老馬迷言の記(改題 2012.12.16)


 老いてふと感じたことを書いてみたい。
 愚痴にならなければいいが・・・

「taspo」に思う

2008年06月23日 | Weblog
1995年、当時の市長の私的諮問機関として「青少年に対する特定自動販売機の規制について」と諮問され、その委員長を務めたことがある。
 当時は、酒やタバコの自動販売機が青少年に問題となり、さらに有害図書やツーショットダイヤルカードも問題にされた時代であった。
 市民が何とかしなければと立ち上がったときでもあり、諮問機関としてはかなりの期間をかけて検討した。市民の力もあってか、有害図書やツーショットダイヤルカードは、答申を待たず、よい方向へ改善された。
 1996年、各委員の精力的な意見交換で市長に答申した。有害図書等の自動販売機は1997年で廃止、酒等は2000年で自動販売機の撤廃(自主撤廃)となったが、問題はタバコであった。
 自動販売機で生計を立てている業者もおり、一挙に自動販売機の撤廃とは行かず、対面販売の促進、時間規制を取り入れるしかなかった。ただし、極近い将来には撤廃の方向で業者にも努力してもらう方向を打ち出すしかできなかった。しかし、そのことも、いつの間にかうやむやになってしまった。
 時代を経て、世界的な自動販売機の撤廃運動に反して、「taspo」なるものを考えて自動販売機の存続が決まった。
 諮問・答申した私にとっては苦笑いをするしかない。何のための答申だったのか
と。ちなみに「taspo」なるものを手に入れてみたが、誠に不便。何より、青少年もやがて手に入れて使うようになるのではないかと心配である。
 今でも、私は、タバコの自動販売機撤廃論者である。

「今日の一写」
  tasupoのカードと当時の新聞記事