A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。今後のメディアがどうなるかも気になるところです。

憧れの人との共演というのは、どのような形であれ感銘を受けるものだ・・・・

2016-12-24 | MY FAVORITE ALBUM
In My Life / Chie Nishimura

先週の羽毛田耕士ビッグバンドに続いて、今週はライブ通いが続いた。
火曜日はトロンボーンの中川英二郎とバンジョーの青木研のジョイント。中川はジャズからクラシックまでオールラウンドプレーヤーだ。自分は小曽根真のビッグバンド、ノーネームホースで聴くことが多いが、この日は父親譲りのトラッドジャズ。子供の頃から父と共演していたそうなので、このトラッドが彼のトロンボーンの原点ということになる。この日も父と一緒に、子供の頃からの定番ベイジンストリートブルースを披露してくれた。

昨日は、ギターの宮之上貴昭のトリオ、テナーの岡惇との共演。ベースの金澤英明を聴いたのは久しぶりだ。ベテラン揃いの円熟芸の競演であったが、この3人でやるのは今回が初めてだったそうだ。

そして、今日はドラムのジーンジャクションと引退から復帰した大西順子の共演、それに天才女性アルトの寺久保エレナがニューヨークから参加、ド迫力に圧倒される。ジャズ界は知らない間に女性上位の時代になっているようだ。

奇しくもビッグバンドから始まり、トラッド、ハードバップ、そして久々に最先端のジャズまで聴いて、いささか満腹状態だが、強いて言えばボーカルが無かった。

今年行ったボーカルのライブといえば・・・・

ライブに行く予定を立てるためには、まずはライブハウスやミュージシャンのスケジュールが必要だ。今は、ネットですぐ確認できるから便利な時代だが、昔は、よく行ったピットイン以外はスイングジャーナルの小さな活字が並ぶライブの予定欄を見るしかなかった。

今でもよく行くライブハウスのスケジュールは一応毎月目を通すが、レギュラーで出演しているグループに混じって、その月のスペシャルセッションが気にかかる。

今年の6月の新宿Somedayのスケジュール。この月のスペシャルプログラムはバリーハリスであった。写真入りで大きく紹介されていたが、一覧の中でも目が留まったのが、

西村知恵 The Swinging Quartet。

ボーカルの西村知恵は知らない歌手だった。気になったのはアルトの大山日出夫とピアノの吉岡秀晃。大山日出夫はここには良く出ている。吉岡秀晃は宮之上貴昭とのセッションの時に聴きに行くが、なかなか他のセッションには行けず仕舞いであった。歌伴も上手いし、この大山日出夫との共演に興味を惹かれて出かけてみた。

この日のメイン西村知恵は、アルバムも出して、それなりに活躍しているようだが、この日まで聴いた事が無かった。
彼女は鹿児島出身、お隣の宮崎出身の吉岡秀晃とは、同じ九州出身の好で「ぜひ一緒に共演してみたい」というのが長年の夢で、実はこの日が念願かなっての「初顔合わせ」だったそうだ。

憧れの人と一緒に仕事ができるというのは、何をやっていても嬉しいものだが、この日の彼女の感激ぶりは、歌っている最中でも聴き手に伝わってきた。相手をその気にさせる吉岡秀晃のピアノの魔術に彼女もかかってしまったのかもしれない。

さてステージが終わってから、彼女からその日のお客さん一人一人にプレゼントがあった。
それが、このCDだ。

彼女にとっては2枚目のアルバム、続木徹のピアノをバックに2人のDuoでの演奏だ。
実は、このアルバムの誕生には事情があり、その詳しい経緯は彼女のウェブサイトに載っている。

人生最後を告げられた時、「何をしたいか」、そして「何ができるか」というという問いに対する答えは人によって様々であろう。

ジャズボーカルを愛し、そしてこの西村知恵の歌が気に入り、地元で彼女をデビュー当時から応援していたファンがいた。その方が人生の最後を迎えるにあたって、彼女に自分の好きな曲を、自分の好みのように歌ったアルバムを作って欲しいと頼んだのがこのアルバムとなった。
此のファンの方と彼女の共演ともいえるアルバムだ。
彼女は、このアルバムを市販せずに、彼女の歌を聴きに来てくれたファンに一人一人手渡しているという。

せっかく買い求めてもすぐにお蔵入りをしてしまうアルバムが多い中で、最近このアルバムを聴くことが多い。このようなアルバムの誕生秘話を聞くと、自分もこのアルバムを聴く度に、単に曲を聴く以外に色々想いを馳せることが多いのかもしれない。

最近昔のアルバムを聴き返す時、そのアルバムが生まれた経緯を気にかけることが多いのは、中身の良し悪しだけでなく、そのアルバムが生まれた経緯を知ると中身の演奏の聴こえ方も違ってくるのが楽しみのひとつになっているのかも。

その後、彼女のライブには行けていない。定期的に行っているようなので、来年は機会を見つけて出掛けてみよう。

1. Dream
2. All of me
3. Over the rainbow
4. The boy from Ipanema
5. Lullaby of Birdland
6. Star Dust
7. Take the ”A” train
8. In my life

西村知恵 Chie Nishimura (vol)
続木 徹 Toru Tsuzuki (p)

Produced by Chie Nishimura
Music produced by Toru Tsuzuki
Recorded, mixed and mastered by Katsuhiro Tajima
at Studio TLive in March - April 2016


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