後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

戦前の日本の朝鮮併合は正しかったという考えの問題点

2017年06月28日 | 日記・エッセイ・コラム
人間は幾ら年をとっても驚くことが絶えません。次から次へと良い驚き、悪い驚きがあります。
例えば日本が戦前に朝鮮を併合したことは悪いことだったと書きますと、それに対して激しく反発する人が沢山います。
朝鮮併合は朝鮮側から日本政府に依頼してきたのです。近代化の遅れた朝鮮を併合して経済的発展をしてあげたのです。日本が併合しなければロシアが朝鮮を占領したのです。欧米諸国が植民地を持っているので日本も見習っただけです。
種々の理由で、朝鮮併合は朝鮮人にとっても幸せなことだったのです。正しい政策だったのです。
このような主張が安倍政権になり憲法改正が具体的に進みはじめると次第に盛んに言われうようになりました。流石にこのような意見は大新聞には掲載されませんが、インターネットの意見交換の場では盛んになされています。
誤解を避けるために始めに書きますが、私は憲法改正に賛成です。安倍政権にはかなり満足しています。
しかし日本と異なる言語と伝統文化を有する他民族を併合することは悪いことです。倫理的に悪いだけでなく、併合は日本の負の遺産として、将来、日本を苦しめます。
欧米が植民地政策という悪い政策をしているからといって、その悪を見習えば日本も悪いことをすることになるのです。
このように書くと、「人類の歴史は武力占領の繰り返しだったのです。ですから弱い国が併合されるのは当然なことです」というような反論がなされます。
しかし当然のことでも倫理的に悪いことが沢山あります。悪いことは必ず負の遺産として残ります。
それでは朝鮮を併合しないで、一体どうすれば良かったのしょうか?
朝鮮を独立国家として認め、日本が軍事的な支援をしてロシアに対抗する可能性も考えられます。併合しないで保護国として朝鮮固有の文化を尊重するのも可能だったかも知れません。
日本のやり方が乱暴すぎたのかも知れません。
朝鮮併合で上海に出来た朝鮮の亡命政府が現在の韓国政府に連続しているのです。韓国の憲法にそのように明記してあります。
上海にあった亡命政府の代表の一人だった李承晩が戦後の韓国の初代大統領になったのです。彼は一方的に李承晩ラインを日本海に引き日本の漁船を締め出したのです。
このような日本と韓国の間の歴史を大きな視野で考えることが将来の日韓関係にとって重要なことではないでしょうか?

慰安婦問題だけに感情的にならないで大きな視野で考えることが重要だと思う今日この頃です。

今日の挿し絵代わりの写真は、KITAHOさんの「デジカメ散歩」からお借りした花の写真です。出典は、http://kitaho321.blog25.fc2.com/ です。
写真は順々に、ゲラニューム・ジョリー・ビー、トマトの花、山椒の実、ヤマアジサイ、そして最後はオカトラノオです。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人) 









コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。