鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

天皇杯準決勝 ガンバ大阪戦コメント・報道

2012年12月30日 | Weblog
第92回天皇杯全日本サッカー選手権大会 準決勝


鹿島アントラーズ:ジョルジーニョ
試合の入り、特に失点するまではそんなに悪くなかったと思うが、G大阪の選手の質、能力は高いということもある。失点してから少し慌てた部分、特に気持ちの部分で冷静さが欠けてしまって自分たちらしいプレーが出来なかった。

後半の頭からレナトが入りポゼッション率を高めることが出来た。またサイドにドゥトラ、ジュニーニョと置いてスピードを生かし、(レナトという)パッサーを中央に置くことで仕掛けることが出来ると思った。それが結果として生かせなかったということで残念でならないし、自分が愛するこのクラブを去るにあたり、ACL出場権という置き土産を置いてブラジルに帰りたかったので、その目標が達成できず残念に思っている。

G大阪はショートパスで相手のマークをずらしながら、ボールを運んでいってエリア内に侵入していくという特長を持ったチーム。私が現役の頃のコロンビア代表のようなサッカーだがその中心が遠藤選手であって、チームとしてリーグ戦での対戦と変わるところはなかった。ただ長所もあれば短所もある。いくつかのポジションでは足の遅い選手もいて、帰陣のところが遅かったりするのでそこを狙ってみたりしてチャンスはあったが、ゴールという結果はなかった。G大阪が彼らの質、そして能力から言って、J1にいなければならないチームであることは明確であって、決勝でもいい戦いをしてACLを戦いながら一日も早くJ1へ復帰できることを心から願っている。

来季に向けて、今後移籍していく選手もいるだろうし、加入してくる選手もいるだろう。ただ土台はしっかりと築くことが出来たので、補強した選手がチームにフィットするかどうかがポイントになる。そこは選手たちの意識にも関わってくるし、新たな指導者の下で新たなやり方でやっていくことになると思うので、今の土台にどれだけ上積みが出来るかということになる。アントラーズが来季J1で優勝出来るよう、私はブラジルから応援したい。そしてまだアントラーズが獲っていないACLというタイトルが1日でも早く手に出来るよう、応援したい。

(印象に残っている試合は)当然ながら優勝したスルガ銀行チャンピオンシップやヤマザキナビスコカップ決勝には特に強い印象がある。結果を求められる世界でやっているので、2つ結果を残せたことは非常に強く印象に残っている。

今回で最後の試合になったが、日本の皆さん、ファン・サポーターの皆さんに感謝の意を伝えたい。日本は素晴らしい国であり、素晴らしい文化を持ち、そして他に敬意を払うことの出来る素晴らしい人々がいる。そしてファン・サポーターの皆さんに熱くサポートしていただいたし、献身的な応援をずっと捧げてくれた人たちもいる。またメディアの皆さんにもお礼を言いたい。1年間、皆さんと素晴らしい関係を築けたと思うし、これが永遠のさようならではない。鈴木満強化部長からも「ドアの鍵はかけない」という約束をいただいたので、またいつかチャンスをもらえると思う。その時また、皆さんと再会できることを楽しみにして帰国したい。本当に心から感謝したい。ありがとうございます。



【柴崎 岳】
全体的にチャンスは作れていてゴール前まで行くことは何回か出来ていた。決して悪かった訳ではない。試合全体を通しても引けをとっていないが、裏に抜ける動きが少なかった。何本かチャンスがあったので決めることが出来れば良かったし、もっと決定機を作れれば良かった。

【青木 剛】
G大阪の特長でもある連動性からの攻撃はなかったと思う。遠藤選手のテクニックでやられてしまった。G大阪も前から来なくなったので、自分たちも落ち着いてやろうと話していたが、こじ開けることが出来ずに守られてしまった。

2012年12月29日(土)

本日行われた天皇杯準決勝 G大阪戦は0-1と負けを喫しました。

【第92回天皇杯 準決勝 G大阪 vs 鹿島】ジョルジーニョ監督(鹿島)記者会見コメント(12.12.29)
12月29日(土) 第92回天皇杯 準決勝
G大阪 1 - 0 鹿島 (13:06/エコパ/8,978人)
得点者:23' 遠藤 保仁(G大阪)


●ジョルジーニョ監督(鹿島):

「試合の入りはうまくいきかけたところもあったし、組織として出来ていたと思うが、失点してからあたふたしてしまい、当然ながらG大阪の選手は能力・質とも非常に高いものを持っているので、気持ちの部分で冷静さに欠けて、自分たちらしいサッカーができなかった。
後半レナト選手が入ることで、ボールポゼッション率を高めることができたし、サイドにジュニーニョ選手とレナト選手を入れることでスピードを生かすことができ、パサーが中央にいることで、色々な状況を作り出すことができたが、結果を出すことができなかったことが残念。そして、自分が愛するクラブを去る際に、ACLの出場枠を与えて帰国したいと思っていたので、その目標を達成できなかったことを残念に思っている」

Q:リーグ戦で対戦した時と今日でG大阪の印象は違ったか?
「G大阪は怪我や出場停止でメンバーを変えたところがあったが、僕の現役時代の頃のコロンビアの様なショートパスを主体とするサッカーで、チームとしてやろうとしている狙いは変わらなかったように思う。
長所もあれば当然短所もあるので、足の遅い選手がいるところを何度か狙ってみたが、チャンスは作ったものの、なかなかゴールという成果にはつながらなかった。G大阪はJ1にいなくてはいけないチームであり、それが彼らの持つ質・能力だと思う。今回降格ということはあったが、力はJ1で十分通じるし、今回(天皇杯)決勝の舞台に立てるので、成果をだしてまたACLを戦いながら1日でも早くJ1復帰することを願っている。

Q:鹿島の監督として最後になるが、来年のチームに対して期待することは?
「移籍する選手もいるだろうし、新加入選手もいるだろうが、土台となる部分は築くことができたので、移籍組がいかにフィットできるかだと思う。それは選手の意識にもかかわってくる部分もあるが、新たな指導者のもとで新たなやり方があると思っている。
アントラーズが来季Jリーグを勝ち取れるように、またアントラーズにないACLのトロフィーを1日でも早く飾れるような成果を出せるようにブラジルから応援していきたいと思っている」

Q:G大阪にボールを回せれていた時間帯で、監督が選手を鼓舞していたシーンがあったが、どんな思いをもって選手に声をかけたのか?
「試合の入り方はごく普通で、失点するまではお互い様子を見ながらの試合だったが、失点してからパスミスが多くなったり注意力が欠け始めたので、選手には技術的にうまくいかない時は勝ちたい意欲がプレーに表れなくてはいけないと話した。そのタイミングではないかなと思い、選手に奮起してもらうために声をかけた。
失点の後からレナト選手を入れようかという思いはあったが、感情的な判断になるといけないのでHTまで待って、冷静に時間をかけてプランを練ってやることにした」

(会見の最後にジョルジーニョ監督から一言)

「今日が最後の試合になってしまったので、この場を借りて日本国民の皆さんに感謝を述べたいと思う。素晴らしい国で、素晴らしい文化で、人間としての経緯尊重…いろんな意味でサポートを受けました。献身的にサポートしていただいて感謝している。1年間、好意的ないい関係を築くことができた。
今回で永遠のさよならではなく、またねと言うお別れ。鈴木常務から『ドアのカギはかけない』という約束をこぎつけることはできたので、チャンスはまたいつかもらえると思っているし、その時にみなさんと再会できることを心待ちにして帰国します。本当に心から感謝します。ありがとうございました」

以上

【第92回天皇杯 準決勝 G大阪 vs 鹿島】試合終了後の各選手コメント(12.12.29)
●柴崎岳選手(鹿島):
「全体的にうちの方がチャンスを作れていたと思いますし、ゴール前まで行く回数も多くて、チャンスらしいチャンスというか決定機とまではいかなかったですけどシュートシーンまでは持ち込めていたし、あとはコースに飛べばというのが何本かあった。効果的な攻めができていたのは事実ですし、決して悪かったわけではないので、相手にとってメリットがある1点を先に取られてしまったところで、相手にペースに握られてしまったところもありましたけど、試合全体を通しては決して引けをとらない内容だったかなと思います」

Q:前にポジションを移してからは?
「前線の動きの中で、ちょっと裏に抜ける動きが少ないかな、と思っていたので、そういう風なポジションに入ったら、そういった動きだしをしようかな、とは思っていました」

●青木剛選手(鹿島):
「ガンバの特徴的な連動性のある攻撃から、というのはそれほどなくて、セットプレーから遠藤さんの飛び道具でやられてしまった気がします」

Q:失点した後はどういう意識だったのか?
「ガンバも先制して、後半とかは無理して前に出てこなくなったので、自分たちはしっかり落ち着いてやろうと心がけてやりましたけど、最後の最後こじ開けることができず、みんな諦めずにやっていたと思うんですけど、最後、守りきられてしまったかな、という感じがします」

Q:監督が今日で最後だったということでしたが?
「1年間だけでしたけど、僕にとってはすごくいろいろ学びもありましたし、気づかせてもらったこともありましたし、すごく良い経験をさせてもらったので、感謝の気持ちがあったので、恩返しして終わりたいという気持ちがあったんですけど。天皇杯優勝して終わりたかったですが、今日負けてしまったので。優勝してシーズンを終われればよかったんですけど、悔しさはあります」

Q:家長選手への対応は?
「結構、キープ力があるので、そこと、あとは家長選手だったり遠藤さんなど中盤の選手が連動してパスを繋いでくるのが一つの特徴なので、そこは自由にさせないように意識していました」

Q:リーグ戦と違ったことで戸惑いはあったか?
「遠藤さんが一つ前に入って、今野選手がボランチに入ったという変更がありましたけど、遠藤さんが中心になって崩してくると言うことはミーティングでもわかっていたので注意していました」

●岩政大樹選手(鹿島):
Q:残念な結果だったが
「しょうがないですね」

Q:チャンスは作っていたと思いますが?
「90分やって、向こうは1点取って、うちは0点だった。それだけのことです」

Q:セットプレーで勝負する気持ちだった?
「勝負というか、前半は0-0、0-1でぜんぜん問題ない状況でしたし、後半レナトが入って、前にブラジル人が並んで、ちょっと前半とやり方を変えて、うまく押し込めることができましたし、うまく狙い通り試合を運べたかな、と思います」

Q:監督も含めて、今日で最後だった選手もいたと思いますが?
「毎年のことですけど、入れ替わりの激しい世界ですから、出会いがあり別れがあり、今年も寂しい別れになる人が何人かいますから。ただ、ナビスコが終わったあと、天皇杯をしっかり勝ち進んできたことは、鹿島の意地を少し見せられた部分だと思いますし、鹿島が鹿島たる由縁を見せられた大会だったと思います」

●新井場徹選手(鹿島):
Q:決勝前に終わってしまいました
「しょうがないね。チームとしてやることはやったけど、あの1点に泣いたというか。うちもチャンスは結構あったし、逆に言うと向こうは前半いくつかチャンスはあったけど、後半は一方的だったし。でも、こういうもんかな。よくありがちな流れだった」

Q:試合自体はプラン通り?
「まぁ、そうやね。むこうが回してくるのはわかっていたから。どういうサッカーをしてくるかはわかっていた。自分たちの前で回される分には大丈夫やという認識で、前半やらせていたところもあったし、もちろん前半で決定的な場面がむこうも1つ、2つあったけど、それ以外はプラン通り。後半はうちの方がポゼッションが高かったと思うし、むこうはあんまり前に出てこられなかったから。ペナ(ペナルティーエリア)までは行けたけど、最後のところやね」

Q:後半は相手を下げさせた?
「むこうはFWもいなかったからね。中盤を厚くするというか、飛び出す選手もいなかった。起点を作れてなかったから、ガンバとしてはああいう戦いにならざるをえなかったのかな、と思います。まぁ、うまく対応できた部分と、失点食らった部分は対応できなかった部分と、攻撃に関しては決めきれなかったところが全部悪い方向に出て、こういう風になってしまったかなと。試合の流れはそんなに悲観するものでもなく、みんな勝ちたいという気持ちを出した。勝つか負けるかがサッカーだから、しょうがない部分もあると思います」

[ 第92回天皇杯 準決勝 G大阪 vs 鹿島 ]

こちらは鹿島のスターティングイレブン。

[ 第92回天皇杯 準決勝 G大阪 vs 鹿島 ]

遠藤の狙い澄ましたシュートは鹿島GK曽ヶ端準の頭上を越えてゴールに吸い込まれた。

[ 第92回天皇杯 準決勝 G大阪 vs 鹿島 ]

準々決勝でゴールを挙げた大迫勇也とマッチアップする加地亮。エースストライカーに仕事させず無失点に抑え、勝利に貢献した。

[ 第92回天皇杯 準決勝 G大阪 vs 鹿島 ]

後半途中から出場した興梠慎三。積極的にシュートを放ち、追いつこうとするもG大阪守備陣を崩せなかった。

[ 第92回天皇杯 準決勝 G大阪 vs 鹿島 ]

今季限りでの退任が決まっているジョルジーニョ監督。G大阪に屈して、この試合が最後となり、試合後サポーターから声援に手を振って応える。


▼J2降格のG大阪が完封勝利で3大会ぶり決勝へ!!
[12.29 天皇杯準決勝 G大阪 1-0 鹿島 エコパ]

 天皇杯は29日に準決勝を行い、ガンバ大阪(J1)は鹿島アントラーズ(J1)と対戦した。前半23分にショートコーナーからMF遠藤保仁のゴールで先制したG大阪は、その後もチャンスをつくったが、追加点は挙げられないまま前半を1-0で折り返す。後半に入ると、鹿島に押し込まれる展開となったが、G大阪は最後まで集中した守備を見せた。今季のリーグ戦では守備が踏ん張れずに勝てない試合が続き、J2降格の決まったG大阪。しかし、2012年最後の試合で見事に鹿島を完封し、優勝した第89回大会以来、3大会ぶりとなる決勝に駒を進めた。

 G大阪は準々決勝のC大阪戦(2-1)で警告を受け、出場停止となったFWレアンドロに代わり、家長昭博が1トップに入った。また、中盤ではMF明神智和、MF佐々木勇人に代わりMF武井択也と出場停止明けのMF倉田秋が先発に名を連ねた。対する鹿島は準決勝の千葉戦(1-0)と同じメンバー、同じ4-2-3-1の布陣で準決勝に臨んでいる。

 開始2分、鹿島はMF柴崎岳がハーフウェーライン付近から超ロングシュートを放つ。枠を捉えたシュートを慌てて処理したGK武田洋平が、辛うじてパンチングで枠外へ弾いた。ところが試合はゴールキックからのリスタートとなってしまう。開始早々のミスジャッジだったが、鹿島は動じない。同4分にはMFドゥトラがマイナスに折り返したボールをMFジュニーニョがシュート。しかし、これは枠を捉えられなかった。

 徐々にG大阪もボールを回して反撃に出る。11分、左サイドで快速を飛ばして駆け上がったDF藤春廣輝が、ゴール前にクロスを入れる。これを受けた遠藤が左足でシュートを放ったが、ボールはGK曽ヶ端準の正面に飛び、決定機を生かせなかった。

 風下に立つ鹿島は、距離のある位置からでも積極的にシュートを狙う。前半18分には速攻から生じたこぼれ球を拾ったFW大迫勇也が、思い切りよくシュートを放つ。その1分後にもMF小笠原満男がDFのクリアーしたボールをダイレクトで叩いたが、いずれもクロスバーを越えて行った。

 ボールを保持しても、なかなかシュートに持ち込めなかったG大阪だったが、前半23分に先制点を挙げる。左CKを得ると、遠藤は近寄ってきたMF二川孝広にボールを預ける。二川が遠藤にボールを戻すと、背番号7は右足を振り抜く。きれいな放物線を描いたボールは、そのままゴールに吸い込まれていった。司令塔のゴールで先制し、勢いに乗るG大阪は同25分にもPA内で家長がシュートを放ったが、これはクロスバーに嫌われた。

 攻め続けるG大阪は27分にも、遠藤の浮き球のパスがDFに当たってPA内にこぼれたところを今野が右足で叩く。ボールはゴールマウスに飛んだが、GK曽ヶ端に枠外へ弾き出された。さらに34分にも左サイドでFKを得ると、遠藤が直接ゴールを狙う。GK曽ヶ端が前に弾いたボールに家長が詰めたが、シュートは相手に当たり2点目は挙げられなかった。

 前半35分には鹿島も大迫のドリブルからパスを受けたMF遠藤康がシュート。鋭いボールがゴールに飛んだが、GK武田の正面を突いた。同44分にも、ジュニーニョからのロングパスを前線で受けた大迫が、キープしてから走り込んだ味方にパス。そこから、こぼれたボールを大迫がループシュートを放ったが、ボールはクロスバーを越えて行った。ロスタイムにも小笠原のCKを大迫がヘッドで合わせたが、ボールは右ポストを叩き、同点に追いつくことはできなかった。

 後半の開始と同時に、鹿島は遠藤を下げて、MFレナトを起用する。2列目はジュニーニョ、レナト、ドゥトラとブラジル人が3人並ぶ形になった。後半3分には左サイドを崩し左SB新井場徹がクロスを入れる。右SB西大伍がボールを受けたが、シュートは二川にブロックされた。その後も鹿島は高い位置からのプレッシングが機能し、G大阪陣内で試合を進める。前半はほとんどなかったショートカウンターも見られるようになった。

 後半15分にはG大阪にアクシデントが起こる。最終ラインの裏に出されたボールに反応したレナトを追ったDF中澤聡太が負傷。プレー続行は不可能となり、DF丹羽大輝との交代を強いられた。直後の17分には、鹿島もジュニーニョを下げて、FW興梠慎三をピッチに送り出した。同19分には興梠が強烈なシュートを放ったが、ボールはわずかに左へ外れる。その2分後にもドゥトラがボールを持ち込み、シュートを放ったがDFにブロックされた。

 後半23分にはG大阪の松波正信監督が動く。倉田を下げ、MF佐々木勇人を起用した。鹿島が押し込む展開は変わらず、同27分には大迫がドリブルからシュートを放ったが、ボールはGK武田にキャッチされる。後半32分には鹿島のジョルジーニョ監督が動いた。ドゥトラを下げてMF本田拓也をボランチに起用し、柴崎を2列目に上げる。同34分には周囲のフリーランニングもあり、シュートチャンスを得たレナトがPA外から左足でシュート。しかし、これもGK武田の正面に飛び、ゴールを挙げられない。

 残り10分、G大阪は二川に代えてMF大森晃太郎を起用し、交代枠を使い切った。スピードのある選手を入れて速攻を狙うG大阪は、なかなかボールを保持できない。それでも、最後まで守備が踏ん張ったG大阪は、鹿島に得点を与えることなく90分を終え、1-0で元日の決勝戦進出を決めた。3度目の天皇杯制覇を目指す蒼黒軍団は、この後に行われる横浜Fマリノス対柏レイソル戦の勝者と、2013年1月1日の決勝で対戦する。
(取材・文 河合拓)

▼敗戦にも胸を張るDF岩政「鹿島たるゆえんを見せられた」


[12.29 天皇杯準決勝 G大阪 1-0 鹿島 エコパ]

 開口一番に「しょうがないですね」と、敗戦を振り返ったDF岩政大樹の表情は、晴れやかですらあった。結果はついてこなかったが、シュート数では19対9と今季のリーグ戦で最多ゴールを挙げたガンバ大阪を圧倒した。特に後半は文字通りG大阪を敵陣に張り付けにしている。

「(失点の場面は)良いボールが入ったので、あれはどうしようもないです。前半は0-0でも、0-1でも問題ないと話していましたし、後半にレナトが入って前にブラジル人が並んでやり方を変えてからは、うまく狙い通り試合を運べていたと思います」と、岩政は振り返る。実際に、ジュニーニョ、レナト、ドゥトラが2列目に並んだ後半、鹿島はG大阪の4倍にあたる8本のシュートを放っている。

 しかし、肝心のシュートは体を張ったG大阪の守備に阻まれたり、枠を捉えてもGK武田洋平の正面を突き、最後までゴールを挙げることはできなかった。「90分を戦って、向こうは1点を取り、うちはゼロ点で終わった。それだけのことです」と、岩政は言う。

 この試合に敗れたことで、鹿島の2012シーズンは終了した。すでにジョルジーニョ監督の退任が決まっているが、チームを離れる選手も出てくる。「毎年のことですが、入れ替わりが激しい世界。出会いがあり、別れがあります。今年は個人的にも寂しい人が何人かいます。それでも、ナビスコ杯を取ったあとに、天皇杯でもここまで勝ち進めた。鹿島の意地、鹿島が鹿島たるゆえんは、少しは見せられたと思います」。

 納得のいく結果は出せなかった。それでも、現在のメンバーで戦える最後の試合で、鹿島らしいサッカーができた。だからこそ、岩政は胸を張って、敗戦を受け止めた。
(取材・文 河合拓)

▼退任のジョルジーニョ監督「愛するチームにACL出場権を残したかった」


[12.29 天皇杯準決勝 G大阪 1-0 鹿島 エコパ]

 ガンバ大阪よりも10本も多い19本のシュートを放った鹿島アントラーズだったが、最後までゴールは遠かった。0-1で敗れたこの試合が、チームを指揮する最後の試合となったジョルジーニョ監督は「自分が愛するクラブを去る際に、ACLの出場枠を与えて帰国したかった。その目標を達成できなかったことを、残念に思っている」と、唇を噛んだ。

 後半開始からMFレナトを起用したが「失点した直後に入れようかという思いはあったが、感情的な判断になるといけないので、ハーフライムまで待って、時間を賭けてプランを練った」と、振り返る。後半は狙い通り、中央のレナトを軸に、G大阪を押し込んだ。「レナトが入ることで、ボールポゼッション率を高めることができたし、サイドにジュニーニョとドゥトラを入れることで、スピードを生かすことができた。中央のパサー(レナト)から、いろいろな状況をつくりだすことができたが、結果を出せなかったことが残念」。

 敗戦を悔しがるジョルジーニョ監督は、同時に勝者を称えることも忘れなかった。「G大阪はJ1にいなくてはいけないチーム。それだけの質、能力があります。今回、降格をしましたが、J1で通用する力のあるチームですし、天皇杯の決勝でも成果を出し、ACLを戦いながら1日でも早くJ1に復帰することを願っている」と、エールを送った。

 もちろん、それ以上の期待を鹿島にはかけている。「移籍する選手もいるでしょうし、新たに加入する選手もいると思いますが、土台となる部分は築くことができたと思います。あとは移籍組がいかにフィットできるか。来季、アントラーズがJリーグを勝ち取れるように、そしてまだアントラーズが獲得していないACLのトロフィーを1日でも早くクラブハウスに飾れるように、ブラジルから応援していきたい」と、来季だけでなく、今後のチームに期待をかけた。

 最後にジョルジーニョ監督は「この場を借りて、日本国民のみなさんに感謝を述べたい。素晴らしい国、素晴らしい文化、敬意、尊重、いろんな献身的なサポートを受けました。そのことに感謝します。鈴木(満)常務に『ドアのカギはかけない』と約束してもらったので、またいつかチャンスがもらえると思っています。そのときに、再会できることを心待ちに帰国します。心から感謝します。ありがとうございました」と挨拶をし、会見場を後にした。
(取材・文 河合拓)

ジョルジーニョ監督:「日本の皆さんに心から感謝したい」
天皇杯準決勝に敗れた鹿島の選手・監督コメント

2012/12/29 18:41:00



天皇杯準決勝のG大阪対鹿島が29日行われ、G大阪が1−0の勝利で決勝進出を果たした。

鹿島のジョルジーニョ監督および選手たちは試合後に次のようにコメントしている。

ジョルジーニョ監督:
「試合の入りがちょっとうまくいきかけたところがあったが、当然ガンバの能力というのも高いものがあるので、特に失点するまではチームらしい部分ができていたが、失点してからあたふたして、気持ちの部分で冷静さを欠いてしまった。後半、レナトが入ることでポゼッションを高め、ジュニーニョとレナトとでスピードを生かして、パッサーを中央に入れていろんな状況を生かせると思ったが結果にはつながらなかった。また、愛するクラブを去る際、ACL出場権を残して帰国できなかったのも残念だ」

Q.リーグ戦で対戦した時と今日のG大阪の印象は違うか。また、今日で最後の試合になったが、来季のチームへの期待は?

「当然、けが人や出場停止があってメンバーを替えたが、ガンバはショートパスの部分で、うまく当てながらずらしながらボールを運んで行く特長がある。コロンビアのようなパスを主体としたサッカーで遠藤中心というチームとしての狙いは変わりない。こちらもチャンスはつくったが、結果にはつながらなかった。J1にいなければならないチームであると思う。力は十分にJ1でも通用するだろう。来季は今後移籍する選手もいるだろうし、加入選手もいるだろう。土台はできている。新しく来る選手がどうか分からないが、どれだけ土台に上積みできるかにかかっている」

Q.試合、もしくはピッチ外で印象に残っていることは?

「ゼロックスやナビスコは印象に残っている。2つの成果の印象は大きい」

Q.前半30分過ぎにG大阪にボールをまわされていた時に声を出して指示していたが、どんな想いだったのか?

「試合の入り方は失点するまで普通だったが、失点後はミス、集中力(の欠如)が見え始めてしまった。勝ちたい気持ちがプレーに出ないといけないので、冷静に明確な指示を出して(交代選手を)送り出した」

「これが最後の試合になった。日本のみなさん、ファン、サポーターの皆さんに感謝したい。人間としてリスペクトしてくてた。皆さんには、あらためてお礼を申し上げる機会が得られればと思う。今回が永遠のさよならではない。心からみなさんに感謝したい」

柴崎岳:
「全体的にウチの方がチャンスをつくれていたし、ゴール前まで行く回数も多かった。決定機まではいかなかったかもしれないけど、シュートシーンまではいっていた。あとはコースまでいけばという感じだった。効果的な攻めはできたので、内容が悪かったわけじゃない。相手が先に1点を取ったことでペースを握られた時間帯もあったけど、引けを取らないような試合はできたと思う」

Q.後半から前に上がったが?

「前線の動きの中で裏に抜ける動きが少ないのかなと思ったので、そういうポジションに入ったら動き出そうと思っていた。何本かチャンスがあったので、あとは決めるだけだった。もうちょっと決定機をつくりたかった」

Q.ジョルジーニョ監督が最後だったが?

「優勝して送り出したかったけど、残念ながら負けてしまった。この1年すごく感謝している。またどこかで一緒にやれる機会もあるかもしれないし、頑張っていきたい」

青木剛:
「ガンバの特徴である連動性の高い攻めはそれほどなくて、遠藤さんという飛び道具にやられてしまった。ガンバは先制したこともあって、後はあまり前に出てこなくなってきた。自分たちは落ち着いてやろうと心掛けていたけど、最後の最後にゴールをこじ開けることができなかった。諦めずにやっていたけど、守り切られたのかなと思う。ジョルジーニョ監督とは1年間だけだったけど、僕にとっては学びも気づきもあった。いい経験をさせてもらって感謝の気持ちでいっぱい。恩返しして終わりたかったけど、負けた悔しさはある」

「家長の1トップ? キープ力があるんで、そこで家長と遠藤さんにボールを出してオフェンシブにパスをつないで攻めてくるのがガンバの特徴だった。そこを自由にさせないように心掛けた。遠藤さんが1つ前のポジションに上がって、今野さんの位置も変更があったけど、遠藤さんが中心になって崩してくるのは分かっていたので、そこは注意した」

鹿島2年ぶり決勝ならず/天皇杯

試合終了後、鹿島MF小笠原(右)を迎えるジョルジーニョ監督(撮影・狩俣裕三)

<天皇杯:G大阪1−0鹿島>◇準決勝◇29日◇エコパ

 2年ぶりの優勝を狙った鹿島が、準決勝で敗れた。

 前半23分に先制を許した鹿島は、CKからFW大迫勇也(22)のヘディングシュートを狙うがポストに当たり、得点を奪えない。後半からはMFレナト、FW興梠らを投入し1点を追ったが、届かなかった。

 試合後には、今季限りで退任するジョルジーニョ監督を胴上げで送り出した。
 [2012年12月29日17時12分]

ジョルジ監督、完封で幕/天皇杯

試合終了後、サポーターの声援に応える鹿島ジョルジーニョ監督(撮影・狩俣裕三)

<天皇杯:G大阪1−0鹿島>◇準決勝◇29日◇エコパ

 鹿島が完封負けを喫し、今シーズンの幕を閉じた。 前半に先制を許し、後半は攻勢に出たが同点弾は遠く90分を終えた。

 負けた時点でシーズンを終えると同時に、ジョルジーニョ監督(48)の退任を迎える一戦。優勝したナビスコ杯に続く2冠目を目指したが届かなかった。リーグは11位とふるわなかった分、カップ戦ではいずれも上位に残り、岩政大樹(30)は「ここまで勝ち進んできたことで、鹿島の意地は見せられた」と振り返った。同監督との戦いもこの日で終え「入れ替わりの激しい世界。出会いがあれば、別れもありますから」と話した。
 [2012年12月30日6時25分]

鹿島ジョルジ監督有終ならず/天皇杯
<天皇杯:G大阪1−0鹿島>◇準決勝◇29日◇エコパ

 ジョルジーニョ監督(48)率いる鹿島が終戦を迎えた。ナビスコ杯に続く国内タイトル2冠を目指したが、G大阪の前に天皇杯4強で散った。今季限りで退任が決まっている同監督は、試合後にサポーターの手によって胴上げをされ、わずか1年の指揮を終えた。「(優勝チームに与えられる)ACL出場権を鹿島に与えてブラジルに帰りたかった」。元日決戦を見越して1月2日のブラジル行きの航空券をとっていた。

 今季リーグ戦は開幕5戦白星なしで苦戦を強いられたが、11月にナビスコ杯で優勝。リーグ終盤、伝統的なボールを保持するスタイルをやめ、縦に速いカウンターサッカーに切り替えると勝ち点を積み上げた。同監督は「ある程度の土台はつくれた」とし、来季トニーニョ・セレーゾ氏(57)にバトンタッチする。
 [2012年12月30日6時52分 紙面から]

鹿島・ジョルジ監督、花道飾れず/天皇杯

鹿島のサポーターは退任するジョルジーニョ監督を肩車してねぎらった

 天皇杯準決勝(29日、G大阪1−0鹿島、エコパ)敗戦を告げる笛が鳴ると、鹿島のジョルジーニョ監督(48)は名残惜しそうにピッチを見つめた。今季限りでの退任が決まっており、これが最後の試合となった。

 「愛するクラブを離れるのは残念。ガンバは質、能力ともに高いものを持っていた」

 前半23分、G大阪MF遠藤にゴールを許し、守りきられた。鹿島は前半ロスタイムにFW大迫のヘディングシュートがゴールの枠に嫌われるなど、19本のシュートを放ちながら1点が遠かった。大迫は無言でうつむきながら引き揚げ、MF柴崎は「効果的な攻撃はできていた。あとはコースだけだったが…」と唇をかんだ。

 ジョルジーニョ監督の花道を飾ることはできなかった。それでもDF岩政は「ここまで勝ち進んだことで鹿島の意地は見せられた」と前を向いた。リーグ戦はクラブ史上最低の11位に沈んだものの、ナビスコ杯優勝、天皇杯4強と浮き沈みの激しかった今シーズン。来季は8年ぶりの復帰で基本合意しているトニーニョ・セレーゾ新監督の下、本当の強さを取り戻す戦いが始まる。 (伊藤昇)


サポーターと抱き合って別れを惜しむ鹿島・ジョルジーニョ監督=エコパスタジアム(撮影・山田喜貴)


後半、G大阪GK武田にシュートを止められ、頭を抱える鹿島・大迫=静岡スタジアム


前半 競りあう鹿島・大迫(左)とG大阪・武井=エコパスタジアム(撮影・山田喜貴)


G大阪に敗れ肩を落とす鹿島イレブン=エコパスタジアム(撮影・山田喜貴)


(紙面から)

鹿島 ジョルジ監督有終飾れず…2年ぶりの決勝進出逃す
天皇杯準決勝 鹿島0−1G大阪 (12月29日 エコパ)


<G大阪・鹿島>サポーターにあいさつする鹿島・ジョルジーニョ監督
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 鹿島は2年ぶりの決勝進出を逃し、来季ACL出場権獲得にも失敗した。前半ロスタイムの大迫のヘディングが右ポストに嫌われるなど19本のシュートを放ちながら無得点。リーグ11位に低迷した今季を象徴する内容だった。今季限りで退任するジョルジーニョ監督は「愛するクラブを去るに当たって、ACLの出場権を与えて帰国したかった」と無念。試合後にはグラウンドになだれ込んだサポーターに胴上げされ、8度も宙に舞った。

 トニーニョ・セレーゾ監督の就任が確実な来季に向けて激動のオフを迎える。この日までに興梠の浦和移籍、新井場のC大阪移籍が内定。柏などからオファーを受ける増田、新潟が獲得に動いている岡本もチームを去る可能性が高い。

 その一方で、J2京都の中村充孝(22)、J2愛媛の前野貴徳(24)の獲得が確実で、神戸の野沢拓也(31)も復帰の可能性がある。FC東京と争奪戦を繰り広げる今季J2得点王のダヴィ(28)とも交渉を継続中。4年ぶりのリーグ制覇が至上命令となる来季に向けて水面下で補強の動きを活発化させている。


<G大阪・鹿島>新井場と抱き合う鹿島・ジョルジーニョ監督(右)
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<G大阪・鹿島>サポーターに胴上げされる鹿島・ジョルジーニョ監督
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<G大阪・鹿島>試合終了間際、怒りをあらわにする鹿島・大迫
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[ 2012年12月30日 06:00 ]

鹿島終戦、ジョルジーニョ監督「またね」…天皇杯
 ◆天皇杯 ▽準決勝 G大阪1―0鹿島(29日・エコパスタジアム)  鹿島は有終の美を飾ることはできなかった。G大阪に先制点を許し、後半は猛攻を仕掛けたが、チャンスを生かすことができなかった。今季限りで退任するジョルジーニョ監督は「鹿島が1日でも早くACLの優勝カップを掲げる日が来るように応援している。永遠のさよならではなく、またねというお別れ。日本の皆さんに心から感謝します」と頭を下げた。
(2012年12月30日06時01分 スポーツ報知)

天皇杯準決勝、鹿島敗退

【写真説明】決勝進出を逃し、肩を落とす鹿島の選手たち=エコパスタジアム


サッカーの第92回天皇杯全日本選手権第8日は29日、各地で準決勝を行い、5度目の優勝を狙ったJ1鹿島は静岡・エコパスタジアムでJ1G大阪と対戦し0-1で敗れた。ヤマザキナビスコ・カップに続く2冠の夢も消えた。

鹿島は立ち上がりから攻め立て、大迫を中心に何度も相手ゴールを脅かしたが得点を奪えず。逆に前半23分にコーナーキックから失点。その後も相手の速いパス回しからの攻撃に苦しんだ。後半はレナト、興梠らを投入して攻勢を掛けたが、最後までゴールを割れなかった。


多くのチャンスを決めきれず、セットプレイに泣く。
強豪が敗れる図式の光景であった。
ここ数年の問題である決定力がこの試合でも現れてしまったと言えよう。
ジョルジーニョのラストマッチとしては悲しい結果となってしまった。
次に再び鹿島の指揮を執ってくれるのであれば、より強力な蹴って力を誇る選手を揃えて迎えたい。
さようならジョルジーニョ。
また会える日を楽しみにしておる。
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4 コメント

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Unknown (Unknown)
2012-12-30 09:02:53
スポニチの「中村、前野の獲得が確実。ダヴィとも交渉を継続中」というのが気になる。
興梠の件があるので、ダヴィの可能性が残っているのが本当なら、マジ期待しちゃうんだけど。
Unknown (米)
2012-12-30 11:53:03
仕事あがりでしたが夕飯より先に録画を見ました
試合を制しながら一発に沈んだ去年の万博を思い出しましたね
今は新生アントラーズに期待しましょう
スローガンは「反撃宣言」とかが良いですね(笑
Unknown (Unknown)
2012-12-30 14:42:03
勝負ごとは何が起こるか分からない。
ジョルジーニョは男だね (knt)
2012-12-30 23:53:02
あれだけ誤審や偏ったレフェリングに(文字通りに)泣かされた1年だったのにも関わらず、感謝の言葉で締める男意気。次があるなら、我々の働きかけなどで、それまでに改善しておかなくてはならないですね。

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