杉並からの情報発信です

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小沢前幹事長の代表選出馬は日本の議会制民主政治を救った

2010年09月17日 11時21分45秒 | 政治・社会
先ほど「日本一新の会 」のメールマガジンで平野貞夫代表の民主党代表選の総括が配信されてきました。

大変重要な指摘がありますので以下に転載します。

特に注目しなければならない点は小沢前幹事長が熟考の末に代表選に出馬を決意した動機の一つに「検察審査会」があったことです。

平野代表は「小沢氏の出馬はわが国の議会制民主政治の歴史にきわめて重要な意義があった」と書かれています。

私は小沢前幹事長の出馬の動機は二つあると思います。

一つは、6月2日の「6.2クーデター」で首相になった管直人が小沢陣営の議員を党と内閣から完全に排除して昨年9月の政権交代の際に鳩山・小沢民主党政権が国民に約束した「国民生活が第一」「官僚支配を打破し政治主導に」「対等な日米関係」「財政再建よりも景気回復」の公約を ことごとく反故して、消費税増税、法人税減税を唱え始めたことです。

菅首相は下記のように、昨年9月の「民主党国民公約」の真逆の政策を取り始めことに対し小沢幹事長は怒りと責任を感じたのです。

「国民生活が第一」 → 「大企業・経団連優遇」

「官僚支配を打破し政治主導に」 → 「官僚支配の強化」  

「対等な日米関係」 → 「対米従属の強化」

「財政再建よりも景気回復」 → 「消費税増税による財政再建」

二つ目の理由は平野代表が強調しているように、検察が独占する「公訴権」の不作為を国民が監視し是正する目的で設立された「検察審査会」という組 織が、恣意的な運用によって国会議員の行動を束縛し自由を奪う危険な組織になってしまったことに対する大危機感があったことです。

もしも小沢前幹事長が「検察審査会」の議決に束縛されて今回の代表選出馬を断念すれば、今後すべての政治家は「検察審査会」の議決内容に強く影響 され「議会制民主主義」は実質的に破壊されると考えたのです。

9月3日に総評会館で予想を上回る200名が参加した【緊急シンポジューム】「小沢一郎」を語る】を主催しました「小沢一郎議員を支援する会」の メンバーは、9月10日に東京地裁3Fにある「東京検察審査会」に出向き9月20日回答期限の「質問状」を提出してきました。

「国民目線」で巧妙に偽装された現在の「検察審査会」は「第二の検察」だと思います。

この組織を政治案件に一切タッチしない純然たる民事・刑事専門の組織に早急に改編する必要があると思います。

関連記事

「小沢一郎議員を支援する会」ブログ
http://minshushugi.net/activity/index.cgi

「【9.3緊急シンポジューム「小沢一郎」を考える】は大成功 」(杉並からの情報発信です)
http://blog.goo.ne.jp/yampr7/e/00b0666689387de1a01b5358b701e24c

【9.3緊急シンポジューム「小沢一郎」を考える】配布資料 ① 検察による「小沢強制捜査」の実態
http://blog.goo.ne.jp/yampr7/e/93604bb1ab40c2d754a0c56fcd50cf69

【9.3緊急シンポジューム「小沢一郎」を考える】配布資料② 「東京検察審査会」への質問
http://blog.goo.ne.jp/yampr7/e/710ab5ff8059f8f8d29d50dc3569094a

______________________________

(以下転載)

◎「日本一新運動」の原点―18           
        
              日本一新の会・代表 平野 貞夫

 菅首相続投、小沢前幹事長の敗北という民主党代表選挙の開票
結果を知ったのは、JR土讃線の高知駅付近を走る汽車の中だっ
た。日本一新の会事務局からの携帯電話で、時事通信社・内外調
査会の講演で宇和島・八幡浜に行く途中でのこと。実はこの原稿
も旅先で書いている。
 菅721ポイント、小沢491ポイントと聞いて、持病の血圧
が急上昇しショックを起こしかけたが、開票資料を手にいれ、詳
細に検討をしたところ、最悪の条件下でよく健闘したことがわか
り安堵した。
 その原動力は、「日本一新の会」を支えて頂いている維持会員
を始め、ネット上で、様々な協力・支援をいただいた皆さんのお
かげと、心から感謝の意を表したい。
 
(小沢一郎代表選出馬の憲法的意義)

 代表選挙中ほとんど話題にならなかったし、私も意図して発言
を控えていたが、小沢氏の出馬は、わが国の議会制民主政治の歴
史にきわめて重要な意義があったことを、この機会に特筆してお
かねばならない。
 衆知のとおり、憲法は国会議員の「会期中の不逮捕特権」(第
50条)と「免責特権」を規定している。これは不当な国家検察
権力から議会民主政治を護るために、議会の歴史に学んだ仕組み
であり、議会主義を採用する国家の普遍的原理である。
 政治と検察はどこの国でも緊張・対立関係にあり、不逮捕特権
とは、国民の代表である国会議員の自由な言動を保証するための
ものである。強いていえば、議会民主政治が成立する基本的原理
でもある。
 小沢氏の「政治と金」は、多くの専門家が指摘するとおり、政
権交代を阻止しようとする自民党麻生政権と旧体制検察官僚、さ
らに小沢氏のメディア改革を阻止したい巨大メディアが、検察が
たれ流す情報を駆使して、小沢一郎を政界から追放すべく国民大
衆を洗脳したものである。検察メディアが「小沢は悪人だ」と、
ここ一年半に渡って書き続けるとともに、選挙中も、きわめて公
正さを欠く「世論調査」で、70~80%の「小沢は悪人」とい
う、まやかし報道を続けたのである。
 検察は、一説によれば30億円もの税金を使って、一年数ヶ月
にわたり、その総力を挙げて捜査した結果が「不起訴」である。
そして反社会的市民団体が「検察審査会」に申立て、作為的に
「起訴相当」を議決し、小沢氏の「政治と金」を、司法の仕組み
に棚上げした。
 国家的危機を回避するために、国民の意思で政権交代を果たし
た民主党の原点を無視した菅代表・首相に対抗して、代表選に出
馬を決意した小沢一郎に、民主党内外から、また主要閣僚からさ
えも、「検察審査会で結論が出ていない状況で、出馬するべきで
はない」との合唱が始まったわけである。小沢氏自身も、「環境
の整備が出来ていない」と悩んだ時期があったようだ。しかし、
出馬についての国家的必要性と、支援者の強い要請をうけ、敢然
としてその意を決したのである。

 もし、小沢氏の決断がなければ、これからの不起訴事件でも検
察審査会に棚上げし、有能な議員であり、かつ国家的、社会的必
要性があっても、重要な政治活動に参加してはならないという先
例を残すことになる。これこそが憲法が保証する国会議員の自由
な言動の原理を侵すのだ。
 小沢氏は、国民大衆・党員・サポーター、そして地方議員も含
めて「小沢は悪人」と洗脳されている実情を知りながら、敢えて
憲法の原理を護ることを念頭に出馬を決意した。これにより、わ
が国の議会制民主政治は護られたのである。このことを、民主党
国会議員のほとんどが理解していないことが残念である。 

(小沢氏敗北の原因の反省と今後の展開)

 代表選敗北の根本原因は、これまで述べたとおり小沢氏の「政
治と金」に関する大衆的洗脳が、民主党内に残っていたことであ
る。それでも「党員・サポーター」で約13万票対約9万票(6
:4)、「地方議員」でも6:4の敗北である。特種な選挙の仕
組みで、見かけの上では大差のように思えるが、その内容は以上
のとおりであり、厳しい条件下ではよく健闘したといえる。問題
は国会議員で、200人が小沢一郎に投票している。この票には
大きな価値があり、これからの小沢氏の政治活動の原動力ともな
るだろう。
 転じて、菅票206票の中には「反小沢」に加えて「迷い票」
が相当数混じっている。これからの「反小沢」は、あくまでも自
民官僚・米国追随を志向して行くだろうが、問題は「迷い票」で
ある。不勉強・不見識・毒マンジュウ・ポスト病などとの批判も
あるが、政権交代の原点をよく考えれば、必ずや目を覚ましてく
れると期待している。
 今回の代表選の大きな成果は、小沢一郎という政治家が生命を
懸けて「日本一新」の基本理念と政策を国民に提示した。多くの
誠実な国民は、日本一新の小沢ドクトリンを評価し期待している
が、これをさらにブラッシュアップする必要がある。小沢グルー
プの国会議員の間では、政策研究組織を再編し本格的に日本一新
を推進する動きとなった。
 「日本一新の会」も、代表選を支えた成果を踏まえ、ネット活
動の本格化だけでなく、新しい政治運動としての展開を検討する
必要があると痛感しており皆さんからの積極的な提言を期待する。

(転載終わり)

(記事終わり)

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