雁渡る胸痛ければ胸のこゑ 後藤比奈夫

2016年10月16日 | 俳句
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後藤比奈夫
雁渡る胸痛ければ胸のこゑ
渡り行く雁の鳴き声に、今日病んで今日を伏す一日胸が痛い。無神経と言われる胸の痛みは即ち精神の痛みである。耳を澄ませばそこに精神のこゑが聞える。我性善説に非ずして原罪に悩む云々。臀部の出来物一つで大騒ぎして苦しむワタクシとは何処か悩みの種が違っている。そんなワタクシと言うちっぽけな悩みを他所に、万古の習ひの如く雁が空高く渡ってゆく。悠々と。角川「俳句」(2015年12月号)所載。:やんま記
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