夢はハリウッド

将来書きたい小説の創作ノートです。僕の書いた作品が、映像化され、知英さんに出演して頂くのが夢です。

URAKARA後編~百年後もずっと側に~『ニコルとジヨン編』

2017年07月18日 00時01分47秒 | URAKARA後編
2話 三角関係


『日本語と韓国語では、共通する言葉がたくさんあります。』
レオンを抱く知英さんが、新しい写真集の撮影に忙しくする場面に合わせて、知英さんのナレーションが流れてくる。
ナレーションでは、日本語と韓国語と共通する言葉が、次々と紹介される。
『…その中の一つに、三角関係と言う言葉もあります。さ・ん・か・く・か・ん・け・い…一人の男の子を、二人の女の子が好きになってしまう、あの言葉です。意味も同じなんですよ。で、なんで、そんな話をするかですって?それはね…』

ナレーションが途切れると同時に、撮影がひと段落ついたところに、ギュリさんが、撮影現場にやってくる。
途端に、知英さんの手からすべり降りるようにして、ギュリさんの胸に飛び込んで行く。
「レオンちゃん、お疲れ様。撮影大変だったでしょう。」
レオンは、知英さんを無視して、ギュリさんの腕の中で、ゴロゴロ言って甘える。
「もう!レオンったら、ギュリ姉さんにばかり懐くんだから!」
「だって、仕方ないでしょう。知英は仕事に引っ張りだすばかりで、世話は全部私が見てるんですからね。
ねえ、レオン。今日も疲れたでしょう。ちっとも面倒見てくれないボスに、こき使われて、可哀想にね。」
ギュリさんに撫で回され、尚もゴロゴロ言い続けるレオンに、知英さんは分むくれにむくれる。
すると、そこに、カメラマンのレスリー・キーさんが登場。
「おー!これはこれは、ギュリさんですか。初めまして。」
「いつも、知英がお世話になっています。」
「いやいや、こちらこそ、いつも良い写真を撮らせて頂いてます。それにしても、噂に違わずお美しい。」
言いながら、すっかり魅了されてるレスリー・キーさんに、ギュリさんが恥ずかしそうに俯く。
「まあ、美しいなんて…そんな…」
「いやいや…そうそう、その俯向く表情なんて、そう…今度、私の写真のモデルに…」
すると、側から軽い唸り声。
「もう!どうして、みんな、ギュリ姉さんばっかし!」
振り向くと、知英さんが腕を組んでむくれている。
「これは失礼。あ、そうそう、知英さんには今日、会って頂きたい方が一人いましてね。」
と…
一人の若いカメラマンが登場。
「実は、今度の撮影で、一緒に…」
レスリー・キーさんが言いかけると…
「まあ!武田さんじゃない!」
「お久しぶりです。その節はどうも…」
若いカメラマンは、かつて、ニコルさんのミッションターゲットになった、パパラッチの武田一馬であった。
「おー!これは、ご存知でしたか!」
「先生は、ご存知ではありませんでしたか?日本初のKARAの写真集。」
「あー!あの大ベストセラーになり、話題を呼んだ!あの写真は、武田さんでしたか!」
「あの頃は、俺もまだ無名でしから。でも、KARAの皆さんのおかげで、いっぱしのカメラマンになる事ができました。」
「何を言ってるのよ。私達の方こそ…ねえ、ギュリ姉さん…」
と、ギュリさんは、話など上の空で、すっかり、レスリー・キーさんに見とれて顔を赤くし、レスリー・キーさんもまた、ギュリさんに愛想よく笑顔を贈り続けている。
ギュリさんの腕の中では、レオンが、ニャーと鳴いている。
「もう!ギュリ姉さんったら!」
場面は喫茶店に変わり、知英さんと武田が、夢中で話し込んでいる。
「ドームツアー、拝見しました。KARAの皆さん、本当に立派になられましたね。もう、アイドルじゃない、いっぱしのアーティスト。」
「武田さんこそ…韓国ですっかり有名になられて。」
「全て、KARAの皆さんのおかげです。特に、ニコルさんの…
あの時、ニコルさんにアイドルだから付き合えないと言われて…
だから、俺、頑張ったんです。ニコルさんと付き合えないなら、せめて、いっぱしのカメラマンになって、仕事で一緒になろうと。それで、韓国に渡って。」
「いつも、拝見してますわ、ニコルの写真。本当に素敵な写真。武田さんの撮られたニコルの写真見て、私も写真集出したいと思ったのです。」
夜。
場面はKARA合宿所に変わる。
食事もとらず、ボーッとしてるギュリさんと知英さんの間で、ムッツリ顔のハラさんとスンヨンさんが、やれやれと言う風に、首を振っている。
そこに、関西マネージャーがやってきて…
「ギュリ、知英、あんた達、どうしたの?」
「関西さん、実はね…」
スンヨンさんとハラさんが話だそうとする傍らで…
「レスリー先生って紳士だわ。今度、私の写真集を出してくださるって…どんな写真を撮ってくださるのかしら…」
ギュリさんは、あのあと、オシャレなレストランで、フルコースをご馳走になった時の事を思い出しながら、うっとりし…
「あの時の武田さん…あんなに素敵になって…日本では、私の専属カメラマンになりたいですって…どうしましょう…」
知英さんは、あの後、一日中、静かな公園で、武田と過ごしながら、デジカメ写真のモデルになった時の事を思い出して、うっとりし…
二人の顔を見比べながら、レオンがニャーと鳴いている。
「まあっ!あんた達…呆れた…」
話を聞いて、関西マネージャーも、スンヨンさんとハラと一緒にため息ついて首をふる。
そして…
撮影現場では、知英さんにとも、レスリー・キーさんにともつかぬ差し入れを持ってきたギュリさんが、レスリー・キーさんと話し込む側で、知英さんが夢中でシャッターを切る武田の前で、熱心にポーズをとり続けている。
場面は飛行機の中に変わり、ニコルさんがニコニコ笑いながら、一冊の写真集を眺めている。
それは、韓国で新しく出版された写真集で、撮影者の名は、ハングル文字で、武田一馬と書かれている。
回想シーン。
韓国のある公園。
アイスを頬張るニコルさんに、カメラを向けた武田が、ニッコリ笑いながら言う。
「今度、また、日本に行かれるんですってね。」
「ええ。ソロライブを一つやって、また、KARAのシングルとソロのシングルを出すから…」
「俺も、日本に行きます。ある有名カメラマンが、俺と仕事したいと言って下さって。」
「まあ!そうなの!おめでとう!」
「それでなのですが…日本でも、写真、撮らせて頂けませんか?」
場面は空港に変わり…
武田との思い出にうっとりしてるニコルさんを、スンヨンさんとハラさんが出迎える。
二人に手を振りながら、ニコルさんがかけつける。
タクシーの中。
ニコルさんは、韓国で武田と過ごした時の事を延々と話し続けている。
最初は、仕事の話であったが、次第にプライベートで、武田と過ごした思い出話にかわる。
困り顔のスンヨンさんとハラさん。
「二人とも、どうしたの?」
何も答えず、首をふるだけのスンヨンさんとハラさん。
「そう言えば、知英の写真撮ってるレスリー先生って、今はギュリさんに夢中なんですって?知英も可哀想に…あんなに、大物カメラマンの仕事が出来るって喜んでたのに、浮気されちゃって。比べて、武田さんは…
あ、ところで、知英は?あと、ヨンジちゃんもいないけど…」
「ヨンジちゃんはね…」
二人は、知英さんの話題はさけて、ヨンジさんの話だけする。
「福士君って、あのジャニーズの?」
「そう!あの子ったら、すっかり夢中なの。」
スンヨンさんとハラさんは、ブスッとして言う。
場面は、原宿の一角にかわり、ニコルさん、スンヨンさん、ハラさんが、タクシーを降りて、三人で歩きだす。
すると…
「あっ、武田さん。」
ニコルさんの声に、スンヨンさんとハラさんが、顔を合わせて慌て出す。
何も気付かぬニコルさんは…
「武田さーん。」
手を振りながら、駆け出そうとした刹那…
武田と仲良くアイスを食べて、楽しそうに話し込んでいる知英さんの姿を目にする。
「知英…えっ?どう言う事?」
KARAの合宿所の中。
相変わらず、レスリーさんと過ごした思い出にひたって、うっとり顔のギュリさんの側で、ぶんむくれのニコルさんと知英さんが、お互いそっぽ向いて、喧嘩をしている。
間に入って、困りはててる、スンヨンさんとハラさん。
「もう!ギュリも!ニコルも!知英も!いくら、もう大人だからって!子供のアイドルじゃない、恋愛禁止だなんて野暮な事は言わないからって!あんた達、いい加減にし!」
関西マネージャーは、怒り心頭で怒鳴り散らしてる。
そこに、ヨンジさんが大はしゃぎで帰ってくる。
「ねえ!ねえ!聞いて!聞いて!今日ね、福士君が、ずっと私の事を見てたのよ!私が手を振ると、ウィンクして、手を振り返してくれたの!彼、絶対、私に気があるわよね。ねえねえ、スンヨン姉さん、ハラ姉さん、そう思うでしょう!
ああ、韓国に帰ったら、ナウンちゃんとジンソルちゃんに自慢してやるんだー!特に、ジンソルちゃん、羨ましがるだろーなー。
奥手なチェオンちゃんとイェナちゃんには、少し、大人の恋の駆け引きを…」
言いかけ、ヨンジさんは、目をパチクリさせて、スンヨンさんとハラさんの顔を交互に見る。
「あれ?どうしたの?」
「ヨンジ、少しは空気を読み!」
関西マネージャーは、腕組みし、歯をむき出しにして、ヨンジを睨みつける。
「あんた、本当、ニコル以上の天然やな!」
そして…
二人の間に挟まれ、途方にくれる武田を、事あるごとに、ニコルさんと知英さんが取り合う日々が続く。
合宿所では、ひたすら、気まずい空気が漂う中。
ギュリさんは、レスリーさんにボーッとなり続け、ヨンジさんは、相変わらず、空気も読まずに、福士さんの話と、韓国に帰ったら、April達に、大人の恋のレクチャーをする話を繰り返し、関西マネージャーをイラつかせ、スンヨンさんとハラさんをオロオロさせ続ける。
そして…
「今日こそハッキリさせるわ!」
「それは、私の言うセリフよ!」
「武田さんに、私とニコルと、どっちを取るか決めて貰うわ!」
「知英!それで、もし、武田さんが私をとっても、文句言いっこなしだからね!」
「ニコルこそ!武田さんが私を選んだら、潔く諦めるのよ!」
場面は、代々木公園の一角に変わり…
「ニコルさん、知英さん、今日は二人して、僕に話しって何ですか?
最近、なんか二人ともケンカしてるようですけど、どうしたのですか?」
「武田さん、今日こそハッキリ、ニコルに言ってやって下さい。私を選ぶって!」
「いいえ、知英に言ってやって!私を…」
「二人を選ぶって…困ったな…僕にとって、KARAの皆さんは一人一人が大切ですし…僕のモデルには、お二人だけでなく、いずれ、KARA皆さんに…」
と…
「一馬。」
何処からともなく、若い女性の声。
「?この人は?」
揃って、目をパチクリさせるニコルさんと知英さんに…
「あ、紹介します。この人は、僕の恋人で…」
武田に紹介された若い女性は、二人を見て…
「まあ!ニコルさんに知英さん!一馬の言ってた事、本当だったのね!二人の撮影してるって!」
「彼女、昔から、KARAの大ファンで、その事が縁で、付き合い始めたんです。」
「私ね、どうしても、東京ドームコンサート行きたかったの。でも、なかなかチケット取れなくて…それを、一馬が何とか取ってくれて…」
「あれ、最高だったなー。」
「本当!あの時の感動、忘れないわ。
特に、ファンと自分たちは、自転車の車輪と同じ一つだって、おっしゃった、知英さんの…そうそう、ファンクラブのバイスクルにも、真っ先に入らせて貰ったわ。勿論、ニコルさんのもよ。みんな、凄いわよね。KARAだけでなくて、それぞれのファンクラブもできたんですものね。」
武田と恋人の話に、呆気にとられて顔を見合わせるニコルさんと知英さん。
「そうだ、二人にまだ言ってなかった事があった。」
武田は、改まって、二人の前に立ち、深々と頭をさげる。
「ありがとう。ニコルも、知英も、KARAのみんなにも…俺をここまで成長させてくれたのは、KARAの皆さんです。皆さんを励みに、俺はここまでこれました。名もないパパラッチで終わるはずだった俺を、ここまで…だから、俺、ずっと皆さんを応援し続けます。百年先までずっと…皆さんの大ファンです!」
KARAの合宿所。
ギュリさんがメソメソと鳴いている。
「レスリー先生に、奥様がいらしたなんて…奥様がいらしたなんて…」
スンヨンさんとハラさんが、交代で、ギュリさんの肩を抱いて慰めている。
すると…
ニコルさんと知英さんが、二人揃って、駆込むように入ってきて、二人抱き合い、声をあげて号泣する。
「まあ!あんた達も、揃って振られたの!」
呆れ顔のスンヨンさんとハラさん。
目を真っ赤に泣きはらしたギュリさんが、二人を手招きすると…
三人は抱き合って、一斉に号泣し始め、スンヨンさんとハラさんは、堪り兼ねたように耳を抑える。
「まあ、あれだな。失恋の痛みは大きいのはわかるけど…私も経験があるからわかるけど…そうやって、みんな大人になるんやな。二号さんのミッションより、みんな、これで大きく成長するやろ、ホンマに…」
関西マネージャーは、側で腕組みし、何度も頷きながら言う。
そこへ…
「ねえ!ねえ!聞いて聞いて!福士君がね!福士君が、ついに、私に告白してくれたのよ!
まあねー、最初っから、わかってたんだけどさ。でも、こんなに早く告白してくれるなんて…
いつも、かっこいい男の子見つけちゃー、デレデレするばっかしのジンソルちゃんに、教えてやらないと。そんなんじゃ、いつまでたっても、本当に素敵な人を捕まえらんないよって。
ナウンちゃんには、もう少し、女らしく振る舞うように教えてやって…
奥手のチェオンちゃんとイェナちゃんには…」
言いかけ、鬼の形相で睨みつけるつける関西マネージャーに、小首を傾げる。
「どうしたの?」
関西マネージャーが何か言いかけると…
「少しは、空気読み。」
「あんたって、ホンマ、ニコル以上の天然やな。」
スンヨンさんとハラさんが、呆れ顔で首を振りながら、交代で、関西マネージャーの物言いを真似て言う。
関西マネージャーは、大きなため息を一つつくと、ギュリさん、ニコルさん、知英さんをそっと手招きする。
「こう言う時はな、思い切り呑んで忘れるのが一番や。
今夜は、私の奢りや、呑みに行こ。」
すると、ギュリさん、ニコルさん、知英さんは、顔を見合わせると、それまで泣いていたのが嘘のように満面笑顔になり…
「やったー!」
と、声を上げる。
夜の原宿繁華街。
「私、次はカレーが良い!」
「私は焼肉!」
失恋の事など、どこ吹く風で、ニコルさんと知英さんは、食べたいものを次々に数え上げて、はしゃいでいる。
「もう、あんた達って、いくつになっても食い意地が張ってるわね。」
首を振りながら笑うギュリさん。
「良いって良いって。今夜は、どーんと、あたしにまかしとき!なんでもおごったる!」
「おおきに!」
と…
ふと、三人は、街角で佇む二人の人影を見つける。
「あれ?二号さんじゃない?」
「まあ、ずいぶん、久し振りだこと。」
「おや?あの男の子…」
「間違いない。福士やわ。」
見ると、パク二号は、胸から一枚の紙を出し、福士さんに渡している。
そこには、何と、ヨンジさんの写真。
「あれ?ヨンジちゃんの写真?」
「そう言えば、確か、告白されたとかって…」
「じゃあ、ひょっとして、あれは…」
「ミッション?」
四人は、顔を見合わせて、瞬きしながら、カメラの方を向く。
「ねえ、ヨンジちゃんに教えてあげる?」
ニコルさんは、ニンマリ笑って言う。
「その必要ないんじゃないかなー。あの子も、そろそろ、大人の失恋の痛みを覚えないと…」
知英さんが言うと、ニコルさんと二人でクスクスと笑いだす。
「あんた達って、意外と意地が悪いのね。」
言いつつ、ギュリさんもクスクスと笑いだす。
そんな三人に…
「さあ!次の店に行くでー!」
関西マネージャーが言うと….
「オーッ!」
四人は肩を組み、上機嫌で歩き出すところで…
合宿所では、スンヨンさんとハラさんに、呆れ顔で見られてるのも構わず、ヨンジさんが、ジンソルちゃんに、自慢げに福士さんの話をラインで送るのに合わせて、「今贈りたい「ありがとう」』のエンディングテロップが流れてゆく。
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