総合診療医からの健康アドバイス

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放射線被爆の長期健康被害

2017-04-24 09:12:31 | 医療情報
 皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。昨日のチャンピオン井岡選手は判定で勝ったものの、相手が百戦錬磨のベテランということもあり、やりにくそうでしたね。やりにくいと言えば、公式戦ではないものの、あの羽生三冠が14歳の藤井四段に敗れるという波乱がありました。藤井四段はどこまで強くなるのでしょうか。楽しみです。では本題へ。
 
 
 
 
 広島と長崎の原爆生存者長期フォロー研究が、放射線被曝の長期的影響について明らかにしています。
 
 
 
 
 第一に、被曝でがんが増加しました。
 
 
 高線量ほどそのリスクは高まっていました。


 0.1グレイ以上の被曝で明らかにがん発症のリスクは高まっていました。
 
 
 膀胱がん、乳がん、肺がん、脳腫瘍、卵巣がん、大腸がん、食道がんが増加していました。
 
 
 
 
 また、高線量被曝では心血管系疾患が増加していました。
 
 
 胎児期に被爆すると、生後の脳と身長の発育に悪影響がありました。
 
 
 一方、被爆者の子供たちや孫たちに遺伝的疾患の増加は確認されませんでした。
 
 
 
 
 チェルノブイリ原発事故のデータでは、子供たちに甲状腺がんの発生が増加していました。
 
 
 これは、原発事故では放射性ヨードの被曝が大きいためです。
 
 
 
 
 また、被曝による精神心理的な影響は深刻でした。

 

 

 

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