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炉話の真偽のほどは誰も問はず 望月清彦

2017年12月16日 | 俳句
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望月清彦
炉話の真偽のほどは誰も問はず
山の出湯も外は漆黒の闇となった。火は人を引き付ける魔力を持っている。炉端は見知らぬ人も混じっての懇談となった。問いに応えて主人が熊を仕留めた話を始める。都会の客の目が輝いて耳を聳てる。あんときゃあ一人で出くわした熊を一発で急所の眉間をやっつけた、残った子熊がみゃあみゃあと鳴いていた、熊鍋は一冬の馳走となった、、、、。冬の夜は長い。:朝日新聞『朝日俳壇』(2017年12月4日)所載。

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