紘一郎雑記帳

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米国大統領選挙と世界・第1部  紘一郎雑記帳

2016-10-15 00:17:27 | Weblog

米国大統領選挙と世界  
紘一郎雑記帳

11月8日の米国の大統領まで、あと3週間余り。
いよいよ大詰めを迎えているが、恐らくヒラリーだろうが、
まだまだどちらが勝つのか予断を許さない。
共和党のトランプ候補は、これまでいくつもの失言を発し、
謝罪も行っているが、彼の支持層はそういうことで
ブレる人たちではなさそうだ。
同じ状況は、英国のEU離脱投票の時にも見られた。
フィナンシャル・タイムスなどの英国の代表的メディアは
EUからの離脱に反対していたが、結果はそうはならなかった。
「現状への不満」が大きいと新たなものに期待するのが
民衆の常ということだろう。

世界にうごめく「反グローバル化の波」

そうした「現状への不満」の中でも、今回の選挙では
「自由貿易」が大きくクローズアップされている。
特に、TPPにはトランプ候補もクリントン候補も
反対の意を表明しており、現在のオバマ政権が、
大統領選挙後の「レイムダック議会」で批准しなければ、
TPPの運命は危うくなる。
世界史上に与えるインパクトとしては、
これは日本だけではなくTPPも英国のEU離脱と同様に大きい。


英国と米国には共通点がある。
「グローバル化に仕事を奪われた」と思う人が多数いることだ。
英国の場合は、移民が職を奪ったと考え、
米国ではトランプ候補が、「自由貿易で米国の産業が潰された」
と宣伝している。この「反グローバル化の波」は
これから世界を襲っていく可能性がある。


産業構造の転換が重要

では、日本はどうだろう。
9月中旬に行われたFNNの世論調査では、
「TPPに賛成」が50.3%と「反対」の33.0%を上回っている。
これは、日本は過去の歴史において、
「グローバル化の波」にさらされながらも、
産業構造の転換に成功してきたことが大きいと思う。
1960年代に「繊維産業」から「鉄鋼、化学」へ転換、
そして70年代には「自動車、電機産業」に転換、
そして2000年に入ってからは「IT・通信産業」という具合だ。
そして、旧産業も高度化を図りながら「グローバル化」
の恩恵も受け、生き残っている。 続く
これが「グローバル化の不満」が起きなかった理由であろう。



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