◇ 大阪市立高校の生徒が自殺したニュース。言葉にならない。責任感が強かったのだろうなあ。他の部員の分まで殴られて。。新聞を読んでいると、やはり、教員の移動がなく、市長もこのことを重視し、学校長・教頭先生も含めメンバーの総入れ替えを要求しているという。
◇ 話は30~40年前のことなので、今はどんな現状か知らない、ということを前提に書いてみる。この体罰事件で思い出したのだ。自分の卒業した京都の公立高校は、受験校とは程遠く、かと言って運動部が強かったというわけでもない、ほんとに平和な学校で、「自由な校風」と言われていた。しかし、教員の移動がほとんどなかった。1学年、確か8クラスぐらいあった。当然教員の数も多く、非常勤講師も多かった。が、毎年春の新任・転勤などは、数名なのだ。私が高校に入学した年には、同じ高校を卒業した自分の母親が習った国語の先生に、私も習うことになった。つまり20年以上同じ学校に勤務しているわけだ。今はリタイアしているうちの父はサラリーマンだったので、3年に1度は転勤をし、こども心に、「へ~またかいな」と思っていた。片や学校では、10年以上動かない人がざらにいて。。。
◇ だんだん大人になってわかった。企業では、同じメンバーで仕事をしていると、空気がよどんで、極端な話では、不正なことをする輩も出てくる。ああ、それでか~と妙に納得したわけだ。空気の入れ替えって、ほんまに大事なことやなあ、と思う。市長の改革案に反対する人もいるそうだけど、教員の入れ替えは徹底的に行って、全く新しい学校として再スタートさせることが、亡くなった子に対するせめてもの供養になるのではないか。
◇ なんかつらい話が続くが。埼玉県の公務員の退職給与が、3月から減額になる、という話があり、定年を待たずに退職したいと申し出る人が続出しているとか。ただのサラリーマンならまあ許せる。しかし、3学期もあと少しなのに、途中で学校を去る教師もいるそうだ。生徒になんと説明するのか。「お金のために、少し早いですけど、学校を去ります」って。無責任な話であきれて物も言えない。生徒に対してどんな立派なことを言ってきても、最後は自らの「損得勘定」なのか。悲しい。