現代視覚文化研究会「げんしけん」

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赤ずきん 『おかしな森の記憶』

2006年10月01日 05時27分04秒 | アニメ・映像全般
 『おとぎ銃士 赤ずきん』第14話を観させて頂きました。ある森で迷子の兄妹がおりました。兄は優しく妹想い、妹は兄を慕い、大好きなのでした。そんな2人の前に太古に封じられた邪眼を持つ黒き魔女が現れます。魔女は兄の強大なる力を見抜いていた。それからです。兄の目には妹は映らず、声も届かなくなったのは・・・。それでもついて行くしかないのです。その時、妹の目の前に「鍵」と云われる異世界の少年と出逢います。2人きりの兄妹。1人だけを救う事はできません。一緒に救わないと行けない。妹は声にならない助けを求めているのだから・・・。妹と交わした指きり。少年は信じ、守る事ができるのでしょうか?

 ある森で彷徨う幼い兄妹がおりました。妹は不安で泣いています。優しい兄がなぐさめます。2人の手は決して離れぬように、2人の絆を感じるのでした。
 森。大木のおじいさんからその兄妹のお話を聞いていた【赤ずきん】たち。どうやら【赤ずきん】たちも迷子になっているようですね(笑)。その大木のおじいさんは「なぞなぞ」が大好きらしく、【赤ずきん】たちに「この森が、おかしな森と呼ばれている理由」の出題をします。すると【白雪】がその大木のおじいさんを「おかしな木が生えているから」と答えて、大木のおじいさんをイジケたふりをして、アカンベーをし、全然、こりていない大木のおじいさん。その態度に【白雪】の方が反対に意地を張ってしまいます。【草太】はその兄妹が気になるようです。森の奥に消えた兄と妹を・・・。
 サンドリヨン城。【ヘンゼル】に【ランダージョ】が【草太】たちを発見した報告に来ます。「おかしな森」にいる事を伝える。その場所の名に反応する【グレーテル】。懐かしみ、その頃の楽しかった生活を思い出し【ヘンゼル】に話すが、彼には思い出す事ができない。【ヘンゼル】には【サンドリヨン】の影がまとわりついていた。【グレーテル】は【サンドリヨン】に疑念を持つのだった。
 フェレナンド王。彼に食事を持って来る【グレーテル】。誰にでも優しく接する【フェレナンド】。【グレーテル】が食事を作っているかもしれないですね(笑)。その【フェレナンド】に「エルデの鍵」の事を聞く【グレーテル】。目の当りにした「エルデの鍵」の力。暗黒魔法を一瞬の間に無力化したその力を知りたい。【フェレナンド】もその点については詳しくは分からない様子。『エルデの鍵の力さえあれば・・・』とある事を考える。【ランダージョ】は迷っていたが【グレーテル】はあの森の事を誰よりも知っている。やはり、誰よりも【ヘンゼル】お兄様のお役に立ちたいのだった。
 お菓子の家。森に響く悲鳴をあげる【白雪】。ナイトメアリアンよりもある意味恐ろしい・・・お菓子の家。確かに、乙女の敵ですね(笑)。カロリーを気にせず【赤ずきん】が近づくと、ドアが開き、なかから【グレーテル】が出て来た。待ち伏せ。食べる気満々の【赤ずきん】。戦うのは食べてからだそうです。だが、【グレーテル】には戦う気はなかった。ある取引をするのが目的なのだ。【赤ずきん】たちを家に招き、お茶とお菓子を出す。【赤ずきん】全然、警戒してないと思います。この家は【ヘンゼル】と【グレーテル】が初めて【サンドリヨン】と出逢った場所らしいが【グレーテル】があまり深くは話したくないようだ。早速【グレーテル】は取引を持ちかける。「フェレナンドを引き渡す代わりに、私達を逃がして欲しい」と言う。私とお兄様を【サンドリヨン】のもとから逃がして欲しいとも続けた。【りんご】は信用していない。当たり前ではある。何度もおそわれたら、彼女の言う事を信じ、聞く事は難しい。しかし【グレーテル】の表情が物語っていた。嘘ではない事を。【草太】は【グレーテル】の事が気にかかる。それは【赤ずきん】たちも一緒。【グレーテル】は本気なのだ。【草太】たちの後をついて来る。雨が降っても何も差さずについて来る。【草太】は自分の指している傘代わりの「ハスの葉」を【グレーテル】に差し出します。彼女が風邪をひかないように心配する【草太】。みんなが歩いているとあの「大木のおじいさん」の所に来てしまう。まだ【グレーテル】はついて来ております。すると「大木のおじいさん」は【グレーテル】を覚えていた。あの時の幼き兄妹は【ヘンゼル】と【グレーテル】だと知る【草太】たち。「大木のおじいさん」が自らを大きくして、雨宿りをさせてくれます。【草太】は【グレーテル】も一緒にと呼ぶが雨の中にいた。
 雨もすっかりとあがった夜。【赤ずきん】たちは寝ております。ふと目を覚ます【草太】。木の枝に座る【グレーテル】を見つけます。【草太】も木を登り【グレーテル】とお話をしたいと彼女に近づきます。【グレーテル】はエプロンとオーガミトン(グローブ)を脱いでリラックスしている。戦う気は本当にない。【グレーテル】は【草太】の呼びかけに無言ですが、お話はしたいようです。【草太】は【グレーテル】が空腹だと思い、一枚のビスケットを取り出します。それを半分っこにします。その【草太】の優しさと笑顔は以前の【ヘンゼル】を重なる。【ヘンゼル】の事になると真っすぐに、素直になる【グレーテル】なのでした。
 【草太】は、今の状態では【サンドリヨン】から逃げられない事を分かっている。しかし【グレーテル】は【ヘンゼル】の為ならば、何だってできるという覚悟で来ているのだ。2人きりの兄と妹。大好きな兄。お兄様しかいないから・・・。【グレーテル】の慕う想い。【草太】は1人っ子なので羨ましいようですね。そんな純粋な【グレーテル】を信じる【草太】。兄を想う気持ちは本当なのだ。
 指きり。【草太】は「もう一度、みんなに相談する」と約束をする。【草太】は【グレーテル】と指きりをします。その事を【ヘンゼル】に伝える【グレーテル】。彼女は夢見る。昔みたいに、また2人で暮す、楽しかったあの頃みたいに・・・。【ヘンゼル】の耳には届いていない。【グレーテル】は【草太】たちの居場所を話してしまう。
 翌朝。【赤ずきん】たちも起き出します。【草太】が【グレーテル】との約束を果たそうとみんなに相談しようとした時だった。暗黒のいかづちが大地を切り裂いた。【赤ずきん】たちも臨戦態勢に入る。【ヘンゼル】から「ダーク・サンデ」が放たれる。その圧倒的な魔法力に吹き飛ばされる三銃士たち。更に、暗黒の雨が希望さえも奪おうとしていた。【グレーテル】は『どうして・・・』と戸惑う。森は枯れ、燃え、焼けた。お菓子の家も例外ではなかった。2人の想い出が消える・・・。彼女の夢は打ち砕かれ、泣いていた。【グレーテル】が流す涙とその表情がとても印象的でした。
 【赤ずきん】たちは残された力。三銃士の魔法力を集めて【ヘンゼル】に立ち向かう。「火」「水」「大地」が結集し【ヘンゼル】に全てをぶつける。何とかボロボロになりながらも退けた。攻撃を受け倒れている【ヘンゼル】のもとに【グレーテル】が駆け寄ろうとする。その手をつかんで【草太】が【グレーテル】だけでも逃げる事を促す。【草太】は【グレーテル】が騙そうとしていない事を分かっている。
 【グレーテル】の答え。『お兄様を傷つけるものは許さない・・・』と【草太】に「ミッシググレイヴ」の刃先を向ける。『言ったはずよ。あたしにはお兄様しかいなかった。今でも、これからも・・・』と【ヘンゼル】と消えた。【グレーテル】だけを救うのはできない。【ヘンゼル】も一緒に救わないとならないのだ。
 破壊された森。しかし「大木のおじいさん」はこれを運命として受け入れる。耐えていれば、必ず晴れの日はやって来ると教えてくれる。【ヘンゼル】の暗黒魔法の影響が強く、【いばら】でも森を元に戻す事はできないが、大地の回復力を信じて、大きな一粒の「種」を蒔く。長い年月がかかろうとも・・・。森は必ず育つのだから・・・。
 【草太】は【グレーテル】を信じている。『それでも、僕は信じるよ・・・』と【グレーテル】と指きりをした小指を見て、思う【草太】であった。


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