しみの表情をする。
 春の訪れた河川敷。橋の上で川を見ている【あゆき】。すると「あゆき~」と呼ぶ声がすると「うん・・・明日太」と見ると自転車に乗っている【明日太】の姿があった。「お前さぁ、はずむ見なかった?」「見てないけど」「・・・そっか」と残念そうな表情をする【明日太】。「ねぇ、何かあったの?」「えっ!いやぁ・・いやぁ・・べ、べ、、べ、、別に」とかなりの動揺をする。逃げる様に「じゃあ、俺学校行ってみるわ、サンキューあゆき」と行ってしまう。【あゆき】は不満そうな表情だった。
 その頃、山の急な斜面をすべり落ちている【はずむ】。「イテテ・・・また、転んじゃった・・・あの時と同じ、やっぱりここだ」と周囲を見る。立ち上がり「あの時もここで・・・」と以前【やす菜】の上に転がって来て、おおいかぶさった時の事を思い出していた。「すいません・・・大丈夫です・・か・・あれ?君は上泉さん」「大佛 はずむ・・・」と2人は出会った。お互いの体勢を知り、恥しくて互いに反対側を向きながら話をする。そして【やす菜】の「ふきのとう」を取るのを手伝う事になる。これをきっかけに仲良くなるが・・・。その時の楽しい思い出を胸に感じていた。
 再び、場所は鹿縞高等学校。【明日太】が【とまり】に部活動の合間に【はずむ】の居場所を聴いていた。私は【まとい】の体操着で水道の水を飲む姿にアツくなりました。話し方は男の子っぽいですが、女の子らしさもちゃんとあり凄く好きな女の子ですね(萌)。「うっ?・・・はずむっ?部活がなけりゃ日曜なんかに来ないだろう・・・どうしたぁ?」と言うと笑顔で誤魔化す【明日太】。何か渡したい物があるらしい。「なんだよ~」と言うと男と男の秘密と言わない。「ふ~ん、上泉の所には行ったのか?」と顔をそむける【とまり】「あいつら、最近いつも一緒だろ、きっとそこの花壇に・・・」と2人で見るがいない様だ。【とまり】から出た「上泉」の名前に【明日太】の顔をそむけるのは【はずむ】が【やす菜】に告白して断られた事を知っての仕草だった。そこで【明日太】は思い出す。【はずむ】に【やす菜】に告白する様に言う場面が描かれている。その事、聴いた【とまり】と【あゆき】。「ウザい!はずむ!お前、男だろ!ハッキリしろよー!好きなら好きって言えば良いじゃん」「そうだ!言ってやれっ!」と【とまり】と【明日太】でけしかけるが、この事で【はずむ】を心を傷付ける結果になろうとは・・・。【あゆき】「はずむ君、私はよく考えた方が良いと思うわ」「あゆきちゃん・・・」「勇気を出して告白したとして、もしダメだったら、もう友達には戻れないかもしれない・・・その辛さに耐えられる?後は、あなたの問題よ大切なのは、はずむ君の素直な気持ち・・・。」とアドバイスをする【あゆき】との会話を思い出す【はずむ】。
 花壇の「プリムラの花」が一つ消えていた。夕陽に染まる街を【はずむ】との想い出が詰った「プリムラ」を袋に入れて持って、鹿縞山に向う【やす菜】。そして回想される【はずむ】が【やす菜】に告白した時を・・・。「はずむっ君・・・」「あの・・・ビックリしたよね・・・そりゃ、そうだよね。ごめん、迷惑だったら良いんだぁ、ほんと気にしないで・・・でも、もし良かったら、僕と・・・」と返事を待つ。「・・っ・・っ・・」と【やす菜】の表情が・・・涙を溜め始め「ごめんね!」と桜の花びらが舞い散っていた。山道を歩きながら【はずむ】も流れる涙を拭っていた。「忘れなきゃ・・・全部・・・その為に来たのにさぁ・・・」と言う。【はずむ】は、自分の気持ちを整理する為に、自分の好きな草木のある山を登っていた。
 コンビニ内の軽食スペースでの【とまり】と【あゆき】。【あゆき】が聴いている場面。「明日太っ・・・そういやぁ、来たなぁ~」「何かおかしくなかった?」「どうだったかなぁ~はずむに何か渡すとか何とか・・・」すると、2人の前に【明日太】が通って止まる。【とまり】と【あゆき】も店を出る。【明日太っ・・・はずむは見つかったかぁ~」とかけよる【とまり】。「ダメダメ、家にも戻ってねぇみてえだしなぁ」と言う。【とまり】と【あゆき】はその事を聴いて見合う。【明日太】はまた明日にすると自転車で行こうとすると【あゆき】「待って、何を渡そうとしたの?」「男と男の約束でつまんない物さ」と言う。「つまらない物ってこれ?」と自転車の前カゴの紙袋を取ると、取り返そうとする【明日太】だったが、紙袋は落ちてしまい中身がばらまかれる・・・女の子のグラビアの類が載っている本が数冊。「げっ!」と【とまり】がコミカルな怒り顔をで見る。「渡すってこれかー!」おさげも逆立っている。「男と男の約束ってこれかー!」と詰め寄り、「はずむにこんなもん見せんじゃねぇー!!!」と大激怒の蹴りが【明日太】にヒットした(笑)。【あゆき】も本の中身を見て感心している様子。「あゆきも見るなぁー!!!」と暴走中。「どうして、こんなもの、急に・・・はずむ君嫌いでしょ、こういうの・・・」「だからさぁ・・・落ち込んでいると思ってさあ・・・」「落ち込む?」「何でもねぇよ」と言うが、結局は【とまり】と【あゆき】に事情を話す事になる。「はずむさぁ・・・フラたんだよ・・・上泉に・・・」その事を聴いて驚く2人だった。
 その頃、地球を調査に来ていた宇宙船にトラブルが発生していた。地球に衝突する事に・・・。
 一方、【はずむ】の両親たちは【とまり】たちから、その事を聴いて近所に響く泣き声を上げていた。この【はずむ】の両親と担任の【月 並子】先生がかなりコミカルで面白いと思います。両親の夫婦漫才、【並子】先生の「はずむ君、待っていてねぇ~」と飛び出して、庭に掘ってあった穴に落ちてあられもない姿になっていた所は笑い所ですね。見ている【とまり】たちが呆れるのも理解できますね(笑)。
 夜の山では【やす菜】が花壇から持って来た「プリムラ」を移し変えていた。そして思い出す。「あれっ?こんな所にプリムラっもう少しすると綺麗な花を咲かせるんだよ、持って帰って学校の花壇に植えてやろう」と言うと「私も植えてみたいな・・・いい?」「もちろんだよ!一緒に植えよう」と笑顔で持ち帰り、花壇で花を咲かせた「あっ、やす菜ちゃん!早く早くほらっ!」と咲いた「プリムラ」を見せる「あ~咲いてる、咲いているよはずむ君」と大喜び。「毎日、水をやりに来たかいがあったね、やす菜ちゃん」「うん・・・はずむ君のプリムラと一緒に、あたしのプリムラも咲いているとっても綺麗・・・」「うん」と楽しい日々だったが、しかし、ピンク色の花の「プリムラ」は学校の花壇ではなく森に中に・・・。そして言うのだった。「また、一人になっちゃった・・・」と涙を見せる【やす菜】。「プリムラ」の花が濡れていた。今後、【やす菜】の言葉の真意が描かれると思います。悩む【やす菜】、【はずむ】に惹かれる【やす菜】など苦悩する姿の描きにも注目したい。
 【はずむ】を探す3人の姿。【とまり】「どこへ行ったんだ。はずむの行きそうな所はだいたいまわったよなぁ」【あゆき】「そうね・・・」【はずむ】をかなり心配する【とまり】。ただの幼なじみから、異なる異性への関心、【はずむ】へ惹かれるもう一人の少女【とまり】。そこで【明日太】が軽はずみな発言をし【とまり】を怒らせてしまう「うっ・・うっ・・このバカっ!何で分からないんだよ!あいつはお前と違って繊細なんだよ!傷付き易いだよ!小さい頃からずっとどうだったんだ!・・・あいつは今、落ち込んで、苦しんで、一人でどこかを歩いている、そう言う奴なんだ!はずむに・・はずむに何かあったら・・・あいつは上泉の事、本気で好きだったんだ、なのに・・・違う!あたしだってけしかけたんだ・・・告白しろって」と【とまり】の感情が爆発したシーン。【はずむ】への気持ち、想いが描かれた良い場面だったし、この後の【あゆき】「そうすれば、諦めがつくから?」と言われての【とまり】の表情が好きですね。【はずむ】の事が好きなのが伝わるシーンだった。
 運命なのか、必然なのか・・・【はずむ】は山の中腹に出て来た。忘れようとしても「どこかな?やす菜ちゃんち・・・うわぁ~バカバカ、思い出してどうするんだぁ~忘れる、忘れるんだ!男らしくなきゃ・・・流れ星。そうだ!また良い恋ができますように」と願う【はずむ】。しかし、いくら願っても消えない流れ星。どんどん光と音が近づて来る。「うわぁぁぁー!!!」と【はずむ】は宇宙船と衝突してしまうのだった。「すまない地球人・・・幸い命は取りとめた・・・だが・・・」と【はずむ】の肉体が再生されていくが、何と身体は女の子になってしまう。【とまり】たちも山に入って探していた。【あゆき】「さっきから何?あの音・・・」【とまり】と【やす菜】の2人も異変に気が付く。突如、出現した宇宙船は、自らの存在を明かし、【はずむ】に船のトラブルにより怪我を負わせた事、そして、組織再生の段階で性別を反転させた事を謝罪して【はずむ】を山の頂に下ろす。それを見た【やす菜】「はっはずむ君」とその場所へ、「はずむっ!」と【とまり】も駆け出す。そして、女性の身体になった(しまった)【はずむ】を2人で受け止める。もちろん、衣服は着ていません(笑)。胸を触って言葉にならない【とまり】「う・・ぇっ・・はずむ」「はずむ君・・・」2人とも女の子になった【はずむ】に戸惑っていた。ここで目覚める【はずむ】「うんん・・・あれっ?とまりちゃん、やす菜ちゃん・・・」と意外とあっけらかんな【はずむ】。「お前・・・その声っ」「何・・・何か変?」と笑顔だった。何か【やす菜】は表情が嬉しそうだけど・・・(笑)。

 【はずむ】【やす菜】【とまり】の3人が織り成す恋模様の三角関係が始まった・・・。


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5 コメント

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かしましの編集後記 (斑目 晴信)
2006-01-13 00:18:35
 『フェイト』も面白く観させて頂きましたが『かしまし』を書いてみました。

やはり、この作品自体の単純明快さが良かったです。

特に、難しい作品ではなく、描いている事は

【はずむ】【やす菜】【とまり】の3人の

女の子同士のちょっと視点の違う恋愛アニメ

だと感じたからです。それと、ちゃんとストーリーもあります。

もちろん、身体を男性から女性、宇宙人【宇宙 仁】と【ジャン

・プウ】といったフィクションな描きはありますが気にならないと思います。

 原作の「あかほりさとる」氏にしては、

外道色が感じられないアニメ作品ですね(笑)

それと、【大佛 はずむ】役の「植田 佳奈」さんですが、

若干、少年の声にはまだまだな印象を受けましたが、

今回は主人公が女の子っぽい所であの声でも良いと個人的には思っております。

もちろん、次回からはもう女の子なので、可愛い声で頑張って欲しいですよね。
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お久しぶりです (jiro)
2006-01-14 20:59:04
お久しぶりです、斑目さん。トラックバックどうもありがとうございました!



原作が”あかほりさとる”と知って最初は乗り気じゃなかったのですが、見ていたら案外面白そうでよかったです。



これからはずむ・やす菜・とまりちゃんの3人が織り成すストーリーに注目ですね。



ちなみに私も植田さんの少年ヴァージョンは遺憾です。

とまりちゃんが「声が!?」と驚いていましたが、殆ど大差ないですからね。

あのセリフが入ったことでより際立っちゃいました。



私からもトラックバックさせていただきます。
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コメント、ありがとうございます! (斑目 晴信)
2006-01-15 01:14:47
 jiroさん、いつもお世話になっております!

こちらこそ、ありがとうございます。



 そうですよね。【あかほり】作品にしては

いつものポリリンの外道さがないですね。

この『かしまし』に関しては封印ですからね(笑)。

もちろん、【はずむ】【やす菜】【とまり】の3人

の百合系バリバリの恋物語には期待大です。

女の子になった【はずむ】の取るのはどうなるのか?

今の所は、良いアニメ作品になる予感がします!

私は【とまり】ちゃんオンリーで今は行きます!



 うーん「植田 佳奈」さん、若干ですが、少年声は

弱いとの印象はありましたね。もちろん「植田」さん

の声は良いと思いますし、今のアニメ業界にも必要な

声優さんです。だからこそ、色んな役柄を頑張って

欲しいなと思っております。役のはばの広い声優さんになって欲しいです。
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どもです~♪ (ケロ)
2006-01-16 01:16:49
TB有難う御座います。

こちらからも張らせて頂きます。



やはり皆さん、植田さんの声は気になってた

みたいですねぇ。

少し驚きましたが、次回からは普通に女声に

戻っちゃうので、まぁ良いかなと。

何事も経験が大事ですし^-^



声と言えば、ポリリンと言えば欠かすことの

できない『ケロリン』が並子先生役だった事

が嬉しかったり^^;



アニメ化に際して、原作の良さを映像で上手

く引き出せている作品だと思います。

これから先の各人の心理描写をどう描くかが

楽しみです。



でも、じゃん・ぷうが喋り始めると、ポリリン

節が全開になって、雰囲気が変ってしまいそ

うな気がしないでも…



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コメント、ありがとうございます!! (斑目 晴信)
2006-01-16 03:02:41
 ケロさん、TB、コメント有難う御座います!

そうですね。【はずむ】の女の子としての声ならば

何の問題もありませんからね。可愛いは正義です!

 この作品で『モンコレ』を思い出す事になるとは

懐かしい作品ですね。私は【バッチィ】と【グーコ】

のコンビが好きですね(笑)。

 確かに、【はずむ】【やす菜】【とまり】の3人

の心情面、心の動きがアニメ本編に反映されると

更に、良いアニメになりますね。

 個人的には、【ジャン・プウ】が気になって

おります。この作品の雰囲気をどれだけ破壊する

力を持つキャラクターかなと期待しております。



 今後とも、宜しくお願い致します。 

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