鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

ジーコ、ファミリアになろう

2014年10月30日 | Weblog
【ジーコの想い】“パパ”と日本をつないだ子供たち 「成功の裏に家族あり」
2014.10.29


現役時代に3人の息子に恵まれたジーコ(C)ZICONAREDE

 ジーコこと、アルトゥール・アントゥネス・コインブラは1975年、22歳で結婚。2年後には長男が誕生するなど、3人の男児に恵まれた。家族のことを「ファミリー」ではなく「ファミリア」(打ち解けるという意味)と言う。日頃から「自分の成功は家族の存在があってこそ」というジーコらしい。

 1991年に鹿島アントラーズに来た頃、「ファミリアになろう」とチームに訴えた。当時の鹿島はアマチュアからプロチームへの転換の真っ最中。技術、体力、戦術、さらに精神面までたたき直す日々が続いていた。

 そんな30代後半のジーコが短期間で鹿島を戦うプロ集団に変身させた裏には、ジーコを支え続けた家族がいたからだ。

 長男ジュニオール、二男ブルーノ、三男チアゴ。日本に来た頃は3人とも小学生だった。ジーコと選手、スタッフ間に生まれたギャップを埋めるため、通訳だった私の任務はジーコに直談判する日々。当時まだ血気盛んなジーコの逆鱗に触れないため、「パパにお願い事をするのはどんな時が一番いい?」と子供たちに聞いたことがある。

 3人は「パパはビールを飲むとすぐいい気分になる。その時に頼むがベスト」と教えてくれた。当時の私にとってはまさに天の声。「成功の裏に家族あり」だった。

 Jリーグ元年の1993年。鹿島はプロらしいクラブとなり、好結果を残した。「ジーコの言う通りにやれば進化できる」という考えは共有できていたが、それでもジーコと選手の間には壁があった。変わったのは第1回Jリーグチャンピンオンシップ(年間王者決定戦)がきっかけだ。

 1994年1月、川崎-鹿島の第2戦。後半36分、鹿島DF賀谷のプレーに主審がPKを宣告。川崎FW三浦知良が蹴ろうとしていたボールにジーコが唾を吐いた。ジーコはこの日2度目の警告で退場処分となり、川崎が初のJリーグ王者になった。

 試合後、重苦しい雰囲気の中、シーズン終了の挨拶をしたジーコは突然、自分のバッグからシャンパンを取り出した。「これはアントラーズの優勝を信じて疑わない息子たちがくれたものだ。自分たちの小遣いを集めて、『優勝してみんなで祝って』とくれたんだ」と言うと初めて涙を見せた。当時、シャンパンはジーコが用意したと報道されたが、実は3人の息子からの贈り物だったのだ。

 鳥栖に在籍したこともある長男ジュニオールは日系人の女性と結婚。2011年12月には初孫(男児)が生まれた。「オレの日本との絆はハンパなものじゃない。コインブラ家に“日出る国”の血が注入されるなんて思いもしなかった」。かつて見せたことのないジーコの笑顔がそこにあった。

 ◇

「PENSAMENTO POSITIVO」(ペンサメント ポジティーボ)はポルトガル語で「ポジティブシンキング」「頑張れ」の意。ジーコがよく色紙に書く言葉の1つ




ジーコと鹿島のエピソードである。
いい話である。
鹿島誕生秘話は素晴らしいものばかり。
苦境を体験しておるが故の今の鹿島がある。
今後もブレずに邁進していきたい。
PENSAMENTO POSITIVO

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8 コメント

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Unknown (Unknown)
2014-10-30 11:04:24
あらためてジーコが鹿島に来たことの奇跡と偉大さに気付かされた。これからも誇りを持ってアントラーズを応援します。
Unknown (Unknown)
2014-10-30 11:28:16
感動した!!
Unknown (Unknown)
2014-10-30 11:51:57
シャンパンのくだりは、思わず涙が出ました。
人と人とのつながりを強く感じることが出来る、鹿島らしい素晴らしい話ですね!
Unknown (Unknown)
2014-10-30 12:19:18
唾を吐いたことは決してよいことではないが、あの悔しさが無かったらアントラーズは常勝軍団になれなかったと
改めて思う。
Unknown (ふみ)
2014-10-30 13:31:35
昼飯食べてたら、泣きそうになりました。鹿島最高!!
Unknown (Unknown)
2014-10-30 20:05:46
20年以上前にあったことが、今も脈々と我らアントラーズに受け継がれていることを誇りに思います。
Unknown (Unknown)
2014-10-30 21:08:18
鹿島は高速インターが近いので「ド」は付かないと思いますがはっきり言って田舎です。今だにジーコが来たなんて信じがたい出来事です。ありがとうジーコ。フットボールサミットで鈴木さんが述べているようにアントラーズがいつまで存在するかわかりませんが存在する限りカシスタ行って応援します。ホームタウンに住んでて本当に良かった。
Unknown (松竹梅)
2014-10-31 00:22:40
これは感涙ですわ。
このエピソードはあかんて。あかんて……。
いったい何年前のことだろう、このエピソードは。でも、色あせないその光輝にやはり鹿島のサポーターでよかったと再認識する。
今期もまだまだ優勝する可能性がある。
取れるタイトルは全て取る!
そいつが俺らのやり方よ!