ポケットに映画を入れて

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ルネ・クレール・3〜『沈黙は金』

2017年10月05日 | 戦後40年代映画(外国)
『沈黙は金』(ルネ・クレール監督、1946年)を観た。

舞台は、華やかに繁栄したパリの良き時代・ベルエポック期での、映画撮影所。

独身で中年の映画監督エミール。
ある夜、エミールが帰宅すると、若い娘が家の前にひとり立っている。
名はマドレーヌ。
実はこのマドレーヌは、エミールの旧友で寄席芸人をしているセレスタンの娘である。
興行でパリに来ているはずの父を訪ねて来たが、父親は巡業に出たためにどこにいるかわからない。
エミールは、街中にうぶな娘を一人にしておいては危ないと、その夜、マドレーヌを家に泊めてやって・・・

エミールは、マドレーヌの亡くなった母親に恋していた関係もあり、彼女に対して父親のように振る舞う。
しかし、いつしかマドレーヌに恋心を抱いてしまい、浮き浮きするエミール。

片や、エミールの知り合いの若い俳優ジャック。
ジャックとマドレーヌは、偶然に撮影所からの道筋でいっしょになる。
そしてその後、ふたりは徐々に恋に陥る。

ジャックの相手が誰なのかを知らないエミールは、ジャックにあれこれと恋愛についてアドバイスをして。

まさしく、恋愛コメディ。
監督役の“モーリス・シュヴァリエ”が、味があってとてもいい。
それに、マドレーヌ役の“ダニー・ロバン”がチャーミングで、その表情を見ているだけで、我知らず、心も和み楽しくなってしまう。
画面を見ているだけで飽きないとはこういうことかと、ポゥーとしながらウットリ思う。
映画を観て、やっぱし観てよかったなと無条件に思うのは、このような作品と出会った時。
それこそこれは、至福の時を味わえる作品と言えた。
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