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総合診療医Dr徳田安春の最新医学情報集

倦怠感の鑑別 その11

2016-12-10 | 勉強会

 皆様こんにちは。

 前回に引き続き、倦怠感の鑑別を考えていきましょう。

 では、下表に慢性臓器不全に認められる病歴と身体所見を示す。

 

表:慢性臓器不全の急性憎悪の主要な徴候

 

慢性心不全  発作性夜間呼吸困難、起坐呼吸、S3ギャロップ、静脈圧上昇、クラックル

 

慢性呼吸不全 痰増加、痰黄色化、呼吸困難の憎悪、喘鳴、アステリキシス、意識障害

 

慢性腎不全  尿量低下、食欲低下、悪心、嘔吐、呼吸尿臭、アステリキシス、意識障害

 

慢性肝硬変  黄疸、呼気腐敗臭(肝性口臭:fetor hepaticus)、アステリキシス、意識障害 

 

 

慢性の倦怠感の鑑別

 

1か月以上続くような慢性の倦怠感では下表のような疾患カテゴリーを考える。

 

表:慢性疾患(週から月単位の経過)で倦怠感をきたすもの

 

悪性腫瘍

 

結核

 

膠原病(血管炎を含む)

 

内分泌疾患(甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症、糖尿病、副腎機能低下、Cushing 症候群)

 

精神科疾患(うつ病、躁うつ病、不安神経症、統合失調症、認知症)

 

 

これらのうちとくに頻度が多く、他の疾患とも合併しやすいのは「うつ病」である。

 

慢性倦怠感ではうつ病の関与も考えて問診を行う。

 

 

 

症候別“見逃してはならない疾患
徳田安春
医学書院

 

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