松原幻影 三首
谷中優
松風の 森に佇み 我暫し
潮の香りに 波の音を聴く
緑なす 松の林に しば鳴きて
鳥飛び立ちぬ 海に向かひて
砂浜の 砂音軽(かろ)き 松の原
わが影先に ハマナスの花
陸前高田にて詠める歌三首(平成二十九年文月)
(解説)今、我はそこに佇み。眼窩に広がるはただ荒れ果て、一切のものが消滅した風景のみ。陸前高田を襲った18メートルの津波がすべてを飲み込み、破壊し、海に連れ去ったのである。
その殺伐とした風景の中で、しかし風や波の音がかすかに聞こえ、時折鳥のしば鳴く。目を閉じれば美しい自然が、震災前の愛すべき大自然の風景が、我が脳裏に鮮やかに映し出される。
谷中優
松風の 森に佇み 我暫し
潮の香りに 波の音を聴く
緑なす 松の林に しば鳴きて
鳥飛び立ちぬ 海に向かひて
砂浜の 砂音軽(かろ)き 松の原
わが影先に ハマナスの花
陸前高田にて詠める歌三首(平成二十九年文月)
(解説)今、我はそこに佇み。眼窩に広がるはただ荒れ果て、一切のものが消滅した風景のみ。陸前高田を襲った18メートルの津波がすべてを飲み込み、破壊し、海に連れ去ったのである。
その殺伐とした風景の中で、しかし風や波の音がかすかに聞こえ、時折鳥のしば鳴く。目を閉じれば美しい自然が、震災前の愛すべき大自然の風景が、我が脳裏に鮮やかに映し出される。
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