NPO法人野生動物救護の会ブログ

1羽でも1頭でも多くの野生復帰を目指して活動しています

ブログについて

救護の会の活動現場である神奈川県自然環境保全センターでの出来事、エピソード、足環やM(猛禽)プロジェクトのこと、 センター外での活動など、折に触れ書いていきたいと思います。 気儘な更新になりますが、お付き合い下さい。

トビの放野 その2

2013-12-29 16:15:41 | 足環プロジェクト

続いて、2羽目のトビ。

2012年9月15日に小田原市小竹でうずくまっている所を保護されました。

左翼の肘の部分を骨折しており、交通事故か衝突が原因と思われました。

骨折は治ったものの、広い場所に出しても飛ばずに1年・・・

なんと、先ほどのトビ(B7)が中に入って飛び始めたためか、

この子も飛ぶようになりました。  (*神奈川県自然環境保全センター情報提供)

足環を装着。(私はB8よ)  ↑

西湘バイパス側の海~しっかりと飛んで行きました。

 

そして、3羽目最後のトビ。

2013年10月9日に湯河原町の吉浜字白沼町で保護されました。

この子もケガはなく、痩せているのと、少し若い個体ということで、エサを食べて順調に回復。

他の2羽と一緒に保全センター内で一番広いケージを空けて、

3羽のリハビリに使用することになりました。  (*神奈川県自然環境保全センター情報提供)

ケガをしないように、網で捕まえます。(B6の足環よ) 捕まえているのは、久末さん

飛ぶ気満々。 湯河原の林の中で飛び立って行きました。

これで今年の放野報告も最後。みんなしっかり生きてね。

 


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トビの放野

2013-12-29 15:52:04 | 足環プロジェクト

   12月24日 トビ3羽の公開放野を行いました!!

1羽目 ~ 2013年8月27日 藤沢市鵠沼にカラスに襲われていた所を保護。

特に外傷もなく、少し痩せていたので、エサを食べさせて体重の増えた所で

リハビリのために外に出して数日・・・人間を見るとすぐ怯えからかじっと動かなくなり、

雨の降るままじっとりと濡れていて・・・体温が下がっていました。

一晩じっくり身体を温めて、天気の回復を待ってから他のトビと一緒にすると、

問題なく中に交じってくれました。   (*神奈川県自然環境保全センター情報提供)

 

足環を付けました。(B7)   ↑  左足に赤い足環ですよ。

野生動物救護ボランテイアさん5人の見守る中、公開放野~

さ、元の場所で飛んでいけるかな?  放野場所は江ノ島です。

トビの放野

 ( * 神奈川県自然環境保全センター動画提供) 

元気に飛んで、建物の塔の上で一休み、他のトビが様子をうかがいに来ました。

江ノ島に遊びに行く事があったら、赤い足環を探してみて下さい。

 


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大掃除

2013-12-17 17:01:35 | センターでの活動

毎年恒例、保全センターの大掃除をしました。

30名の参加で、保全センター、久末先生作成の分担表に沿い

日頃、手が回らない細かい所まで、入念に掃除しました。

 

積った落ち葉を搔き集めたり

 

ず~っと気になっていた止まり木を新しく設置し直したり

 

網戸も外して洗ったり、サッシのゴミも丁寧に取り除きました。

 

他にも、エアコンのフィルター掃除とか、フライングケージの上に積もった

落ち葉落としとか、力を合わせて頑張りましたよ~。

そして、掃除の後は、ボランティアさん持ち寄りの、豚汁、鳥手羽の煮物、

漬物、果物などで、楽しい昼食会。

 

皆さん、お疲れ様でした。

見違えるように綺麗になった傷病舎で、新しい年を迎えられます。

 

 

 


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オオタカ その5

2013-12-17 15:27:40 | M-プロジェクト

オオタカ(ダニーくん)最後の報告です。 ・・・・残念な報告になってしまいましたぁ。

12/1 773.7g 27mを15回、飛ぶ。暴走なし、とても良い子。

    もう、確実に腕まで飛んで来てくれる。この調子なら、2週間後ぐらいには放野か。

12/2 773.2g 28mを10回、時間がなくてここまで。

12/3 770.0g 訓練のため迎えに行くと、様子がおかしい!

    いつもなら腕を差し出すと、自分から乗ってくれるのに乗れない、足が突っ張っている。

    収容し体力をつけるためにAD缶(犬猫用高カロリー療養食)と鶏肉を強制給餌(無理や

    り食べさせる事)、温かくして様子を見るが・・・・前回は、自分から食べてくれて、すぐに

    回復したけが、今回は食べてくれない。

12/4 726.5g 一日、2時間おきぐらいに少しづつ強制給餌。足はあいかわらず突っ張って

    いる。

12/5 738.0g 朝7:00強制給餌後、開口呼吸(ぱくぱく)になり、力つき死亡。。。。。

   保全センターに連絡後、午後から久末獣医師に解剖してもらうが、解剖所見としては

   「肉眼的所見により死因を究明することはできなかった」という、原因がわからない事が

   わかっただけとりました。 推測ですが、

     体重の減らしすぎ → でも、極端に減っているわけでもなく前日は普通に訓練。

     気温の変化 → 12/2の夜はどちらかと言うと温かった。 (言い訳かな~)

     足が゛突っ張っている → 神経症状!?

もとから、「何か」疾患があったのか、絶食で「何か」が発症したのか、11/25の体調悪化に

因果関係があるのか、全て?で終わってしまいましたが、野生動物と向き合う難しさをつくづく

感じる出来事。ダニーくんにとって(たぶん)辛いだけの日々になってしまいましたが、この死

をムダにしないためにも、猛禽のリハビリを続けていきたいと思います。

ブログに書くのには限界があるので、詳しい話はランナーvol.19に載せたいと思います。

     元気な頃のダニーくん ☆★ 

 

 ちょっと癒しに・・・我が家のフクロウのウイズリー(左翼手根関節より先端欠如による飛行不能)


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オオタカ その4

2013-12-03 09:41:22 | M-プロジェクト

オオタカのお話、続編。 今回は死の危険編。

前回の報告から24日まで、小暴走はあるものの順調に距離を伸ばして、

11月25日(月) 782.2g 11:00から1時間ほど訓練。

25mを20回飛ばしてすごく順調。が、、、!!

16:30に様子を見に行くと、ひっくり返っている?!

足をつっぱらかして硬直し、動かない・・・何が起きたのか?

とりあえずダンボール箱に入れて家の中に収容。(慌てすぎて、写真撮っておけば良かった)

原因として考えられるのは、エサのニワトリの羽毛の食べ過ぎ??

 

そのまま翌朝26日(火)になり、隙間から様子をのぞくと・・・生きていました。

多量なペリット(未消化物を吐き出した物)。

まだ座り込んでいる状態でしたが、食欲は旺盛。様子を見ながら食べさせる。

日中にちょっと外に出しましたが夜は寒いので、また家の中で安静。

11月27日(水) 朝から元気そうなので小屋に戻しました。(↓)

小屋ではいつもこの状態で止まっています。足はヒモで繋がれています。

訓練は飛ばすために、かなりぎりぎりの体重を維持しています。

急な気温の低下など、死の一歩手前。放野のためとは言え、過酷な試練。(オオタカも私も)

11月28日(木) 今日も訓練はお休み。体調は戻ったかな?

11月29日(金) 777.7g 訓練再開。22mを15回で終了、疲れたかな?

11月30日(土) 776.1g 27mを16回。↓ 奥にある止まり台から腕めがけて飛んで来て・・・

私は背中を向けているので、腕に来てくれるまで、まったく様子がわからない・・・。(恐)

もう確実に飛んで来てくれます。ただ、普通の道路で飛ばしているので、

当たり前だけど、背中むけている時に、車とか人が来ると・・・・・(汗)

ダニーくん、夢中でエサを食べているけど、私の右手もエサだと思って時々かじる。

血豆が・・・・。(痛) でも、よくぞ回復してくれたぁ~このくらいの痛みは耐えるぞ。

次の報告、待っててネ **


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