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総合診療医Dr徳田安春の最新医学情報集

バイタルサインのパールズ その3

2016-11-08 | 勉強会

バイタルサインのパールズ:発熱患者や感染症を疑う患者では悪寒の有無とその程度を確認する。


 

 感染症急性期ではまず、悪寒が先行し、その後体温上昇を認める。


 敗血症を早期に捉えるためには、悪寒の有無を確認し、その程度について詳細な問診を取るべきである(文献1)。


 患者のベッドが体の激しい震えによって「ガタガタ」揺れている場合は、悪寒戦慄を意味しており、ただちにsepsis workupを行うべきである(下記の表を参照)。


 また、「中等度悪寒」であっても、上述のように「頻呼吸あり」の場合、敗血症を示唆する。


 一方、「軽度悪寒」の場合には、「頻呼吸なし」かつ「頻脈無し」であれば、敗血症のリスクは低いといえる(文献2)。

 


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(表)悪寒の程度と敗血症のリスク


悪寒戦慄shaking chills (布団+でもブルブル震え+)

→「敗血症」を示唆 


中等度悪寒moderate chills(重ね着+でもブルブル震え+)

→「頻呼吸あり」で「敗血症」を示唆


軽度悪寒mild chills (重ね着+でブルブル震えなし)

→「頻脈無し」なら「敗血症」はなさそう

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

文献

 

1 Tokuda Y, Miyasato H, Stein GH, Kishaba T. The degree of chills for risk of bacteremia in acute febrile illness. American Journal of Medicine 2005;118(12):1417.

 

2 Tokuda Y, Miyasato H, Stein GH. A simple prediction algorithm for bacteremia in patients with acute febrile illness. Quarterly Journal of Medicine 2005;98(11):813-20.

 

 

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