現代視覚文化研究会「げんしけん」

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REC 第五話 「昼下がりの情事」

2006年03月05日 00時00分56秒 | アニメ・映像全般
 駆け出しの新人声優からプロ意識芽生えるテイク5「昼下がりの情事」を観させて頂きました。前回の第四話「ティファニーで朝食を」ではスナック「は」のイベント営業で【松丸 文彦】と【恩田 赤】の奮闘ぶりも良かった。あまりにも、反応のない営業活動に2人は自信がなくなりかけるが、「ねこキ」を知る小さな女の子との出会いにより、この仕事に対する喜びを感じ、感動の涙を流し成長した【赤】。今回は成人向けゲームの声を担当する事になるが・・・。【赤】自身の目指す声優像とは何なのか?を問い掛けているし、【赤】のこの美少女ゲームの仕事を通しての成長も観る事ができた。アニメ劇中では、声の仕事に対して姿勢が変わっていく【赤】の姿に注目して欲しい。
 朝。【松丸】が【赤】の声で飛び起きる。【赤】「あっ・・・おっきい・・・先輩の・・・」は台本を読んでいる。【赤】にとっては凄く恥ずべき仕事らしい。それは、実際のアフレコ現場にも反映していた。気持ちが乗れない【赤】はうまく声をあてられず焦ってしまう。アフレコも【赤】の状態で、いったん日を改める事になる。マネージャー【吉岡】さんも謝り、【赤】も共演の声優さんたちに謝るのだった。
 【赤】「無理だよう・・・」と落ち込んでいた。そこに【吉岡】さんが来る。【赤】を心配する【吉岡】さんに対して、言ってはいけない事を言ってしまうのだった。「私には、無理です・・・『こんな仕事』・・・えっちゲームの仕事なんか・・・やっぱり、できません。もっと、良い仕事ないんですか・・・」と・・・顔を下を向く【赤】。「ちょっと、赤。それどういう意味?」と【吉岡】さんの眼鏡が光る。
 【赤】と【吉岡】さんは、カフェに移動する。小さく座っている【赤】。そんな彼女に問い掛ける。「一年に何人が、声優学校、養成所を卒業するか、知っている?」と、もちろん分からない【赤】。そして、毎年1万人が卒業する事に驚く。なりたくても、なれない現実がそこにはあった。【赤】が養成所からエスカレーターで上がって来た事がどれだけ恵まれているかと言われ、「良い仕事、悪い仕事・・・こんな仕事って仕事はないと・・・」と指摘される。【赤】も【吉岡】さんの言葉でやる気が出て来たようだ。【吉岡】さんって【松丸】の存在をうすうす気付いているかもしれないですね(笑)。
 【赤】は、えっちなシーンに慣れる為にレンタルビデオを借りる事にする。マスクにコート姿の【赤】。これは犯罪者ですね(笑)。借りて来て一人で、部屋を暗くして観るドキドキの【赤】。こんな声できないとくじけそうになりながらも、頑張る姿が可愛くもあり良かった。そこに【松丸】が帰って来て、慌てる【赤】だった。
 ビデオを素早く隠し【赤】の興奮は最高潮になる。【松丸】は冗談で一緒に寝ると聞くと【赤】「うん、ベッドに行って・・・」と2人で寝る事になる。このシーンでの2人の葛藤する所が面白かった。お互いの気持ちがよく出ていた。2人が向かい合うと【赤】から「一緒にして欲しい事があるの・・・」と言う。かなり真剣な表情の【赤】。しかし、【松丸】の期待通りには行かず、2人でセリフ合わせ、本読みをするのだった。【赤】のセリフに動揺する【松丸】。【赤】は【赤】なりに一生懸命で、真剣で、頑張っている姿に心がアツくなります。そんな【赤】に優しい言葉をかける【松丸】。【赤】を軽蔑する所か、プロとして尊敬する。2人の絆を感じる良い場面。『オードリー・ヘップバーン』の映画のワンシーンを思い出し、いつもの【赤】になる。
 アフレコ自体は、うまく運んだが【赤】自身にとっては納得の行くものではなかった。自分を責める【赤】。そして、勉強し、更なるレベルアップを誓うのであった。「嘘で本物を作る所が面白い」と【吉岡】さんに激励される。
 夜、【松丸】が帰って来ると手には・・・【赤】が声の担当をした美少女ゲーム『三畳半 襖の上貼り』を持っていた。【赤】はかなりはずかしかったようで、取り上げてしまう。【松丸】には、このゲームをやって欲しくないらしい。それでも、納得しない【松丸】に「昼下がりの情事」の一節『暴力には、反対よ!世界中では争いが多すぎて、愛が足りないわ」と・・・。この美少女ゲームがヒットする事を祈って・・・。【赤】と【松丸】の同棲生活は続くのであった。


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2 コメント

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TBありがとうございます (にゃんこ)
2006-03-05 02:48:51
声優の世界を垣間見られるこの作品は意外と良いかもしれませんね。

ねこも一時期この業界に関わってましたが、今こうして人の目に付く形で裏方が垣間見られるとはと思ってます。

今萌え産業が着目されていますけどその背後では関わる人にも苦労があるんですね。

ねこは萌える前の世代の業界人なんで今の業界はよく分かりませんけども。w
コメント、ありがとうございます! (斑目 晴信)
2006-03-05 08:26:06
 にゃんこさん、コメントありがとうございます。

 そうなんですよね。どんな業界でも、

綺麗な所しか見ようとしないですよね。

華やかな世界、でも裏では本当に大変です。

なりたくても、なれない現実がある・・・。

声優を目指す事は、良いと思います。

しかし、そこにはリアルなモノもある事を

自覚しないといけないです。

 そんな所を、放映自体は短いとは

思いますが、この作品で描いて頂けると

嬉しいですね。



 また、宜しくお願い致します!

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