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町ひとつ津波に失せて白日傘 柏原眠雨

2017年07月25日 | 俳句
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柏原眠雨
町ひとつ津波に失せて白日傘

天災が忘れた頃にやって来た。人々は大自然の猛威に蹂躙されてしまった。お決まりの人災提起に責任追及が始まったが後の政(祭)りである。立ち上がろうと町ごと高台に移転したりしているが家族もあの日の時間も戻らない。瓦礫は未だに点在している。そんな瓦礫の道の日盛りを蝶々の様に白日傘が漂い歩いている。:角川俳句付録「現代俳人名鑑Ⅰ」2017年5月号付録所載。

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