後藤和弘のブログ

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消えゆく満州語・・・ウイグル語、モンゴル語の系譜

2012年09月28日 | 日記・エッセイ・コラム

今朝の読売新聞の27ページに「消えゆく満州語 次代へ」と題した記事があります。

中国の東北地方の遼寧省の新賓 満族自治県にある満族の小学校の6年生が毎週一回満州文字を習って、満州語の絶滅を防ごうとしているという話です。満州文字は1599年にヌルハチが学者へ命じて蒙古文字から作った文字です。

現在では満州語を喋れるのは高齢者100人位しかいなくなったそうです。という主旨の記事でした。

満州語はやがて絶滅してゆくのでしょうか?

いろいろな言語が地球上から消えて行くのは文化的に寂しいものです。

そこで本当に絶滅するか心配になり調べてみました。

そうしたら以下のURLに体系的によく整理した情報がありました。

http://www.for.aichi-pu.ac.jp/museum/manju/manju3.html

これによると満州語は、新疆ウイグル自治区チャプチャル(察布査爾)シベ自治県の約1万7千人のシベ錫伯族(シボ族)によってまだ話されている事が判りました。その上、満州文字をわずかに改良した、シベ文字による書籍や新聞も出ているそうです。

しかし使用している人数が1992年頃に17000人とはやはり心細いかぎりです。

中国の経済が発展するとこの錫伯族も漢族に次第に同化せれ民族としての文化が失われて行く運命にあります。

経済発展は人々の生活レベルを向上させますが民族特有の文化を消滅させて行きます。独自の言語も絶滅して行きます。日本でもアイヌ語や琉球語が絶滅しつつあります。何故か文化的な寂寥感にとらわrでます。

下に、http://www.for.aichi-pu.ac.jp/museum/manju/manju3.html から引用した満州文字の例を写真で示します。

Ryukyu41

Lmz2k011

Manjuvowel1

===参考資料:http://www.for.aichi-pu.ac.jp/museum/manju/manju3.html より抜粋====

 『言語学大辞典』第4巻(三省堂、1992年)の「満州語」の項(執筆は津曲敏郎氏)には[概況]として次のような説明があります。

   中国に、清(1616~1912)をたてた満州族の固有の言語。ツングース語の1つで
  あるが、現存する他のツングース語とは、いろいろな点で、かなり異なっている。
  歴史的には、金(1115~1234)、明(1368~1644)の時代の女真語と、きわめて近い
  関係にある。17世紀以来の満州文字による豊富な文献を残している。清朝の隆盛と
  ともに、満州語も、一時は中国全域に広がる勢いをみせたが、すでに、かなり早い
  時期から中国語に押され、現在では、満州族の大部分は、満州語を捨てて中国語を
  話すようになっている。今日、口語としての満州語は、黒竜江省の数地点のごく少数
  の満州族と、新疆ウイグル自治区チャプチャル(察布査爾)シベ自治県の約1万7千
  人のシベ(錫伯)族(シボ族とも)によって話されているにすぎない。後者は、中国では、
  「満語」(=満州語)と区別して、「錫伯語」とよばれるが、事実上、満州語の一方言と
  見なしうるものである。満州文字をわずかに改良した、シベ文字による書籍や新聞も
  出ている。
つまり、現在では極めて限られた人々によって使用されているだけですが、清朝には一定の勢力をもったため、多くの文献が存在しているということです。「ツングース語」というのは北東アジアで話される言語群で、SOV語順や助詞を用いるなど、日本語・朝鮮語・モンゴル語などとよく似た文法特徴をもっています。満洲語はツングース語の中でも文法体系がかなり単純化しているため、しばしば「日本人にとって最も学習しやすい言語」とも見なされています。(終り)

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1 コメント

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満州語と満州人 (オヤジ)
2017-08-08 01:26:54
満州語に興味があり某外大出の方の本を神田の古本屋で見つけ買ったのがもう二十数年前。読んでみたものの音がさっぱり分からず放置した。周りの中国人に聞いても関心なし。満族と自称する者も全く喋れない。旅行中瀋陽の古本屋で満族
研究と言う雑誌のシリーズを何冊か買ったが読んでみても今一の所もありこれも放置。日本に定住する満人女性学者(日本人中国古代史学者の妻)の本が朝日選書で出てるが文字では音が判らない。音を聞いてみたい。清朝満洲人国の崩壊でそのまま死語化してしまうのだろう。残念。
同じウラルアルタイ語系で日本語とはまたイトコ位の関係か?

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