伽 草 子

<とぎそうし>
団塊の世代が綴る随感録

トンデモ発言 続報

2017年04月29日 | Weblog

 先日、参院外交防衛委員会でのアンバイ君のトンデモ発言を取り上げた(18日「首相のトンデモ発言」)。
 〈自衛隊幹部や防衛大臣なら分かる。しかし一国の首相が言うべきことではない。国のトップが不安を煽ってどうする。「すでに」であれば、今までなす術もなかったということか。ならば自らの無能をアナウンスするものだ。資質を糺したくなるトンデモ発言だ。〉
 後、民進党の逢坂誠二衆院議員が質問主意書を提出。「運搬されてきたサリンも我が国の領土に拡散されるのか」と糺した。28日、政府はそれに対する答弁書を閣議決定。
 迎撃時の被害について、「様々な条件により異なることから、一概に申し上げることは困難」だが、「ミサイル破壊時の熱等により、無力化される可能性が高い」とし、「仮に効力が残ったとしても、落下過程で拡散し、所定の効果を発揮することは困難と考えられる」と答えた。
 これは火消しなのか、トンデモ発言の捕捉なのか、釈然としない。そもそもサリン・ミサイル説の出処はどこなのか。アメリカなのか、本邦の情報網なのか。自衛隊によるケース・スタディの一つなのか。シリア爆撃からアンバイ君のオツムに湧いた単なる連想なのか。きっとそれは明かせないというだろうが、とんでもない脈絡のなさにとんでもなく呆れる。早急な『ファクトチェック』を要する。
 そのファクトチェックだが、朝日新聞では新たにファクトチェック欄を設けた。ご当地アメリカではファクトチェック専門メディアが出現したそうだ。こちらの出処は明白だ。2月の拙稿「検証 『超速報 蒙古襲来!!』」から抄録。
〈当方の宰相は Joker(トランプ大統領) の写し絵か──「オルタナティブ・ファクト」が典型例だ。「オルタナティブ」とは「代替可能」という意味。「替わりの事実」なる雲を掴むような妙ちきりんな言葉だ。メディアが報じた就任式に参集した人数を巡って大統領報道官が「大嘘つき」と攻撃し、「過去最高」と断言した。後、証拠を突き付けられて同報道官が発した言葉がこれだ。なんとアンバイ政権の「新しい判断」とそっくりではないか。責任回避、前言撤回に持って来いの魔法のイディオムだ。〉
 病膏肓に入るで、病態は“フェイクニュース”が闊歩するまでに昂じている。ニュースにフェイクが付くこと自体形容矛盾といえる。確かに“new”が語源であるから信憑性はファーストプライオリティではないといえなくもないが、事実性は速報性の大前提のはずだ。がせネタを掴むことはあっても、意図的に捏造するのはニュースの名に値しない邪道である。そんなのはエイプリルフールだけにしておいてほしい。
 余談ながら、今年の4.1に荊妻がローカルTV局の“ミセス○○○”に選ばれハワイ旅行がプレゼントされると家族、親戚中に一斉メールしたところ、ただちに祝賀会が企画されるという珍事を呼び起こしてしまった。まあ、これなぞはチェエックもなにもフェイクに決まってるわけで、信じる方が間抜けのおっちょこちょいだ。エイプリルフールのお遊びだが、一国の首相ともなると訳がちがう。軽い発言に、テキトーな言い訳。国民もナメられたものだ。
 最新鋭のミサイル基地が盤踞する北方四島。そんな島が帰ってくるはずはない。墓参の約束が関の山だ。なにを偉そーに大国ぶって訪ロなのか。向こうにとってはカモネギ、いいようにあしらわれていることになぜ気がつかないのだろう。クサい“やってる感”演出の外遊には要注意だ。
 吉本に池乃めだかという古参の芸人がいる。ボコボコにされた後に、「今日はこのぐらいにしといたる」と逆に啖呵を切るギャグが有名だ。北のジェネラル君を見ていると、妙にダブる。Joker氏が繰り出す仰々しい軍事的プレゼンテーションに届きもしない(カールビンソンには)大砲を花火大会よろしく連射して満面の笑顔。NK版池之めだかではないか。片や、国内の公約がことごとく上手くいかず、外に向かって振り上げた拳の降ろしように困るJoker氏。こちらは本物の「今日はこのぐらいにしといたる」ができないで困っている。どっちもどっちだ。アンバイ君にJokerさんとジェネラル君。トンデモ発言三人衆。とんでもない役者が揃ったものだ。ただジェネラル君には見かけによらずしたたかな計算が見え隠れするし、Joker氏にはワシントンに厳然たる抵抗勢力がいる。一番危ないのは「一強」のアンバイ君だ。 □ 

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