今までの総括として、沖縄県男性の平均寿命が26位に低下した最大の原因は以下の五つに要約されます。
進んだ車社会による運動不足
欧米化した食生活
飲酒を励行する社会的背景により飲酒量が多い
若い喫煙開始年齢と高い喫煙率
厳しい経済状況に関連した高い自殺率
これらが複雑に絡み合って、健康状態が悪化していることがわかります。
沖縄県では、理想的な食生活は崩れてきています、アメリカ型のドライブインレストランやファーストフード店などは単位人口でみると全国一位の普及率であります。
しかし、26ショックは沖縄県だけの問題ではありません。運動不足や食生活の欧米化は日本全体でみられる問題です。 沖縄県が本土の健康状況の十年先を行っているととらえると、将来の日本のクライシスを予見しているともいえるでしょう。
今回はこのへんで、次回からは沖縄の戦前世代に学ぶ長寿について色々と探っていきましょう。