【ツカナ制作所】きまぐれ日誌

ガラス・金工・樹脂アクセサリー作家です。絵も描いております。制作過程や日常の話、イベント告知等。

初吹きガラス、ブローで一輪挿し!(吹きガラス編)

2017-05-22 18:29:09 | 大学
…の、前に!

最近樹脂系のもの買いに材料の店に行ったら樹脂を混ぜたりする容器が500円くらいで売ってたので自作してみました。



白カビチーズ(カマンベール)が私の好物の一つなんですが、コストコで買った小分けされてるチーズの入れ物がちょうどいいサイズだったので。



縁を切り取り、手でつまんでくちばしを作り、軽く熱を加えて完成。無い道具は工夫して作るってぇのもまた一興です。




さて、本題!初めて吹きガラスに挑戦した時の話です。

吹きのことを、「ブローを入れる」と言います。

今回使う竿には穴があいていて、通称吹き竿と呼ばれます。

竿にまずガラスを巻き取るところまでは一緒ですが、今回は重要な吹きの作業を行います。先生の実演を撮影させてもらいました。





強く息を吹きいれ、ちょっと冷めたところで二回目の巻き取り。肺活量が無いと、ちょっと辛い作業かも。



この状態だと1000℃以上の熱さです。

紙リン(水に濡らした紙)で、ラグビーボールのような形に整えます。底が薄いと割れやすいので、底にガラスを集めるようにするのがポイント。





二回巻き取った後は優しく息を入れていきます。







ある程度ブローが入ったら、ハシ(ジャック)と呼ばれるでっかいピンセットで、くくり(竿から外れやすくするための線)を入れます。






ガラスは急に冷めるとすぐ割れてしまうので、一工程ごとにグローリーホールで温めながら作業を進めていきます。




ここで木ゴテを使い、底を作っていきます。





あとは除冷炉に入れ、ゆっくり冷まして完成です!




こっちは撮ってもらった私の作業風景。









完成したものがこちらです。

なーんかもったりしていますが、まあこれはこれでwこちらも今後加工していきます。





<おまけ>

これはデモだけで作成はしなかったんですが、ガラスに絵を付ける「ホットエナメル」という技法を使ってペーパーウエイトを作るのを見せてもらいました。

ポンテ竿(穴のあいていない竿)であらかじめ絵付けしたペーパーウエイトをピックアップし、さらにその上にガラスを被せます。

ガラスのレンズのような効果で、中の絵が実際より大きく見えるんだそうです。





最初に巻き取るガラスは少量で、マーバーで転がした後ピックアップ炉からペーパーウエイトを拾い上げ(ピックアップ)…







紙リンで形を整えて完成。いつかやってみたいです!

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