【ツカナ制作所】きまぐれ日誌

ガラス・金工・樹脂アクセサリー作家です。絵も描いております。制作過程や日常の話、イベント告知等。

目がッ!目がぁ~ッ! (日本刺繍編)

2016-06-18 21:19:18 | 大学
月!月見ました!?今日は満月なのかな。

写真を撮ろうとしたけど上手くいかなかった…(--;)東京は星があまり見えないですけど、月はどこで見てもきれいだな。ちょっと夜風に当たりがてら、空を見上げてみてください。








さてさて、今回は日本刺繍の授業を紹介します(´ω`)ノ




…と、その前にちょっと横道に逸れましょう。

日本刺繍で人間国宝になった人が一人しかいないってご存知でしたか?福田喜重さんという方です。

日本刺繍の授業初日に紹介ビデオを見たのですが、これがすんごいのなんのって!!着物に桜、雪、月の刺繍で雪月花を表現するという作品の製作過程です。まさに職人芸ってやつですよ。かっこええなぁ!!

これを見ていきなりやる気が出ました。こういう細かいは作業好きです。言うて大きい作品創るのも楽しいんだけどね( ´艸`)




今回は、絹布に絹糸(釜糸)、金糸(与力金糸)で刺繍をしていきます。



まずは、木枠の左と上部、布が触れる部分に紙を巻きつけるところから。



こうすることで、木枠が濡れたりしても布が汚れないで済みます。

絹布はシミ抜きにウン千円かかるんだとか…(@_@;)ってなわけで、作業台付近では飲食厳禁です。






布を引っ張りながら、画鋲で木枠に固定。





太い針にタコ糸で布を木枠にしっかり張ります。これがきつくなってないと、縫いずらいようです。

この糸には決められた結び方があって、縫ってる間は絶対にほどけず、かつ、刺繍が終わったら一端を引っ張るだけで簡単にほどけるようになっています。これがすごい実用的。





まだ練習段階なので、決められた模様を刺繍します。トレペ(薄美濃紙)に写し書きをして、湿気で消えるカーボン紙で布に下書き。






写真が見ずらいかもしれませんが、梅、桜、菊、六甲、笹の模様です。






糸を撚(ヨ)って、第一刀!





こんなかんじですかね??これは基本の、広い面を埋めるように縫う平繍








裏はこんなかんじ。

実は、日本刺繍って玉結び、玉止めが無いんですよね。確かに、着物の刺繍で裏に結び目がぽこぽこしてたらうっとうしいだろうなー。実利的且つ裏面がきれいというね。いいね!

ただし、ちゃんと返し縫をしないと地獄を見ることになる。



仕上げで、裏には糊を塗ります。










色々すっとばしてこうなった!あと六甲の縁に駒掛繍をしたら完成です。



今回使った技法は…


・梅(平繍)
・桜(刺し繍)
・菊(斜繍、相良繍)
・笹(斜繍、割繍)
・六甲(菅繍、菅暈し繍、駒掛繍、下引き、切り押え、綾葉繍)



でした!

いやー、面白いッスね刺繍。目が疲れるけど。




次は10×15センチにグリーティングカードとして自由に刺繍していきます。



ハグロトンボがいいな。虫の中ではトンボが一番好きです。

写真を見ながらちょちょっと水彩で。緑のもみじも好きなんですよ~





こっちが元ネタの写真。川べりを散歩してた時、水に落ちそうになりながら撮ったやつ。





ああそうだ。今年の夏休みは実家でオニヤンマ捕まえたいな…







日本刺繍編(後編)→

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