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風花や路地裏に来し入浴車 斎木百合子

2017年02月27日 | 俳句
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斎木百合子
風花や路地裏に来し入浴車

高年齢時代に突入している。父母を自宅で看取った私は自宅介護の有難さを実感している。当時自身が定年退職の時期にあたり子会社の役職をと提示されていた。父母の身の回りは妻に任せていたが実際の所家庭崩壊寸前のすざましい状況にあった。私は事業経営を諦めて直ちに退職の道を選んだ。路地裏の自宅には定期的にケアマネイジャーが訪問してくれたし入浴車も巡回してくれた。スタッフの若々しさがどんなに頼もしかったか。昼夜を問わず苦しむ父母に寄り添えた時間は献身の機会を賜った神に感謝しても仕切れない。:読売新聞「読売俳壇」(2017年2月20日)所載。

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