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「超簡単お金の運用術」

 友達と明け方近くまで楽しく飲んで、昼過ぎに目覚めたら、朝日新書の見本が届いていた。
 11月27日が校了で、今回はほぼぎりぎりまで原稿を書いていたので、ずいぶん早く本になった気がする。見本が出来たのは昨日(12月4日)だが、書店への配本は12月10日、発売は12月12日だ。
 私は、自著や講演をブログではあまり紹介しないが(宣伝に関しては、これまであまりマメでない著者だった。編集者には少し申し訳なかった)、この本は、このブログで書いた簡単な運用法がベースになっているので、読者へのお礼かたがたご紹介する。
 内容は内外2つ(ないし3つ)のETFと個人向け国債・MRFを使った「無難な」運用法を紹介して、これを詳しく解説したものだ。

 以下に前書きを掲載する。

===================================

はじめに 「生涯最大級のチャンスを生かすシンプルな運用術」

 個人のお金の運用について、前置きからではなく、結論から先に述べる本を書いてみたい。これが本書執筆の動機だ。
 著者は、仕事柄、お金の運用のやり方について他人に説明することが多い。この際に、多くの人が、理由や考え方ではなく、具体的な方法(たとえば投資すべき銘柄)を早く知りたがることに気が付いた。
 投資家の事情には好みも含めて大きな個人差があるし、株式市場や外国為替市場など市場の環境も変化するので、本当は、「なぜ、そうするのか」という考え方を理解した上で、その一例として具体的な運用方法を理解して欲しいのだが、聞き手が「早く結論を言え」という気分になる理由も分からなくはない。多くの人にとって、お金の運用は、仕事でも趣味でもないのだ。
 そこで本書では、第一章でいきなり具体的なお金の運用方法をご紹介することにした。多くの人にとって「ほぼこれでいいだろう」という簡単な方法だ。もちろん、投資対象についても具体的な商品名も、配分比率も書いてある。
 運用が仕事でも趣味でもない「普通の人」にとっては、厳密にベストだが実行が面倒な運用方法や、考えなければ浮かんでこないような「好み」に合わせた選択肢を多数提供されるよりは、「ほぼ効率的で」、「自分が損をしない」、「無難な」方法を一つ知っていれば、実用上は、それで十分ではないだろうか。
 理由はどうでもいいから、結論だけを知りたいという人は、共に第一章の、40ページにある「超簡単お金の運用術 その2 リスク調整可能型」の周辺と、50ページ以下の「<重要な補足>運用対象の変更可能性」の項目を数ページだけ読んでいただけると、答えが書いてある。
 原則として余裕資金を全て内外の株式市場に投資する「超簡単お金の運用法 基本型」と、リスクを取りたくないお金の扱い方も含めた「超簡単お金の運用法 リスク調整可能型」の二つを紹介した。読者の多くにとってしっくり来るのは、たぶん「リスク調整可能型」の方だろうが、一見乱暴な感じがする「基本型」についても、「これで何か不都合があるだろうか」とご自分の状況に当てはめて想像力を働かせてみて欲しい。その方が、運用における「リスク」について、具体的な意味が分かる。
 答えが書いてあっても、なぜその答えでいいのかを知りたいのが人情だろう。
 第二章では、個人の「人的資本」や「ライアビリティ」など、超簡単運用法の背景にある概念や、運用商品の評価と選択の方法、投資ウェイトの決定根拠、株価の割高割安の評価方法などについて説明している。また、お金の運用に関連して、生命保険や確定拠出年金(年金も保険の一種だ)など、保険に対する考え方と扱い方にも触れておいた。
 第三章は「お金のあれこれ簡単レクチャー」と称して、お金の運用に関係するトピックを一〇個ほど取り上げて解説した。銀行の使い方から、持ち家と賃貸の損得判断、外国為替、日本の財政赤字に絡むパニック論の真偽、ギャンブルとの付き合い方など、広い範囲のテーマを取り上げた。第一章、第二章との内容的な重複もあるが、個々の項目は独立しているので、ご興味のあるところを拾い読みしていただいてもいい。
 世の中には顧客にとって損な金融商品やサービスがあふれているし、こうしたビジネスを営む人々のセールスの手口は、大方の想像以上に巧みだ。「自己責任」で判断するはずの顧客(読者のことだ)の心の揺れもまた想像以上に大きい。第三章は、読者が、お金の運用で「しまったー」と後悔しないための精神的ワクチンを目的としている。時々苦い部分もあるかも知れないが、甘口の味付けにしたので、気軽に読んで欲しい。

 それにしても、世の中には、どうしてこんなに多くの金融商品があるのだろうか。第二章で説明するが、これらの大半は顧客にとってはじめから検討に値しない不要なものだ。不要なのにこれらが存在する理由は、顧客にとって不要であるがゆえに、売り手にとっては利益率が高くて、ビジネスとして儲かるからだろう。
 こうした顧客にとって不利な商品の販売を後押ししているのが、金融ビジネス側にに好都合なバイアスの掛かった、歪んだ情報提供だ。
 たとえば、インデックス型の投資信託から入門してなぜかアクティブ型の投資信託に「チャレンジ」する手順になっていたり、自分が買った株式などの価格が一定割合下落したら自動的に損切りすべし(下落の理由を考えて、あくまでもその時点の価格に対して判断をするのが正しい)といっていたり、というような、合理性を欠く内容を、厚かましくも「金融リテラシー」などと呼んで恥じない者もいれば、FX(外国為替証拠金取引)で通常の外貨預金の何倍もリスクを取った方法を、さも安定的な運用であるかのように紹介する人もいる。
 これらの、いわば「カモ(誤解した顧客)を育てるための金融リテラシー」の提供者たちは、根本的には「十分に考えていない」ということなのだろうが、それだけでもない。運用の情報提供がもっぱら運用商品・サービスの売り手側から行われていることと(アメリカ流の投資教育にも多くの間違いがある)、彼ら(彼女ら)のビジネス上の立場とが影響しているのだろう。
 投資教育の重要性が強調されて久しいが、投資教育を普及させようとする大きなインセンティブが金融機関の利益以外に存在しないのが現状だ。
 本書は、偽の金融リテラシーに対する著者のささやかな批判の書でもある。

 さて、本書の執筆時点にあって、アメリカの「サブプライム問題」から発生した「金融危機」が世界中に猛威をふるっている。内外の株価は大きく下落し、且つ不安定な動きを続けているし、金融的な混乱が、本格的に実物経済に影響しつつある。二〇〇九年の世界経済の展望は明るくない。
 第二章でも触れたが、著者は、今回の問題は、アメリカの不動産をはじめとする各種資産という大物を対象としているだけに規模こそ大きいが、景気循環の一局面であり、根本は循環的な問題だと考えている。典型的なバブルの崩壊過程に過ぎない。問題解決の方法はあるし、内外の景気も株価もいずれは回復するはずだ(多くの場合、株価が先だが)。
 株価がどこまで下がって、いつ回復するのか、著者には分からない。しかし、現在が、バブルの崩壊を伴う循環的な景気の下降局面であり、かつ、それが大規模なものなのだとすると、現在、あるいはごく近い将来が、株式による資産形成にとって絶好の時期である公算は大きい。

 あれやこれやにうるさいことを言う著者も証券マンの端くれだ。一言ぐらいは、勇ましいことを言ってみたいので、許して欲しい。
 われわれは、現在、生涯最大級のチャンスに直面している可能性がある! 本書が読者の資産形成と快適な人生に少しでもお役に立てば幸いだ。

            二〇〇八年一一月吉日
                              山崎 元

=================================

 朝日新書はデザイン上、表紙よりも帯が目立つ。帯は、この本の編集者である友澤和子さんによるものだ。彼女は「週刊朝日」で私が人生相談の連載を持っていたときの担当者であり、帯に使われている写真は、人生相談の連載で使っていたものだ。


<拙著正誤表>
●p82、10行目の「低い」は「高い」の誤りです(5刷り目から訂正予定)。この訂正は、<虫取り小僧>さんのコメントでのご指摘によるものです。
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コメント
 
 
 
おめでとうございます (サイレントじゃないマジョリティー)
2008-12-06 21:34:23
山崎様

一足早めのお祝いを申し上げます。
おいちにぃ、オイチニィの発売、中長期的観点に立っての資産運用管理(貯蓄も投資も・・・の帯タイトル!いいですね)にピッタリと照準のあった感じがします。
もしかしたら金曜日を待たずして本屋さんが水曜日に連絡して来てくれたら嬉しいなあ~・・・・・・・♪♪。
迷いも生じがちなこの時期、もう一冊の教科書を得て楽しく充実の年末・年始になりそうな予感もします。
 
 
 
生涯最大級のチャンス (預金王)
2008-12-06 21:49:37
山崎様にしてはかなりポジティブなご意見ですね^^
じっくりと読ませて頂きます。

「リスク調整可能型」
保守的なKKRのポートフォリオが参考になりましたが、今回は積極的そうですね。
個人向け国債は、ずいぶん金利が下がっているので・・
 
 
 
購入させていただきます (bearwoods)
2008-12-06 22:54:00
山崎様 直感的に、私の人生に役に立つ気がしましたので、購入させていただきます。元銀行員で少々頭の固い家内の教育に使えるとありがたいのですが・・。
(家内は定期預金が一番いいと思ってます)
 
 
 
勇気の問題 (ボン)
2008-12-06 22:54:25
山崎先生執筆お疲れ様です。

預金王様も書かれていますが、前書きの最後の部分は随分ポジティブですね。

自分は今がチャンスなのだろうとは思うのですが、最近痛い目にあってる分かなり弱気になっています。
特に為替リスクをとる事に強い拒否感が生じているので外国株に対してはまず自分の心と闘う必要がありそうです。

自分の様な人間には良い投資の方法がわかっても恐らく利用するまでに時間が必要なので、チャンスを逃してしまうかもしれません。
 
 
 
まだ読む前ですが・・・ (ny)
2008-12-07 01:14:34
損切りに関して、異論アリなのですが。。

購入価格と現在の株価は関係ない、下落してもその時々で合理的な判断をすればいい、というのはまさにそのとおりです。ただ、この本の趣旨である・・・

「運用が仕事でも趣味でもない「普通の人」にとっては、厳密にベストだが実行が面倒な運用方法や、考えなければ浮かんでこないような「好み」に合わせた選択肢を多数提供されるよりは、「ほぼ効率的で」、「自分が損をしない」、「無難な」方法を一つ知っていれば、実用上は、それで十分ではないだろうか。」

↑これに照らし合わせると(この趣旨にも自分は大賛成です)、損切りもベストではないけどベター、自分が損をしない(大損を食い止める)無難な方法とは判断できないでしょうか。

行動経済学的に考えると株価が大きく下落したときに、冷静に企業価値判断を出来る人というのはナカナカ居ないでしょう。(負けがこんでよりリスキーな行動をとってしまったり、株の事を考えるのも嫌になって放置=塩漬けにしたり)
企業価値判断が間違っていたから下落したのなら「その人の知識・判断能力にそもそも問題がある=また間違う可能性がる」という場合もあるでしょう。

その時々に合理的な判断をすればいい、というのは「ベストな判断」ではありますが、初心者にとっては頭の痛い上記2点の問題をはらんでいます。

そこでロスカットをして、いったん頭を冷やして、投資判断を考え直してみる、という行動はベストでは無いがまあ妥当かな、といった感じで、決して「最悪」の判断ではないと思いますがどうでしょうか。

あと、山崎さんが書籍やブログで書かれていた「耐えられる損失からリスク資産の割合を決める」といった、無駄な損失を抑えるという手堅い発想からスタートする手法(これも大賛成)にも損切りはそこまで悪くはないと思いますがどうでしょう。

事前にルールをガチガチに決めて相場変動があってもそれに愚直に従うのは愚かだ、というのはまったくその通りだと思いますが、相場に振り回される可能性も考慮すると、損切りをするかどうかはその人の投資家としてのレベルが大きく関係あるように思います。
 
 
 
タヌキなのにリス (タヌ夫)
2008-12-07 02:45:43
しかしこれだけ溶けていくと、もはや運用ではなく「趣味」の世界と割り切った方が精神衛生的にいいんじゃなかろうか、とさえ思えてきます。
えーい、伝家の宝刀「リス投資法」だあー!
(リスは自分が埋めた木の実を忘れてしまい、それがやがて森をつくる、らしい。それまで生きていられるかしら。)
 
 
 
損切り (山崎元)
2008-12-07 03:01:10
nyさま

「損切り」というテーマについては、世の人々にもっと考えてみて欲しいと常々思っています。

まず、もともとがどんなポートフォリオかにもよりますが、株式投資の場合、損切りをしないことが正解になるケースが多いので、機械的な損切りルールは、とてもセカンドベストにならないだろうというのが、私の率直な感じです。

少数銘柄集中投資のようなダメポートフォリオの場合は、少しの損でも早く損切る方がいいかもしれませんが、考えてみると、これは、損していなくても修正するほうがいい。損切り正当化の理由にはなりません。

ディーリングはもともとプロが、情報と判断に基づいて、あえて歪んだリスクを取る行為であり、この場合、自分の想定外の展開をおそれる必要がありますし、そもそもの予算的な制限が厳しいでしょうから、「損切り」が重要ですが、これを、ポートフォリオを組んで株式投資のメリット(生産に参加する資本のメリット)を取ろうとする投資家に当てはめることには無理があります。

たとえば、年金基金が平均株価が大きく下がるたびに機械的に損切りすると大変な無駄をすることになりそうですが、資産形成を目指す個人の状況は、株や為替のディーラーよりも年金基金に近いはずです。

たぶん、インチキ金融リテラシーの語り手は、知り合いのディーリングのプロに話を聞いて、自分流にアレンジして受け売りしているのではないか、というのが私の推測です。
 
 
 
株はもう一段の大暴落 (現金が一番)
2008-12-07 05:16:10
残念ながら単純に考えれば株は買えないでしょうな。金額ベースで金融資産を保有している人は殆どが60歳後半の方です。今年は相当痛手を被った人が多いでしょう。長期投資であればあるほど生涯最大級のピンチの人が多いのではないでしょうか?
相場が暖まるまで相当(2-3年下手をすると5年)の時間が必要でしょう。その前に金融機関の倒産が来年以降あるのではないでしょうか?
イエスとも言えないでしょうが相当の実体経済へのダメージがあると思われます。
今回は90年代2000年前半の比ではないでしょう。

 
 
 
Unknown (ny)
2008-12-07 05:52:04
ご回答ありがとうございます。

>もともとがどんなポートフォリオかにもよりますが
>少数銘柄集中投資のようなダメポートフォリオ

ここら辺に関して、上の文章は考慮していませんでした。
おっしゃるとおり、株価下落でヒヤヒヤ・イライラしてしまうという事は、その人にとって株の割合が多すぎるという損切りとは別のアセットアロケーションの話ですね。


当方も今までは損切り反対派でしたが、やはりこの下落相場を見てしまうと、考えがかなり慎重なほうに寄ってしまいます。

下落相場に対応して生き残るにはアセットアロケーションだけだと、株の割合を下げざるを得ない。でもこれだけ株価が下がっている状態で株の割合を下げすぎるのもどうかと思う。
かといって急激な下落相場になるとまた怖い。

となると、平常時はそれなりのリスクを取って株の割合を維持しつつ、急激な下落相場には損切りの方が良いのかな、とも思うわけです。

よくよく考えると、損切りというのは株のアセットを現金に振り向ける事になるので、ある意味でリアロケーションでもあるわけですね。
ただ、下落相場に対してリアロケーションをするのではマーケットタイミングを狙うデイトレと同じになってしまうので、それが正解というつもりも無いのですが。。

ここら辺は自分の中でもまだ結論は出ていないですね。個人で個別銘柄を買う場合は、特に少数にならざるを得ず(多くても20程度が限界でしょうか)これだとボラリティもそれなりに大きくなるでしょうから、下落時の対策は頭の痛いところです。

あとは平常時と下落相場の両方に対応できる一個の方法というのは無いように思いますし、かといって常に「売りか?買いか?ホールドか?」を合理的に判断し続けるというのは、それなりに知識・経験のある投資家でもシンドイ上に、近眼的になったり、直近の株価に影響を受けすぎたりもしそうに思います。

「売らずに長期保有」と「損切り」のあいだに、もう一個、何か簡易的なハンドリング方法があればなあとは思います。
多分長期保有+アセットアロケーション+リバランスはそのひとつの方法なのだとは思いますが、まだちょっと不安です。

まあ、ここら辺の発想もすべて直近の下落に影響を受けた発想である事にかわらないので、しっかり行動ファイナンスで指摘する罠にはまっているわけですが^^:
 
 
 
究極の金貸し (サイレントじゃないマジョリティー)
2008-12-07 08:31:16
山崎様

おはようございます。

先月下旬に生まれて初めての投資活動を開始し、この20日間弱で既に買値よりも一段の下落を見た銘柄が多いのですが、開始時点で一段の下落の可能性を50%の確立で想定し次の底(と自己判断する局面での買い増し)も狙っているのですが、下落更新は自己資産価値の下落を待つ変てこな気分でありながら更に先での成長期待も平行して持つ、何とも面白いしかし多少間の抜けた感覚がします。

昔から生産活動への投資は銀行が適切に代行運営管理して呉れることに任せて専ら銀行預金に任せて来たのですが、どうも銀行も実はそれほど真面目じゃない面が多そうだし、肝心の資金の必要な先への貸し渋りや酷い場合は貸し剥がしも辞さないし、安全とのイメージは最後は国=税金=預金者のコストにおんぶに抱っこの構造だし、それなら自らが自分のお金を直接これはと期待する企業に貸すほうが面白そうなゲームなので、との思いで金貸しを楽しむこととしました。

でも実際に投資して見ると、多少の外部事象の変化に、内的・心理的な動揺をきたしたり、買値が重大な参照点となってみたりで、やや複雑な思いの位置付けとか再評価をしてみたりと、適度な緊張感・スリル感を持ちつつも投下先企業の将来への期待感との比較考量している己が姿を発見したりの繰り返しです。

しかし振り返って考えてみると、自分は究極の金貸しを始めたのだなあと感心しています、あとは貸し倒れ率を如何に低下させ得るのか、少ない全体ボリュームの範囲内での配分の最適化がどこまで実現出来るのか中長期での経済成長(復帰)が投資価値の増強へ繋げられるように普心することを楽しんで見たい、そんな心境を、いちファン・読者としてご報告します。
 
 
 
Unknown (平ちゃん)
2008-12-07 15:08:36
「損切り」については、いろいろなセオリー、考え方があるんでしょうね

ランダムウオークを前提とすれば、上げ相場でも下げ相場でも「下手な」損切り→買い直しは資産をなくするであろうし

特に最近の相場で言えば、大口は、市場参加者の損切りラインを目標にして株価を動かしているであろうということ

現在の相場はまさに「行動ファイナンス」の世界なのではないでしょうか?
( 騙すか、騙されるか、、、裏をかくか、かかれるか )
 
 
 
Unknown (Gabriel)
2008-12-07 17:38:15
>「損切り」については、いろいろなセオリー、考え方があるんでしょうね

「セオリー」はひとつです。山崎さんも言っているように、自分がたまたま買った購入価格をもとに、損切りを機械的にするのは、ナンセンスの一言です。議論の余地はありません。

「考え方」は様々です。損切りすることで、精神衛生上よければ、すればいいことです。

結構「有名な」ブロガーが、損切りをすすめているのは、知識のなさか、精神力の弱さに由来することで、嘆かわしいことです。
 
 
 
Unknown (ny)
2008-12-07 20:54:41
機械的な損切りはナンセンス、というのはちょっと単純に言い切りすぎでしょう。セオリー(理論)と考え方の言葉をどう使い分けているのか良く分かりませんが。。

アセットアロケーションも含めて、投資家の知識・精神的な安定度など各種条件がそろった時に、初めて損切りはナンセンスといえるのだと思います。

有名なブロガーは思い当たりますが「自分は精神的に弱いから下落に耐えられそうに無い」と把握しているのならそれはそれで妥当な判断です。

上で書き加えるのを忘れましたが、大損に耐えてリバウンどの機会を得るのと、大損を恐れて小さい損の内に撤退するのと、将来の株価変動がわからないのであればどちらもアリな判断です。

個人の個別銘柄投資の場合は、インデックスより変動が大きくなる事もあり、想定を超えた変動があった場合はアセットアロケーションだけでは耐えられる損失を超えてしまう場合もあります。
その場合は常にホールドが正しいとはいえません。

「株価が大きく下がったという事は自分の把握できない部分に問題あったのかもしれないから損切りをする」と、その時々で判断するのは問題ないでしょう。

ただ、それを事前に決めて置くのは完全に間違いかというとそれも言い切れません。自身の出来る範囲で割安であると判断したのに極端に下落したのならそれは間違った判断である可能性は十分あり、「その時々の判断」がすばやく出来る保障もありません。
「3割も下がったら確実に投資判断の間違いだろうからとりあえず損切りしておく」という自身の能力の限界を認めたルールもあながち間違いとはいえません。

特に今のような時期であったり、あるいは粉飾決算の銘柄にブチあたったり、赤字転落の企業に当たってしまったときには、機動的な損切りは有効に働きます(これを書くとそんなのただの結果論だ!と色々反論をもらいそうですがあえて書いておきます)。

有名ブロガーの言い分を借りるなら、損をして市場から退場しない事が重要、といった感じでしょうか。
 
 
 
損切り (山崎元)
2008-12-07 23:58:03
結局、次の2原則で考えておけばいいのではないでしょうか。

(1)自分の買値にこだわらずに、その時々の市場価格に準拠して考えるのが「正しい」。
(2)精神的に(1)が出来なくなるようなポジションは持ってはいけない。

しかし、人は、時には(1)が出来なくなるようなポジションを持つこともあるのでしょう。この場合は、そもそも仮定が誤っているときの論理学の結論のように、ナンデモアリになってしまうということでしょう。このレベルであれもあるこれもあると言っていても不毛です。

他人に向けたガイダンスとして、少なくとも(1)、(2)を伝えない「損切りルール推奨」をするようではアドバイザーの資格は無いと思いますが、どうでしょうか。
 
 
 
想定外 (ny)
2008-12-08 01:12:18
山崎様

1.2ともまったく異論はありません。

結局、損切りのラインを買値からの下落率で事前に決めるのはおかしい、という事なんだと思いますが、精神的余裕だけでなく、上にも書いた能力的な問題としてはどうでしょう。

「株価に影響を与えている情報や理由がわからない」という状況で、判断まで時間がかかり、想定を超えて急激に株価が落ちたら、という状況(ようするにここ数ヶ月の状況)を考えると、その時々の合理的な判断というのは相当難しいように思います。

あと、「正しい」というのは損切りをしたからと言って、インデックスを上回れない、という事なんでしょうか。

もしそうならば、個人投資家ならインデックスを上回っても大損をしたくない、将来反発して回復する可能性を捨てても一時的にとはいえこれ以上損を出来ない、というラインがあると思います。

自分も知識がまだ足りないので、上手く反論出来ないのですが、原則に+αで考える必要もあるので、とは思います。
 
 
 
ライフネット生命 (海外駐在員)
2008-12-08 10:18:25
趣旨やや異なりますが、生命保険料の原価開示に踏み切ったライフネット生命に対して、各保険会社が怨嗟の声をあげているそうです。

http://diamond.jp/series/inside/08_12_13_001/

山崎さんの今回の著書でどれくらい触れられているかわかりませんが、多くの日本人は、過大な生命保険をかけていると思われるので、こうした情報が、既存生命保険各社からの離脱や新規加入の低下につながるんでしょうね。ただでさえ青息吐息の生命保険各社は、かなりダメージを受けそうですね。
 
 
 
ライフネット生命 (山崎元)
2008-12-08 11:59:32
海外駐在員さま

ライフネット生命については、私は、会社を訪問したことがあり、経営陣とも顔見知りです。良い理念の会社なので、応援したいと思っています。

付加保険料の開示について、私は、「早く開示して勝負してください」と彼らに言っていた経緯もあり、大いに賛成です。

そもそも、生命保険のように複雑で高額な金融商品の値段の根拠が開示されていないということ自体が、消費者保護上大問題でしょう。

今回の拙著でも、ライフネット生命の保険を紹介・推奨しています。

日本の生命保険会社は、「高いマージン、高コストの営業、複雑で不透明な商品」という現在のビジネスモデルを捨てるべき時期に来ているのではないでしょうか。

真偽のほどは分かりませんが、かつて、生保のオバサン・セールスは戦争未亡人の雇用対策の一面があった、と聞いたことがありますが、さすがに「もういい」のではないでしょうか。
 
 
 
資産運用の課税面について (海外駐在員)
2008-12-08 13:38:48
山崎さん、コメントありがとうございます。私は、生命保険には加入していませんが、ライフネット生命なら加入してもよいかと思いました。

ただ、多くの人は、保険に加入する際に、適正なマージンや透明性ということも考えるのでしょうが、生命保険料が所得から控除されることもメリットとして考えるのではないでしょうか?(小規模法人の場合、各種節税策に生命保険を活用しているように聞きます)

また、山崎さんがよく著書で指摘される住宅ローンの金利が割高な面ですが、これも住宅ローン減税額がローン残高の1%となると、最近のキャンペーン金利などの条件次第では、市場金利より好条件となるケースもあるように思えます。(ただし、取引手数料が割高、リスクが集中するなど、他の条件も鑑みると、金利面を差し置いても「個人の」投資としては条件がよいとは思いにくいですが)

山崎さんの著書は、大変論理的かつ明快で、よく読ませていただくのですが、網羅性という意味では、インカム&キャピタルゲインの課税(節税)面にあまり触れられていないように見えるのですが、それには何か理由があるのでしょうか?
 
 
 
節税情報 (山崎元)
2008-12-08 14:57:33
海外駐在員さま

>課税(節税)面にあまり触れられていない

確かに、そうですね。

端的に言って、住民票を海外に移してまで節税したというかつての某元大臣ほど、私は節税に興味がないのかも知れません。

ただ、他人様向けのガイドブックとなると、金融機関の手数料には結構ウルサイ訳ですから、税金に鈍感なのはバランスに欠けるかも知れませんね。

今後の強化課題とします。
 
 
 
損切りの意味 (ぎんえもん )
2008-12-09 16:06:42
損切りに似たものにFXとか商品先物のロスカットラインがあります。
これは、レバレッジをかけていて本人の純資産の範囲に損がおさまる必要があるからですが、株の損切りも同じように考えればいいんじゃないでしょうか。
要は、自分から借金していて本当に運用に回せるお金は損きりラインの10%とか20%でそれ以外の資金はなくなったら困るお金なんだと。
ポートフォリオ理論とかが主流になる前の株とばくちが同等に考えられていたころの知恵が今でも残っているんじゃないかと。
株に熱中しすぎて資産の大半を株で持ってしまう人にはいい忠告でしょうけど、それを無条件に資産運用の目安にしてしまうのはどうなんでしょうかね。
 
 
 
Unknown (style)
2008-12-09 23:43:09
詳しく勉強したくて探してたらたどりつきましたが、まだまだ初心者なので難しくて理解できない部分もあります。
もっと勉強してからまたきます。
 
 
 
損切りラインの設定は必要 (かくせいⅢ)
2008-12-10 00:19:11
>われわれは、生涯最大級のチャンスに直面している可能性がある!<

全く同意でありますが、お金がないのです。投入している金は、中長期保持をモットーにしているので、持っている株・投信・ETFは全て凍結だからです。

このことから、損切りの論理的ベースは絶対に必要と確信に至りました。そして、素人の薄弱な情報力の場合には、機械的な損切りラインの設定しかないのかなと思っています。すなわち、平常の変動なのか、異常の変動なのかの見分けがその場でつかないからです。

それとは別の話なのですが、山崎さんの投資家と証券会社の取引モデルは、ゼロサムのように思えるのですが、双方にメリットのあるウインウインのモデルの適用領域もあるのではないでしょうか。証券会社にも儲けさせるが、投資家はそれ相応に利益を得ると言うような関係構築があってよいように思ってますが、甘いのでしょうかね。

ただ確かに、投信でも信託報酬が高いからと言ってインデックスより利回りが良いとは限らないし、長期に保持していても信託報酬の割引が存在しないし、腹の立つことは多いですが。

 
 
 
ほどほどが出来ない (山崎元)
2008-12-10 03:29:05
かくせいⅢさま

>双方にメリットのあるウインウインのモデルの適用領域もあるのではないでしょうか。証券会社にも儲けさせるが、投資家はそれ相応に利益を得ると言うような関係構築があってよい


仰るとおりで、(不向きながら)証券マンの端くれとして私も考えないことはないのですが、今回のサブプライム問題を見ても分かっていただけると思いますが、証券マンの場合、「ほどほどに儲ける」ということが極めて難しい。

理想論をいうと、顧客からどの程度まで(実質的な)手数料を頂くのがいいか、長期的な最適化を考えるべきなのでしょうが、一つには他社とも社内でも「競争」があるし、チャンスがいつまでもあるとは限らないのが証券業界の常なので、どうしても利用できる収益機会は、そのときに最大限に利用するというアプローチになりがちです。

また、大きな確率で儲けることができる機会というのは、そう多くありませんし、あればこれを自分(達)で使うのが、現在の証券会社にとっては、合理的でしょう。

結局、ウィンウィンの関係を作る前提としても、まず顧客の側で証券会社の行動様式をよく理解して、適当な警戒感・距離感を持つことが不可欠なのではないか、というのが現在の私の意見です。

証券マンの側にも何らかの利益がないと、市場も機能しませんし、商品も提供されないので、「証券会社の利益」を全面的に敵視することは不適当なのですが、利益の中に「ごまかし」が入るのはよくないですね。

しかし、現実には、証券会社の利益の中には、相当に顧客側の誤解によるものが含まれています。

ごまかしや誤解の原因になるものを取り除くことは重要であり、これは、小さいかも知れませんが、私に出来そうな社会貢献です。


 
 
 
何を資産運用のベンチマークとするか? (海外駐在員)
2008-12-10 09:35:43
山崎様、ご回答ありがとうございます。

税金に対するスタンスは、資産運用や会社経営で、各人でかなり異なるのではないかと思っています。

例えば、私の勤務先は、非上場ということもあるのかも知れませんが、KPIは営業利益のみで、為替差損などは全く考慮しませんし、経常利益に無頓着なので、節税策は取っている形跡がありません。(キャッシュフローが現時点では潤沢なので、切羽詰っていないだけかもですが)。本業での収益の最大化(最適化かも知れません)のみを考えればいい。あとは法律に則って、できるだけ税金を納め、社会に還元する(ように見える)、というのは山崎さんのスタンスに近いかも知れません。

世の中の資産運用本も、上記のスタンスでかかれているもの、また、脱法とされる余地が少ないところで、工夫しながら国内外の節税方法を模索しながら運用するもの(有名どころだと橘玲氏のスタンスでしょうか?)、
グレーの領域に思い切り突っ込んでいるもの(昨年流行した只野 範男氏の「無税入門」が代表でしょうか?)に分かれると思います。

どれが正解か、ということは、正に「スタンス」に関わってきますので、ないとは思いますが、もし最終的なキャッシュフローを重視するのであれば、山崎さんの書籍は、やや不親切かも知れませんね。



 
 
 
タイトル不適切でした (海外駐在員)
2008-12-10 09:42:16
誤;「何を資産運用のベンチマークとするか」

正;「何を資産運用のKPIとするか」ですね。失礼しました。
 
 
 
Unknown (平ちゃん)
2008-12-10 12:29:02


ポートフォリオ理論も、リスクを減らすだけであり、リスクを無くする訳ではないので、「損切り」に拘る訳ではありませんが、ポートフォリオ理論の中に「損切り」(手仕舞い)の「概念」「手法」は残っている、ってことはないでしょうか?

実際、ポートフォリオを完璧にするためには株以外の債券、商品などの金融商品をも対象にしなければ完璧にならないのでは?ならば、債券のひとつである現金化(手仕舞い、キャッシュポジション)もポートフォリオの理論の中で理解がされるってことはないでしょうか?
 
 
 
先生 諸先輩 (twins斎藤)
2008-12-10 22:58:37
 先生、諸先輩。 初めてコメントさせて頂きます。このブログ等を通じて勉強させて頂いております。ありがとうございます。
 本日(12月10日)書店で、「超簡単お金の運用術」の予約をしました。「サイレントじゃないマジョリティー」先輩のように本日の配本で購入できることを期待していたのですが...。
 私は、先生の著書「新しい株式投資論」の104ページ13行に記載された「もちろん、こんな調子で運用しながら、そのうち「ゲーム」の世界に移行してくるのも構わない。」という「ゲームの世界への移行のやり方(ETFから個別株への移行)」について質問(興味)があります。上記の先生の著書(超簡単お金の運用術)を熟読しても、疑問が解消されなければ、先生及び諸先輩へ具体的に質問させて頂きたいと思います。その際は、よろしくお願い致します。
 
 
 
 
損切りとポートフォリオ理論 (山崎元)
2008-12-11 01:53:44
平ちゃん様

>ポートフォリオ理論の中に「損切り」(手仕舞い)の「概念」「手法」は残っている、ってことはないでしょうか?

これはいいご質問です。

確かに、ポートフォリオ調整の中にはキャッシュの比率を増やす調整があり得ます。

しかし、合理的にそういうことが起こるのは、主に、リスク資産(たとえば株式)の「期待リターン」が下がったときですが、通常上場株式などの期待リターンは自分の「買値」の影響を受けるわけはないのであり、自分の「買値」から何割といった基準で投資行動が不連続に大きく変わるのは、市場にあっては「天動説的錯誤」(恥ずかしい自己中心性という意味です)というべき行動でしょう。

「いや、私は、自分の買値からの損得の額によってリスクに対する態度が変わるのだよ」という人がいれば、そこまで言うなら、その場合「その人なりに合理的」(犬は犬なりに合理的だという程度の意味において)なのでしょうが、このレベルまでを合理的と認めると、「人間のやることは全て合理的だ」ということになってしまいます。

合理的で抽象的な投資家一般にとっては、自分の「買値」が意思決定の要因になること自体がおかしいのであって(現実にはかなり影響されますが)、この傾向は、意図的努力によって克服すべきものです。(克服すべきものを、推奨してはいけません)

「機械的な損切りルール」はポートフォリオの最適化の観点から評価すると、明白に「非合理的なバイアス」の一つです。
 
 
 
Unknown (平ちゃん)
2008-12-11 20:10:23
山崎様

丁寧なご解説ありがとうございました。

確かに、株価~%下落で一律、「損切り」はどうかと思いましたが、理屈としては、「期待リターン」のほかに「リスク」の評価にも変更を来たす場合もあながち否定はできないかもと思いましたので(例えば、10%下落すると更に下落する確率が増大するとか)、ワンクッションなんらかの理屈を挟めば、(ポートフォリオ理論を含めて)ケースバイケースで、ひとつの「セオリー」にもなるものかと考えた次第でした。

また、お時間がありましたならお教え願います。
お忙しい中、今回はありがとうございました。
 
 
 
個人向け国債以外の選択肢として (ヨシムラ)
2008-12-13 19:40:12
山崎様は「個人向け10年国債」を推薦しておられますが、
「普通の国債」や「地方債」に関してはどう評価しておられますか?

失業や入院などの理由で途中換金が必要になった場合を考えると、
個人向け国債の方がよいというのは分かるのですが、
金利上昇リスクを無くす代償として払う、
0.8%の割引が妥当な水準なのか私にはよく分かりません。
地方債に関しては、夕張市の地方債でも債務不履行にはなっていないようなので、
結局国の保証があるのと同等で、金利が高い分だけ得なんじゃないかと思っております。
 
 
 
Unknown (よこ)
2008-12-13 21:05:44
今日、買って読みました。
歯に衣着せぬ物言いが心地よかったです。
次回作も期待しております。
 
 
 
家族への説明 (ドイツ特派員)
2008-12-13 22:38:47
山崎様、いつぞやはお世話になりました。

さて、皆様の高等なお話からいきなり低い所での質問があります。私もちょっとした小金が入り、何とか多少なりともの運用をして老後の一助にしようと思っています。で、家内に相談したんですが、

「それって絶対に失敗せずに、面倒もなくやれることなの?」

というご返事を頂いてしまいました。

「いやね、やはり将来のインフレ率やら年金欠損やら考えてさ、多少運用して今の○万円を将来の○+α万円にしないとね...」

と言っているんですが、

「でも銀行に預けていて、○万円は○万円よね?運用って、+αは-αになることもあるのよね?そのリスクは絶対嫌ですからね!もし運用するんなら、絶対に損せずに私にも分かる説明をしてくれないと駄目!本読んでなんて言ったって分からないものは分からないし」

とぴしゃりと言われてすごすごと退散する情けない私(笑)。ま、今は最強の運用である借金返済に充てることで一応の話は付いているんですが、山崎様や他の皆さんはこんな経験ってありませんか?それにはどう逃げ切ったりやり過ごしたりしていましたでしょうか?

とは言え、以前は株でちゃんと100万単位の利益を出したんだけどなあ...。
 
 
 
為替ヘッジは不用? (はじめまして)
2008-12-14 00:24:29
TOPIX:MSCI-KOKUSAI=4:6にすると、6割がドル建になってしまいますが、ドル下落不安のある中でヘッジは不用ですか。

例えばFXで少しレバレッジを効かせてドル売りをしておくのが簡単かと思いますが、むしろ、証拠金分も投資に回してしまう方が良いのでしょうか?
 
 
 
Unknown (山崎元)
2008-12-14 05:38:48
>ヨシムラさま

確かに、長期の運用期間を想定すると通常のストレートな債券の方が得だといえる場合はありそうです。ただ、緊急にお金が必要になる場合もあるだろうと考えると、多くの人にとって、個人向け国債やMRFが「無難」かと思っています。

特に、保険を節約するという観点まで考えると、必要な場合気楽に解約できて、お金を直ぐに使える商品が「無難」ではないでしょうか。

もっとも、「0.8%」は決して小さくないし、長期的にお金に余裕があって、リスクを取りたくない人は、通常の債券がいい投資対象になることがあるでしょう。

>よこ様

拙著をご購読いただき、まことにありがとうございます!

>ドイツ特派員さま

「-α」にリアリティーがある中で家族を説得するのは大変かも知れませんね。もっとも、論理的には、他人が投資に納得してくれないときこそがチャンスだということでありますが。

現実的には、いろいろな意味で無理の無い範囲で投資するしかないのでしょうね。

>はじめまして様

iSharesのMSCI-Kokusaiは、ドル建てではありますが、実質的な為替リスクは、投資配分されている各国に分散されています(もっとも半分近くがドルですが)。

FXなどを使って、たとえば半分くらいドル部分だけでもヘッジするという考え方には十分賛成できます。この場合、外貨のETFの比率をもう少し上げることが出来ます。仮に私がかなり大きな自分のお金で運用しているとすれば、それに近い形にしそうな気がします。

本当は年金基金などのプロの場合は、もっと為替ヘッジを考えるべきなのでしょうが、現実にはノーヘッジの場合が多いようです。

もっとも、4:6は、これが面倒だという人が多いと想定してリスクの縮小を図って計算した比率です。

拙著で紹介している方法は、基本的に、「次善かもしれないが無難の範囲だろう」という程度のものです。もっとも、これでも、金融機関のいいなりになって厚い手数料を払うよりはかなりましだと思っていますが。
 
 
 
配当金と新興国投資 (TN)
2008-12-14 17:51:19
山崎様、著書いつも拝読してます。「超簡単運用術」共感するところ大ですし、個人的にもこれに近い運用を実践している者ですが、2点質問があります。

1.配当については再投資すべきでしょうか?
「複利効果」を考えると配当はすべて同じ資産に再投資すべきでしょうか?
ETFの場合は手間がかかりますね。私は自動再投資のインデックスファンドにしてますが。

2.いわゆる新興国の株式について
「超簡単運用術」の外国株式ではMSCI対象国のいわゆる先進国の株式が対象になっているわけですが、今後の成長余力が大きいと思われる新興国について、たとえばMSCIエマージング連動のETFやインデックスファンドを入れるのはどうでしょう?また、その場合の組み入れ比率はどのくらいが適当でしょうか?

ご回答いただければ幸甚です。今後ともご活躍をお祈りしております。
 
 
 
もうひとつ (はじめまして)
2008-12-14 20:13:05
さっそく、ありがとうございます。

基本的な方針としては、ある時点でETFを一括購入し相場の上下に関わらずそのまま保持、ですね。

上がったときにETFを売って現金の比率を増し、下がったときに買い戻してETFの比率を増す、といった操作は不要なのでしょうか?
 
 
 
続き (はじめまして)
2008-12-15 23:43:53
ちなみにTOPIXの10年分のデータをダウンロードしてEXCELで直線近似式を算出したら、10年間で1196円→1371円でした。10年前に購入してそのまま持ち続けた場合、値上がり益よりも配当の方が大きくなりそうです。
 
 
 
読ませていただきました。 (bell)
2008-12-17 00:33:18
素人にも非常に読みやすかったのですが、ここまで言われてしまうと証券会社や銀行は立つ瀬がないような感じもします。

でも、本来は銀行やゆうちょはこういう商品を売るべきなのかもしれない、とも思いました。あまり儲からないかもしれませんが、信用第一の原点に戻ってほしいと願うのは、ノスタルジックすぎるのでしょうか。

素人ながら山崎さんが推奨されている商品はある意味「定番」でわかりやすい商品と感じたもので、なんだかわからない商品を売るよりはよほどお互いのためになりそうに感じます。

それと、最近はネット証券で販売されるバランス型ファンドのなかに、いくつか信託報酬が比較的安めに設定されたものもでてきているようですが(それでもようやく1%を切るというものですけれども)、こういった商品についてはどのように評価されているのでしょうか?外債がネックと考えられているのでしょうか。
 
 
 
Unknown (Unknown)
2008-12-17 09:52:52
要は、手っ取り早くアナタが稼ぎたかったって
だけの本ですね。
別に大した内容ではない。
 
 
 
重版 (山崎元)
2008-12-18 13:12:22
みなさま

コメントありがとうございます。おかげさまで、発刊一週間で重版が決まりました。著者としては、重版が決まるととりあえずホッとします。
 
 
 
Unknown (これ)
2008-12-19 19:49:59
>>厚かましくも「金融リテラシー」などと呼んで恥じない者

勝間和代ですか?
 
 
 
新興国株ETF (マナスル)
2008-12-20 12:08:44
山崎さま

初めてコメントさせて頂きます。

新著を読ませて頂きました。
TOPIX・ETFに4割、MSCIコクサイETFに6割、というシンプルな投資方法、とても共感できました。
さて、MSCIコクサイは日本以外の先進国株に連動するインデックスのようですが、新興国株を投資対象に入れることに関しては、どのような考えをお持ちでしょうか。
すでに新興国は世界のGDPの3割を占めているのに、株式の時価総額では未だ1割、というような記述をどこかで読んだこともあり、個人的には新興国株にも投資したいと思っています。
山崎さまは、新著を普通の投資家向けに書かれた都合上、投資対象をよりアクセスしやすい商品に限定された、という事情もあるのでしょうか。
もし、アメリカの低コストな新興国株ETFを買う手間を厭わなければ、あるいは近い将来、東京市場にも低コスト新興国株ETFが登場したら、という前提
で、それでも新興国株は投資対象外なのか、あるいは投資に値するとしたら、どのくらいの割合が適当なのか、ご意見をお聞かせ頂ければうれしいです。
ちなみに私は40代の会社員。10年ほど前から余裕資金を国内外株(ETF中心)に積み立てており、つまり今はボロボロの状態です。
山崎様の、「今回の事態も、大局的に見れば景気循環の一場面」とのお言葉に、大変励まされております。
 
 
 
Unknown (Unknown)
2008-12-20 16:32:50
最近出た山崎氏の共同著書「かんたん図解 しっかり儲けるETF入門」
では新興国に関しては否定的・懐疑的な意見が書いてありましたよ。
立ち読みしただけなので詳しい内容は覚えていませんが。
 
 
 
新興国ETF (山崎元)
2008-12-20 17:05:36
マナスル様

新興国の場合、未だ正確に計算していませんが、感覚的にいって、リスクの大きさが先進国のざっと倍くらいあります。この点の覚悟ができれば、全体の10%から15%くらいなら、新興国ETFがあっても問題はないと思います(主にMSCIの方を削ってください)。ただし、出来れば何カ国かに分散投資したい。

今回の本で新興国のETFを外したのは、投資をシンプルにしたいからであって、新興国の株式投資に対して否定的だからではありません。この点、個人投資家のポートフォリオに外債は不要、という判断とは性質が異なります。

また、厳密に考えると、為替リスクのヘッジが出来れば、最適な投資比率は変化します。

そう考えると、たとえば、為替リスクヘッジベースの外国株のETFあるいはローコストなインデックス・ファンドが多数商品化されると、個人の運用環境はもっと良くなりますね。
 
 
 
Unknown (一読者)
2008-12-20 20:53:52
昨日読み終わりました。

確定拠出年金の使い方ですが、年金として支払われる時期というのは
こちらでは決められないので、全額株式投信にしてしまうのは(変動
が大きい可能性が高いものにするのは)危険すぎるってことはないん
ですかね?
自分で積み立てているものなら、例えば今のような時期なら現金化しな
いで待っているということができると思いますが、年金なら環境なんて
考えなしに有無を言わさず現金化ですよね?

あと、投資でタイミングを考えても仕方ない、ということなのだと思い
ますが、今のような暴落局面から始めると有利かもしれない、というの
はタイミングを考えているということなのではないでしょうか?

山崎さんの長期金利や株価から株価の割高・割安の水準を大まかに考え
るという考え方を読むと、それは立派にタイミングを考えることになる
のではないか、という気もするのですが。
 
 
 
Unknown (おいおい)
2008-12-20 23:34:35
>>最適な投資比率

投資において、最適なんてものある訳がない
全くいい加減なこと書くもんだなぁ
 
 
 
投資のタイミング (山崎元)
2008-12-21 00:16:04
一読者さま

>山崎さんの長期金利や株価から株価の割高・割安の水準を大まかに考えるという考え方を読むと、それは立派にタイミングを考えることになるのではないか、という気もするのですが。

著者の意図通りに読んでいただいたと思います。タイミングは難しいけれども、考える価値のないものだとは思っていません。簡便法としては、あまりタイミングに煩わされる必要はないが、たとえば株価が高すぎるときには警戒心を高めて投資ウェイトを減らすというようなことはあってもいいと思っています。

単純に長期投資がいいとも思っていませんが、逆に短気で頻繁に行動を変えるようなことが上手くいくとも思えません。

タイミングは難しいのだと思いつつ、自分の判断も疑いながら、それでも努力はしてみるというのが正しい態度(というかアプローチ)ではないでしょうか。

上手くいくと、将来のバブルを一回くらい上手く避けられるかも知れません。

株価のレベルについて大まかに判断するくらいのことは本来必要だと思いますが、簡便法としては、タイミングは難しいと割り切ってリスクプレミアムの獲得を気長に目指すというのもありかと思います。

「考えても難しいよ」というのも事実ですが、「(できれば)難しいけれども、考えようよ」というのが著者の意図です。
 
 
 
簡便法で計算したら (はじめまして)
2008-12-21 11:01:15
日経225:割高レベル5954円(リスクプレミアム5%)、標準レベル5364円(同6%)、割安レベル4881円(同7%)

S&P500:割高レベル849ドル(同5%)、標準レベル750ドル(同6%)、割安レベル672ドル(同7%)

現在の株価では、日米とも、かなり割高のようです。
 
 
 
山崎氏のコメント (突っ込み所)
2008-12-22 11:36:29
>>上手くいくと、将来のバブルを一回くらい上手く避けられるかも知れません。
↑こういうの一番薄っぺらなんだよね。
上手くいくという前提なら何でもあり。
FXでレバ10倍でも、上手くいけば儲かるって話。
結局アナタの議論は好き嫌いの域を脱してない。
これは、人間性が色濃く反映しているが。
 
 
 
Unknown (Unknown)
2008-12-23 18:39:53
個人向け国債を途中換金した際の条件が変更され、
引かれる金額が【利息×0.8】になっています。
これで税金を考えると元本割れ、ということも無くなりましたね。

http://www.mof.go.jp/jouhou/kokusai/kojinmuke/contents/outline/hendou.html
 
 
 
3刷り決定 (山崎元)
2008-12-24 22:25:12
みなさま

コメントありがとうございます。

おかげさまで、売れ行きが順調です。3刷りが決定しました。今回は2刷りよりも多めの部数での増刷です。
 
 
 
40:60 (タニボン)
2008-12-25 20:50:02
『超簡単 お金の運用術』を拝読しました。

これまでの山崎様の著書では、「世にいかにインチキな投資話が多いか」といったことと「投資のパフォーマンスを上げるにはこれらにひっかからないことである」といったことが中心に述べられていましたが、今回の著書では、さらに踏み込んだ形として人的資本やライアビリティの話やETFを用いた具体的な投資法が述べられていたりして、出色の出来だと思いました。

ただ、ETF投資の日本株と外国株の配分バランス(40:60)については些か疑問を感じましたので以下コメントさせてもらいました。よろしければ、ご回答いただきたく。

40:60の根拠として、GPIFが過去35年分から求めたデータより、日本株、外国株のそれぞれのリスクを0.2215、0.1959とし、それぞれのリターンを0.6(共通)として、このポートフォリオのリスクが最小となる配分バランスを求めておられますが、

①リスクについては、少数以下4位までの統計値を用いているのに対して、リターンについては、両者ともアバウトに0.6としており、モデルとしてのバランスが悪い。(計算はし易いが)
リターンについても統計値を用いるべきではないか。
単純に考えても、金利も経済成長率も違う外国株と日本株とが同じリターンになるとは不自然である。

②標準偏差の考え方を用いており、これは株価の確率分布が正規分布であることを前提にしているが、実際の株価の確率分布は「べき分布」であることが最近言われ始めている。(『「不確実性」の経済学入門 』週刊東洋経済 2008年9月6日)
正規分布の前提は正しいのか。
今年の株価下落幅があっさりと2σを超えているのをみるにつれ、これを強く感じる。
 
 
 
将来はだれにも予測できない (Unknown)
2008-12-27 17:23:23
 ”超簡単 お金の運用術”拝読しました。多くの部分で資産形成のリテラシー教育の教科書できる内容だと思います。しかし,いくつか疑問もあります。その中で,リスク資産配分(40%日本株式(TOPIX)+60%世界先進国株式(TOK))について。

リスク資産配分に,特定の一国(今回は日本)の過去のデータを使うのはどれくらい妥当なのか?
高度成長を経て高齢化する日本,しかも,将来に向けた改革ができない日本。為替変動を考慮したにしても,こうした日本に株式の40%の資産配分をすることは妥当か?

日本国民が改革できるリーダーを選び,日本の経済成長があるかもしれないが,将来の世界の姿(得られるリターン)はだれにもわからない。 
そうすると,どこの国が成長するかわからないが,世界規模では経済は成長することを前提にした,各国の市場規模の比例で考える世界インデックスがリスク資産配分では妥当なのではないか。世界インデックスでは,現在の日本の株式(TOPIX)保有割合は10%くらいと思うが・・。
 
 
 
 
日本株の排除 (Zen)
2008-12-28 10:47:33
山崎さん、

今回もご著書、楽しく拝読いたしました。純粋にダメなものをちゃんと書いていらっしゃるところが好きです。

ただし、上にもいくつか読者の方のご意見が記されていますが、私も1点、日本株の配分について。

「人的」資本についても触れられていますが、おもに日本で収益を安定的に上げる企業から給与を得ていて、その雇用が安定的な人ならば、外国株インデックスだけのポートフォリオでもよいのでは?

想像するに、そういう会社員で、ある程度の年収のある人が読者には多いのではないでしょうか?ならば、その多くの人には、日本株を排除することが合理的選択である可能性があるように思います。

実は、私は外国株オンリーのポートフォリオを組んでおり、一定割合を投機としてオプション取引などで「ギャンブル」しています。

年金生活者にも当てはまりますよね?
 
 
 
GPIFのデータ (たかし)
2009-01-01 21:37:40
「超簡単 お金の運用術」を帰省するときの新幹線で拝読致しました。
とても良い内容だと思い、早速3冊ほど追加購入して、家族等に配ってます。
ところで、ポートフォリオの配分比率の根拠に使ったデータとして「GPIFが使っているデータを利用」と書かれてますが、このデータはGPIFのHPで見ることは出来るのでしょうか?
GPIFのHPをざっと見たところ見当たらずに、質問させていただきました。
よろしくお願いします。
 
 
 
Unknown (山崎元)
2009-01-03 09:16:59
>たかし様

長期のリスク・データは、GPIFの運用委員会関係の資料で見ることが出来ます。直近のものについては、昨年6月23日に開催された第19回運用委員会の付属資料で見ることが出来ます。
(「運用委員会の状況」http://www.gpif.go.jp/kanri/kanri02.htmlをご参照下さい)

>Zenさま、タニボンさま

日本株の配分比率をどうすべきかは難しい問題ですが、為替ヘッジなしということと、日本人のライアビリティがほぼ100%円建てであることを考えると、「世界平均ポートフォリオ」よりは日本の投資ウェイトが高くなることが最適解になるように思います。

サラリーマンの場合、日本企業から収入を得る自分の人的資本をどう扱うかが確かに問題にはなりますが、これは勤務先がTOPIX的な「日本株式会社」ではなく、個々の事情のある個別企業なので(たとえばお勤め先がソニーやキヤノンなら相当程度外国企業ですし)、個々に判断が必要でしょう。

もっともこの場合にも、過大な為替リスクは有害なので、為替ヘッジを行いながら、より大きな比率で外国株に投資するといったポートフォリオが最適解になりそうです。

尚、「投資において、最適はない」とおっしゃる方もたまにはいますが、前提条件と価値判断の基準があれば「最適」は普通に存在します。もちろん、それが結果的にベストであるかどうかは別問題であり、重要なのは(事前の)意思決定の一貫性です。

事前の意思決定として「最適がない」と言い切るのは、「僕には一貫性がない(より正確には、『一貫性というものの意味が分からない』)」と言うのとほぼ同じです。
 
 
 
名目GDP成長率はどこに書いてあるのでしょう (波田利郎)
2009-01-03 15:17:09
山崎様

「超簡単 お金の運用術」を読ませていただきました。一つどうしてもわからないことがありますので質問させてください。

名目GDP成長率の具体的な数値はどうやって調べればいいのでしょうか。

初版P.96 にある「株価の割安・割高判定方法」によりますと、PERと長期金利は日経新聞で拾えますが、名目GDP成長率の拾い方がわかりません。

ネットで検索すると解説はたくさん書いてありますが、例えば「2009年1月3日現在の名目GDP成長率」がどこに書いてあるかがわからないのです。

まったくの素人にもわかるようにおしえていただけますでしょうか。
 
 
 
名目GDP成長率 (山崎元)
2009-01-03 20:31:16
波田利郎さま

名目GDPの(予想)数値は、予想をする主体(組織・人)によって異なります。どれを採用するかは、その都度考えなければなりませんが、私は、「とりあえずは」、政府の発表している予想値を使って計算してみることにしています。

現在の政府予想は、2009年度に関して、実質GDPが0.0%、名目GDPは0.1%なので、今は、最初に0.1%を使って計算しています。

これらの数値は「努力目標」に近い数字かも知れないので、シンクタンクやエコノミストが発表している数値も参考にします。現状では-1%前後の数字が多いようです。

リーマンショック以降の各種数値の落ち込みがあまりに大きくペースが急なので、もっと大きなマイナスになるかも知れませんが、他方で、昨年の夏に心配された資源価格の高騰による日本からの所得流出は大きく改善する見込みですし、内外の経済政策の効果も多少は見込めるでしょう(外国の経済政策も大きく影響します)。

この計算方式での理論株価は、分析の前提によって相当の幅を持って変化しますが、一定の方法で続けて計算していると、少なくとも、株価がなぜ変動したのかという手がかりを得る上では有益だと思います。
 
 
 
フェアネス (タニボン)
2009-01-04 01:11:46
山崎 様

ご回答ありがとうございます。
しつこいようですが、最後に1点だけお願いします。

前回、私が疑問に感じていた株式の期待リターンについては、楽天証券ホームページ内の「山崎元 ホンネの投資教室」第70回(2008.1.18)「ETFを使った個人資産運用~簡便法」<表1>に載っていました。

外国株式が5.00、日本株式が4.80とされてます。

>重要なのは(事前の)意思決定の一貫性です。

だとすれば、ポートフォリオの配分を求めるモデルとしては一貫性の面からみても上記の値を使うのが自然でしょう。

>前提条件と価値判断の基準があれば「最適」は普通に存在します。

もし、上記の値を使ったとすれば場合には、ただ一つの最適な解(株式の配分)というものは存在しなくなります。

というのも、ポートフォリオの期待リターンは両者のリターンの加重平均ですから、単に期待リターンのみを重視するのであれば、日本株式などに投資しなくてもいいということになりますし、リスク重視ということになれば著書にあるように日本株と外国株の比率を40:60にすればいいのです。(※直感的には、外国株のほうがリターンが高くリスクが低いのでこれ1本にすれば良さそうなのですが、リスクに関しては組み合わせることにより低減効果が図れる。このあたりがポートフォリオ理論の面白いところだ)

リスクとリターンにおいて同時に最適となる株式の配分はないのではないでしょうか。

もし、両者のリターンの値が偶然にも同じだとすれば加重平均の値は株式の配分に関わらず一定ですから、ただ一つの最適な解(株式の配分)というのは、リスクを最小とする配分がただ一つの最適な解ということになります。

敢えて失礼な見方をすれば、今回、山崎様が使用した両者の期待リターンを共に6.00としたのは、最適な解を算出すべく恣意的に設定したのではないかと些かの疑問を感じています。
 
 
 
山崎さんへ (読者)
2009-01-04 02:47:25
>>事前の意思決定として「最適がない」と言い切るのは、「僕には一貫性がない(より正確には、『一貫性というものの意味が分からない』)」と言うのとほぼ同じです。

なに屁理屈言っちゃってんの?
投資の最適なんて結果としての利回り以外にないでしょ?
あなたの言ってる『意思決定としての「最適がない」』ってのは、要は「どこまで自己満足に浸れるか」ってこと。
本気でそんなこと言ってるなら、証券会社にいて恥ずかしいけど。
根拠の「こ」の字でいいから「最適」に対して数字を出してみなよ。
まぁ、出せないけどね(笑)
それっぽいことは書いてあるけど、その他インチキ指南者とあなたの違いは客観的にはありません。
もちろん、盲目的な方達の意見は除いてね。
 
 
 
期待リターンは恣意的 (山崎元)
2009-01-04 14:35:35
>タニボンさま

ご指摘の拙稿表1に載っているのは、この時点で「GPIFが」使っていた期待リターンで、これはGPIFが諸事情を考えて決定したものです(もちろん恣意的です)。ちなみに、私はこの期待リターンに不賛成です。

最適なポートフォリオの一般的な考え方は、たとえば、
効用=期待リターン-リスク拒否度×リスク
(注。リスク拒否度は正の定数、リスクは分散で表す)
といった形で定義される効用関数を最大化するような資産ウェイトの決定です。

この効用関数の形を考えて、私は、日本株と外国株の期待リターンを債券よりも十分に高い数値で、かつ同じだ、と仮定しました。共に6%として計算したのはそういう意図です。

もちろんこの仮定は恣意的なものですが(ちなみに過去35年のデータでリスクを計算するというのも恣意的です)、恣意的なりに仮定を明確にしてリターンとリスクのバランスを考えたものです。たとえば、タニボンさんが日本株と外国株の期待リターンを変えたければ、また違ったウェイトのポートフォリオを計算して作ることができます。

効用関数の定義の仕方は様々ですし、リターンやリスクのデータも様々なものを前提できますが、最適解は、普通は、リスクとリターンとのバランスを考えた上で決まるものですし、仮定を明確にすると計算できるものです。


>読者さま

ずいぶん力んでおられますねぇ。

>投資の最適なんて結果としての利回り以外にないでしょ?

これは私が長年「悪しき結果主義」と呼んで軽蔑している考え方ですが、「悪しき」かどうかは趣味の問題として、意思決定は(投資であろうと無かろうと)「事前に」「理由をもって」どう考えるかが重要です。

>あなたの言ってる『意思決定としての「最適がない」』ってのは、

読者さまは日本にお住まいの方ですか。日本語にご不自由があるなら仕方がありませんが、私が言っているのは、意思決定レベルで「最適がある」ということです。(「前提条件と価値判断の基準があれば「最適」は普通に存在します。」と書いています)

この国語力では、証券会社でも勤まりませんよ。

もっとも、あなたが書いておられる結論の「それっぽいことは書いてあるけど、その他インチキ指南者とあなたの違いは客観的にはありません。」には、私も賛成します。

「それっぽい」というのは随分ほめていただいているし(国語力が無くても分かるのですね)、「その他インチキ指南者」という存在を理解しておられる。それに、現実問題として、私が「インチキ指南者」である可能性は大いにあります。

ご評価には大満足です。ありがとう!
 
 
 
>>山崎元 (Unknown)
2009-01-10 23:59:29
>>意思決定レベルで「最適がある」ということです。(「前提条件と価値判断の基準があれば「最適」は普通に存在します。」と書いています)
↑未来は不確定なんだから、前提条件に最適は存在しないって話なんですけど・・・・・・・
そもそも最適があるなら分散する必要がない。
だから結局自己満足を脱しない。

>>読者さまは日本にお住まいの方ですか。日本語にご不自由があるなら仕方がありませんが、
↑なんか以前、ナベアツのことで自分の息子を持ち出してどうこう言ってたけど、それより明らかに悪質。
ネットに関するリテラシーが極端に低い。
まぁ、こういう言い草は相手を理解させるためのアウトプットが下手糞で、対人能力(会話力)の低い「評論家」によく見られる傾向。
自分の価値観を押し付けることが生き甲斐なので、一方通行でしか会話ができないから仕方ない。

>>ご評価には大満足です。ありがとう!
↑顔を真っ赤にした捨て台詞(笑)
結局日本語で返答してるだけで、数値的、理論的な根拠は全く示せてない。

>>現実問題として、私が「インチキ指南者」である可能性は大いにあります。
↑可能性が大いにあるんじゃなくて、普通にインチキ。投資指南者に多い単なる自己満足者。

他にも普通におかしなところあったけど、教えてあげない。結構恥ずかしい。
 
 
 
お礼 (山崎元)
2009-01-11 01:39:31
みなさまのおかげで、拙著の4刷りが決定しました。どうもありがとうございます。
 
 
 
私の理解不足だったらお恥ずかしいのですが… (虫とり小僧)
2009-01-12 20:16:01
いつも山崎さんの著書とブログを楽しく拝読させていただいております。


『超簡単お金の運用術』第1刷P.82の10行目の「低い」は「高い」の間違いではないでしょうか?

私が気付くくらいなので、既にお気づきで訂正されているか、ただ単に私の理解不足なのかもしれませんが、ずうずうしくも書き込んでしまいました。


仕事の都合で、「インデックス投資ナイト」に行けず残念に思っています。。。
 
 
 
ありがとうございます (山崎元)
2009-01-13 12:45:47
虫取り小僧さま

ご指摘、感謝します。確かに、「高い」が正しいと思います。

5刷り目から訂正するように出版社に連絡することにします。

また、エントリーの末尾にも注記をつけることにします。

どうもありがとうございます。
 
 
 
TOK等の「残高」について (guchoku)
2009-02-07 22:21:06
山崎様

 「超簡単 お金の運用術」を読ませていただきました。「ど素人」の私には一点わからないことがありますので質問させて下さい。


 上記著書のP53 3行目に「「iShares MSCI KOKUSAI Index」の残高が、設定以来二年経っても一億ドルをこえないような場合は、別の選択肢を考えた方がいいかもしれない。」と記載されてます。
 広範囲の外国株式に投資するETF(TOK等)の「残高」はどのように調べれば良いのでしょうか。

 iSharesのホームページ「http://us.ishares.com/product_info/fund/overview/TOK.htm?qt=TOK」に掲載されていました「Total Net Assets ]という項目が「残高」に該当するのでしょうか。

 レベルの低い質問で申し訳ありませんが、ご教授よろしくお願い致します。
 
 
 
残高 (山崎元)
2009-02-08 00:53:01
guchokuさま

ご質問ありがとうございます。

iShares MSCI-KOKUSAI Indexの残高は、ご指摘の箇所で確認できますし、ヤフー・ファイナンスの米国版で「TOK」を見て確認することも出来ます。

昨年12月末で1億5千万ドル強とのことですから、ゆっくりとではありますが、成長しているようです。今後資産が減る可能性もあるので、時々確認が必要でしょうが、ファンドの残高としてはまずまずの状況にあるように思えます。いい傾向です。

ただ海外ETFは、為替の手数料も含めるとそれなりの売買コストが掛かることもあり、「STAMグローバル株式インデックス・オープン」との比較は微妙です。投資資金が小口の場合や、買い付けや解約が少額単位で行われる場合は、STAMの方がいいかもしれません。
 
 
 
感想 (立ち読み読者)
2009-02-09 19:42:15
転職ばっかりしてる奴は住宅ローンが組めない。
買えない人間の住宅論って空虚だと思う一冊。
「25万円の家賃の家が3000万円で買えたら」
って一文があったけど、そんな物件ある訳ない。
ここ読んだだけで、筆者のレベルの低さを露呈。
まさに机上論のオンパレード。
投信のマニアにありがちな不動産無知。
典型的な「投資バカ」。
 
 
 
なんで、そんなに威張るかねえ(笑) (山崎元)
2009-02-10 10:21:14
立ち読み読者さま、皆さま

「立ち読み」にもサクラの効果があるし、ご興味を持っていただいたことには、感謝しましょう。

家賃利回り(維持費控除前です)10%は、確かになかなか無いでしょうが、投資として有利だというレベルを確保するといいよ、というだけの話です。今ある不動産の中から選んで買え、とは言っていません。

まあ、この点はいいでしょう。立ち読みの後に、わざわざここまで来て書き込んでくださったのだから、ご意見については、ありがたく、承っておきます。(しかし、「投信のマニア」という呼称は、くすぐったいねぇ)

それにしても、例に出して恐縮なのですが、貴殿はどうしてそんなの「威張る」のか。あるいは、何かイライラしていらっしゃるのか。

ツマラナイ本を立ち読みするくらい暇ということは、お仕事が上手く行っていないということでもあるのでしょうか。

世間では、実名でも「威張る」ブログをお書きになっているαブロガーもいらっしゃるようなので、匿名のせいにはしたくありませんが、「感想」なのか「意見」なのか、何れにしても、ひどく余裕のない感じがする、乱暴な書き込みが、当ブログのような自由書き込み欄には何パーセントか登場します。

しかし、ツマラナイと思えば無視すればいいし、立派な意見があるなら自分のブログで開陳すればいいし、意見や批判なら名乗って言えばいい。わざわざ手間を掛けて書き込んで、威張ってみても、テレビに向かって怒っている人のようにミジメではないか。

まあ、こんなところが、普通の感覚かと思います。

それが、この種のカキコミ欄になると、なぜ「威張る人」が登場するのか、貴殿も含めて、この種の人たちの多分屈折した心理に興味を覚えます。

ある種典型的なコンプレックスの形式が存在するのかもしれませんが、スッキリと納得できる説明を見たことがありません。

どなたかご存じであれば、ご教示下さい。(純粋に、かなり興味を持っています)
 
 
 
お礼 (guchoku)
2009-02-10 23:22:42
山崎さま

 「残高」についてのご回答ありがとうございました。

 私は、山崎さんの考えに賛同し、自己責任の範囲で「国内外のETFに4割、6割の比率で投資する」ことを愚直に実践しております。
 「TOK」と「STAMグローバル株式インデックス・オープン」のどちらがより良いのかは、素人の私には幸せな悩みです。
 運用が仕事でも趣味でもない「私」にとっては、後者は特定口座で管理できることも利点であります(実際にはTOK等を購入していますが)。確定申告の手続きにあたってこのように思いました。
 選択肢があるという幸せな悩みを楽しみたいと思います。

 著書のP18 14行目の「大多数の個人は、たとえばファンドマネージャーほどお金の運用に時間と情熱を注ぎ込む意思を持っていない。」という部分は衝撃でした。気軽な気持ちでそのうち、国内株ETF4割部分を「財産形成(ETF)」から「ゲーム(個別株)」へ移行しようと思っていたからです。

 これからも購読を楽しみにしております。
 
 
 
海外ETFの割高・割安の判断方法 (初心者)
2009-02-26 00:41:53
山崎様
「超簡単 お金の運用術」を現在拝読させていただき、投資にも興味を持ちつつあります。ありがとうございます。

株価の割高・割安の判断方法について疑問がありまして、質問させていただければ幸いです。

TOKなどの海外ETFの適正価格の判断をする際に、長期金利と名目GDPについては海外の指標を使用するのでしょうか?
それとも日経平均の適正価格の判断で使用した国内の長期金利と名目GDPで判断できるのでしょうか?

非常に初歩的な質問で失礼します。お忙しいところ恐縮ですが、ご返答いただければ嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。
 
 
 
外国の株価判断 (山崎元)
2009-02-26 02:15:11
初心者さま

こんにちは。カキコミありがとうございます。

現在、企業の利益がめちゃくちゃな水準になっているために、利益・成長率・金利で株価を判断するのは難しい状況になっていますが、原則論としてお答えすると、外国株の株価を判断する場合に必要な成長率や金利は基本的には外国の成長率です。

企業活動がもっと国際化した場合には、世界の成長率をその企業の株価を表示している通貨に直して、計算に組み入れる必要があるかも知れませんが、株価の判断は、基本的にその株が取引されている市場の通貨・金利と、その企業の活動フィールドとなっている経済圏の成長率を参照して考えるべきでしょう。
 
 
 
株価判断 (初心者)
2009-02-26 03:12:05
山崎様
早速丁寧に返答いただき、まことに恐縮です。ありがとうございました。
企業活動がより国際化した場合の株価判断についての解説をお聞きして、疑問が非常にすっきりと解決しました。

もっとも疑問は解決はしたものの、株価を判断するのは難しい状況のようですが、続けてご著書等で勉強させていただこうと思っております。この度はありがとうございました。
 
 
 
TOKの流動性について (株はじめて)
2009-03-22 17:56:54
山崎様

 株はまったく初めてです。昨年に橘玲氏の「臆病者のための株入門」を読んで以来、インデックス投資の本など読んでおりました。年末に本書が出されいよいよお勧めのように退職金を投資する気になっていろいろ準備しています。
 TOKについては、ただ毎日の取引がこのところ数百株から千数百株でこんなに少なくて流動性の点で大丈夫なのか心配です。あるいは、代替として示されているMSCI EAFE, SPDRトラストシリーズ1のほうが良いのか迷っております。ご教授頂ければ幸甚に存じます。
 
 
 
割高・割安の判断方法 (超初心者)
2009-04-23 23:59:58
山崎さま

株価の割高・割安の判断に使用する株価収益率(PER)なのですが、恐らく「前期基準」ではなく、「予想」の方を使って計算するよう説明されていると思います。しかし、4月22日現在では、予想PERが252.63とあり、これを使って計算しても妥当な判断ができません。どう考えればよいのかご教示下さい。
 
 
 
株価水準の考え方 (山崎元)
2009-04-24 02:01:37
超初心者さま

こんにちは。拙著をお読みいただき、ありがとうございます。

拙著で説明した株価水準の考え方は、率直に言って、現在の状況では使えないと思います。現在の企業の利益(というよりも損失)は、経済環境の急変に大きな影響を受けたもので、永続的に続くような水準に近いものではありません。

利益・成長率・金利で考えようとすると、利益を「景気回復後も含めた長期的平均利益」で考えないといけませんが、この水準を探し当てることは困難です。

(運用業界には、景気回復後の利益を指す「リカバリー・アーニング」という用語がありますが、これは厳密な計算方法があるような確かなものではありません)

現状認識としては、今は長期的な利益水準を探るのが非常に難しいと考えざるを得ないので、別のアプローチ(たとえば市場参加者を観察して、有利なポジションを探す)を取らざるを得ないでしょう。
 
 
 
住宅を買うか、賃貸かについて (超初心者)
2009-05-06 13:24:36
山崎さま

株価水準の考え方に関して返信頂きまして、ありがとうございました。別のアプローチを探したいと思います。
さて、タイトルにある件ですが、162ページに、「賃貸暮らしなら支払うべき家賃を節約しているというふうに考えればよい」と記述されておりますが、実際に家賃を払っているのに、なぜ節約と考えられのか、ピンときません。
お時間がありましたら、ご教示下さい。
 
 
 
ん? (aspen)
2009-05-06 20:01:19
超初心者さま:

横からで恐縮ですが、p.162の問題箇所は、
”持ち家に住む人は、「もし賃貸暮らしだった場合に支払っていたはずの家賃」を節約している”
という趣旨ではないでしょうか。

見当違いだったら失礼、、、
 
 
 
住宅を買うか、賃貸か (超初心者)
2009-05-10 09:30:41
aspenさま

おかげさまで、すっきりできました。
コメントをありがとうございました。
 
 
 
TOK等の「残高」減少? (ETF心配者)
2009-07-04 23:15:08
見方が間違っているかもしれませんが、TOKの残高が7/2現在で$75,548,000とあり、一時、1億5千万ドルぐらいあったのを考えるとだいぶ減少したのでしょうか?
別の商品を検討し始めたほうがよいのでしょうか?
 
 
 
【1680】上場インデックスファンド海外先進国株式 (ひつじ)
2010-01-29 19:57:54
いよいよ発売されましたね。
TOK保持者としては、乗り換えたほうがよいのでしょうか。
TOKの売買が少なくなるのか気になります。
 
 
 
TOKの出来高 (まる)
2010-02-03 16:19:57
ど素人ですが、本を読んでETF投資をすることにしました。ありがとうございます。
勉強して国内ETFの1308購入まではしたのですが、、、次は海外、TOKの出来高が少ないのが気になります。検索するといろいろな人が同様の懸念を抱いているようです。山崎さんはどう思われますか?
 
 
 
replica handbags (knockoff handbags)
2011-11-21 22:16:20
遅ればせながら山崎さんのブログを初めて読ませていただいております。

 転職関係の内容の物も含め、貴方の著書は数冊読ませて頂いておりそのお人となりに以前より非常に興味を抱いておりました。

 そこで唐突で恐縮ですが「貴方は本当に男らしい方だ」と思いました。そう思った理由はいろいろあるのでいちいち書きませんが絶対にそう思います。

 これからも応援していますので是非ご活躍のほどを。uityujt
 
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