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ナビゲーターは魂だ

菅江真澄(すがえますみ)  鄙廼一曲(ひなのひとふし)より

2015-12-01 | 古歌謡(閑吟集)など
序文より

今し 世の賤(しず)山賤(やまがつ)
の宿にて、
よね(米)・粟・むき(麦)・稗(ひえ)を舂(つ)くに、
ひねもす(終日)、さよ(小夜)はすがらに聞なれて、つきめ(舂女)の臼唄、雲碓唄(フミウスウタ)、
磨臼唄(ヒキウスウタ)も、おかしき曲(ふし)をひとつふたつと聞にまかせて、書いつくればさはなり。。。

梁塵秘抄より

2014-01-24 | 古歌謡(閑吟集)など
ーーたゞゆるゆるととして、のどかに節丸く、律に合て、
篳篥音あるともきこえず、笛笙も それときこえぬやうに、
合をよろしく 目出度聲を ながながと つかひ、はかせのゆふゆふと きこえるはあしく、
只一息に、聲のたすけなく、さらさらと 常のこと葉をいふ如く謡ふべし。
甲の處(ところ)など、形なぞやかに、首いがまず、こころよき かをにて、聲に今一段よけいあると、
人に聞せ謡ふ者、けいこの つみたる人としるべし。
切々いきをのこして、聲を みなし出すべからず。
ひく息を 腰のもとまで かよひ、腰は岩の如くに、こしより上は 只 青柳の如く、
面は 常よりも柔和に、かんせいちらずして、襟首を はなれずて、
數(かず)々 唱とも、そんぜんやうに謡ふなり。ーーー



郢曲(えいきょく)もろもろの朗詠どもを唱(となえる)。ーーに続く部分です。。。