新谷研究室

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思想史のたいせつさ

2008年03月18日 09時10分21秒 | 教育・研究
戦後初期における大学改革構想の研究
鳥居 朋子
多賀出版

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今月は病気から始まってしまった。おかげで仕事も進まず、いろんな雑音も飛び込んできて未だに精神的に不安定だ。昨日Eくんの学位論文の提出如何について検討をした。おもしろい論文なんだが、議論して尽きない。このまま出版されればおそらく砂糖に蟻がたかるようにいろんな意見が飛んでくることは想像がつく。それだけ議論したいことがいっぱいあるということ。それは悪いことではない。むしろこの論文のおもしろさはそこにあるということだ。しかし、そういう百家争鳴の想定論議に対して当人の拠って立つところが弱い。それは大きな思想史的基盤だ。それで、「海事思想・海洋思想と近代日本(帝国主義)」もしくは「近代教育思想と海洋思想」とでもいう教育思想史の本を書くこと、という条件を付した。
これはEくんだけの課題ではない。最近の研究はそのようなグランドヒストリーに不足している物が多い。例えば戦後教育改革と言えば、そこに大きな思想史的潮流があることを見て取らなければならない。それがなければちまちまと何が変わったか、どんな事実があったか、という小さな研究にとどまるし、怖いのは怪しげなグランドヒストリーを持つ人々に勝手に利用されることだ。肝に銘ずべし。
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