珠姫VS外山、ルール無用の剣道デスマッチ！ お父さん、、、お母さん、、、高校生になりました。

　小さな女の子が目を輝かせながらテレビを観ている。超剣戦隊ブレードブレイバー。正座をして観るほどに楽しみしていた特撮番組。そして、憧れている。正義の味方に・・・。
　タマちゃんVS外山。部長【キリノ】にも【外山】に対する様々な悔しい想いがあります。男女の力の差など色々な苦労がたえない。【タマちゃん】には用意された袴が大き過ぎますね。かかとを踏んでしまう・・・だが、そんな事はハンデにもならない。カーボン竹刀・・・相手が苦しむ姿が見たい。【珠姫】の眼光が鋭くなる。【勇次】は言う。【タマちゃん】は、いつでも正義の味方だと・・・。攻める【外山】と守る【珠姫】。当たらずに本気を出す・・・。そのスキを見逃さない・・・「胴」の掛け声が剣道場に響く。【外山】は終わらない・・・一本を取られたのに・・・礼儀を軽んじている行為も許されない。これは、もう剣道ではなくなっていた。相手を倒す為ではなく、自分自身を高める為に・・・【珠姫】の父親の言葉。【珠姫】は、正々堂々と剣道で【外山】に立ち向かう。次々と打突が決まるが・・・【外山】は竹刀をわざと投げつける。もう引けないのだ・・・力任せの相手に【珠姫】は冷静だった。どうしようかな・・・力だけでは勝てない状況。ならば「突き」しかない。あまりにも強力な為に封印されたもの。父親にも止められているが・・・今、使用するその時が来ていた。男・年上・経験者。そして【珠姫】は高校生になりました。【珠姫】の脳裏に母の姿が浮ぶ・・・次の瞬間、鋭い突きが【外山】の喉付近に決まる。去った【外山】たち・・・【キリノ】たちは素直に嬉しく、喜んでいた。また【外山】たちがやって来た時に、なんとかできるのは【タマちゃん】だけだと・・・なりゆきでも、それがきっかけになり【珠姫】は剣道部に入部する事になりました。朝。【珠姫】は「ブレードブレイバー」を見て、自転車で登校します。剣道の荷物を積んでね。悪から正義を守るために・・・。
　お弁当。【キリノ】も【ミヤミヤ】も彩りがあるお弁当を広げているが・・・【タマちゃん】は大変に男らしい「日の丸弁当」。お米と梅干にはこだわっております。しかも、食べるのすごく早いし・・・みんなとわける事ができないんですけど。あまり、【タマちゃん】に食べ物を与えないで下さいね。みんなに餌付けされている【タマちゃん】なのでした。それに、太っちゃう・・・。【勇次】・・・【タマちゃん】が飲んだペットボトル。意識しているようですね。良いなあ。
　みんなの剣道での成績や大会の事に華が咲いております。【勇次】もかなり経験者なのですね。最近の剣道部に対する【石田 虎侍】のやる気に喜ぶ【キリノ】。顧問の動機はどうあれ、剣道部らしくなって行く。【石田】も徐々に剣道への情熱がよみがえりつつあるようです。【タマちゃん】との勝負では一瞬で負けてしまうけど・・・。剣道が好きなんだ・・・。それぞれの想いが、色んなものを変えて行きます。
　【タマちゃん】は、送られて来た母の米と父の梅干に頭を下げます。明日は、みんなでわけられるサンドイッチにします・・・友達ができました。仲間たちとの触れ合いが少しずつ【珠姫】を変えて行くのですね。