後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

国民の支持を得た安倍政権を高く評価する

2014年12月31日 | 日記・エッセイ・コラム
12月14日の衆議院選挙で自民と公明党の与党の議員数が躍進し安倍政権が国民から支持されていることが明確になりました。
この安倍政権は2年前の12月に成立し経済再建と国際外交を大いに展開したのです。下の写真は2年前に衆議院で総理大臣に選出された時の写真です。

さてこの2年間の安倍首相の仕事ぶりとその成果はどのように評価すべきでしょうか?
私自身の評価は5点満点で表せば4.2点位(100点満点では84点)と高い評価です。
何故かと言えば安倍総理の前の歴代の総理大臣がいずれも1年くらいで辞職に追い込まれたことに比較して、久しぶりに長い期間、政権を維持したからです。
森総理、小泉総理まではまあ良かったのです。その後がいけません。第一次安倍、福田、麻生、鳩山、菅、野田と実に短期間で辞職に追い込まれた総理大臣が続き、日本の国際的な信用が大きく損なわれたのです。その上、国内の経済活性化には無力過ぎました。
しかし2012年12月に発足した第二次安倍内閣は2年も安定していて、その上解散、総選挙で国民の支持を得たのです。こんな総理大臣は珍しい存在です。
そしてその精力的な仕事ぶりに私は満足しています。
経済政策を実行して株価が大幅に上がりました。景気も少し良くなりました。外国訪問を参考資料につけたように2年間で30回くらいも実行し、首相としては珍しく大きな外交成果を上げました。この二つを取り上げただけでも80点は差し上げたと思います。
その上、災害が起きれば被災地を訪問し、被害者を見舞うこともしています。
下の写真は株式会社が認可を受けて経営している保育院を訪問し、幼児たちと遊んでいる様子の写真です。安倍政権は全国の保育院の数を増加させる政策を進め、株式会社が経営する保育院も認可し、支援しているのです。
保育園訪問の写真の出典は、http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/actions/201305/です。
この12月14日の総選挙の勝利を受けて、下の写真のような第三次安倍内閣が成立したのです。

第三次安倍内閣の写真の出典は、http://www.yomuradio.com/archives/6314です。
さて安倍政権の専門家たちの評価はどのようになっているでしょうか?
下の参考資料につけたように5点満点法で2・5となっています。
分野ごとの評価点もありますので是非ご覧ください。
外交・安保の分野の評価が高く3.9点となっています。そして経済再生は2.8点となっていて外交・安保よりは低い評価です。政治・行政改革も3.0点と高くなっています。
その上、教育が3.0点、農林水産が3.2点となっています。このように地味な分野で得点が高いことは安倍総理のまんべん無い努力の現れです。好感を感じます。
最後に参考資料に示した評価をした専門家の顔ぶれをご覧ください。いずれも政治家に批判的な立場の方々です。総合平均が2.5(100点満点法で50点)とかなり厳しいようです。しかし相対的には納得出来る評価結果だと思います。この様な専門家の評価もマスコミはもっと報道して貰いたいと思います。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)
====参考資料======================
(1)安倍政権の通信簿
http://www.genron-npo.net/politics/genre/generaltheory/111255.html?gclid=CNSEzp_L7sICFcOXvQodl5YA5A より。(2014年12月1日の評価です。)
安倍政権2年の11政策分野の実績評価は2.5点(5点満点)
各分野の点数一覧:
経済再生:    2.8
財政:      2.0
復興・防災:   2.8
教育:      2.9
外交・安保:   3.9
社会保障:    2.0
エネルギー:   2.0
地方再生:    2.0
農林水産:    3.2(農業も3.2点と高く、減反政策を含めて、農業の自立に向けた首相の取り組みを評価しています。)
政治・行政改革: 3.0
憲法改正:    2.0
解説:
言論NPOは12月14日の衆議院選挙を前に、2012年衆議院選挙でのマニフェスト、安倍首相の所信表明や施政方針演説などで、国民に対して約束した安倍政権の中心的な政策67項目を抽出し、2年間でどのような成果を出したのかを検証しました。この結果を、安倍政権2年の通信簿として、12月1日に公表しました。
 その結果は、5点満点で2.5点となり、昨年の12月26日時点で行った安倍政権1年の評価結果(2.7点)から微減するという結果でした。
 まず、安倍政権が最も重要視したのは経済政策で、目玉は「大胆な金融政策」「機動的な財政政策」「成長戦略」の三本の矢からなるアベノミクスです。昨年は3.2点でしたが、今回は2.8点と0.4ポイント下がりました。アベノミクスの最終的な目的は、第一の矢である金融政策によって円安・株高を実現し、これを契機とする企業業績の回復が民間設備投資の拡大、賃金上昇による持続的な個人消費の拡大に結び付く好循環を実現することです。この点からは、未だ十分な効果が発揮されたとは判断できません。数字でも鉱工業生産や輸出の数量などいろいろな数字で改善が見られています。そのため、改善のきっかけはつくっていますが、それが大きな力になり循環が確実に始まったとは言えないからです。しかし、好循環が今後起きないかと言うと、現時点では判断できません。そこで私たちの評価では大部分の経済政策の項目が3点、あるいは2点となりました。また、第三の矢である成長戦略は打ち出しているものの、なお不十分でした。
 財政再建については、安倍首相は消費税引き上げを見送ることを表明した記者会見で、プライマリーバランスの2020年黒字化は堅持すると発言し、そのためのプランを来年の夏に策定すると説明しています。ただし、内閣府の試算(14年7月25日)によれば、仮に15年10月に消費税率を10%に引き上げ、10年間の平均成長率は名目3%程度、実質2%程度で計算しても、20年度は11兆円の赤字が生じることとなり、目標達成は現時点で難しいと判断せざるをえず、評価は低いものとなりました。
 外交・安全保障については、これまで対立を続けてきた中国との対話を一応成功させ、韓国との関係改善の動きを進めています。地球儀を俯瞰する外交ということで、首相自身が世界を積極的に動いていることや、民主党時代に悪化した日米関係の改善も評価されました。それで昨年(3.1点)を上回る3.2点になりました。農業も3.2点と高く、減反政策を含めて、農業の自立に向けた首相の取り組みを評価しています。しかし、減反政策や農協改革には党内合意を得ていないものもあり、実現には今後の動きを見ていく必要があります。
 エネルギー分野については。これからの日本のエネルギー政策の基本となるエネルギーのベストミックスについては、原発への判断が実質的に先送りされていることからまだ出せていません。審議会の状況を見ても、来年の統一地方選後に、なるべく選挙を避けて判断するような状況が垣間見られます。それに連動して、地球環境に対する目標設定ができなくなり、世界から遅れています。
 社会保障について、今年は年金の財政検証も行われましたが、これまでの制度に問題があることが明らかなのに、持続的な制度をつくるための取り組みが遅れており、低い評価となりました。
 ただ全体的に評価の対象となった2012年衆議院選、13年参議院選の自民党マニフェスト自体が約束として不完全で、それぞれの分野で将来像や理念に基づいた政策体系がまとまっていないことが、実績評価にも負の影響を与えています。また国民への説明が不足していることを理由に、福島原発の汚染水問題、特定秘密保護法など6つの政策で減点評価を行いました。特に、公約に書かれていない問題については国民に対する説明責任が問われています。
 以上のように、全体的に各分野で低調な評価となった。各分野の詳細な評価結果は、下記の表の点数をクリックしてご確認ください。
 なお、今回の評価には、言論NPOのマニフェスト評価会議から、湯元健治(日本総合研究所副理事長)、西沢和彦(同上席主任研究員)、池本美香(同主任研究員)、鈴木準(大和総研主席研究員)、内田和人(三菱東京UFJ銀行執行役員)、神保謙(慶應義塾大学准教授)、田中弥生(大学評価・学位授与機構教授)、山地憲治(地球環境産業技術研究機構(RITE)理事)、松下和夫(京都大学名誉教授)、小黒一正(法政大学准教授)等40氏にご協力いただきました。

(2)安倍総理の外国訪問一覧表(外務省HPより)
安倍総理 2014年 11月9日-17日 APEC首脳会議,ASEAN関連首脳会議及びG20首脳会合出席
10月15日-18日 第10回アジア欧州会合(ASEM)首脳会合出席
9月22日-26日 第69回国連総会出席
9月6日-8日 バングラデシュ及びスリランカ訪問
7月25日-8月2日 中南米(メキシコ,トリニダード・トバゴ,コロンビア,チリ,ブラジル)訪問
7月6日-12日 ニュージーランド,豪州及びパプアニューギニア訪問
6月3日-7日 ベルギー及びイタリア訪問
5月30日-31日 シンガポール訪問
4月29日-5月8日 ドイツ・英国・ポルトガル・スペイン・フランス及びベルギー訪問
3月23日-26日 核セキュリティサミット出席等(オランダ)
2月7日-9日 ソチ・オリンピック開会式出席等
1月25日-27日 インド訪問
1月21日-23日 ダボス会議出席(スイス)
1月9日-15日 オマーン・コートジボワール・モザンビーク・エチオピア訪問
2013年 11月16日-17日 カンボジア・ラオス訪問
10月28日-30日 トルコ訪問
10月6日-10日 APEC首脳会議等(バリ)及びASEAN関連首脳会議(ブルネイ)出席
9月23日-28日 カナダ訪問及び国連総会出席(ニューヨーク)
9月4日-9日 G20サンクトペテルブルク・サミット及びIOC総会出席(ロシア・アルゼンチン)
8月24日-29日 中東・アフリカ諸国訪問(バーレーン・クウェート・ジブチ・カタール)
7月25日-27日 マレーシア・シンガポール・フィリピン訪問
6月15日-20日 G8ロック・アーン・サミット出席及び欧州諸国訪問(ポーランド・アイルランド・英国)
5月24日-26日 ミャンマー訪問
4月28日-5月4日 ロシア及び中東諸国(サウジアラビア・アラブ首長国連邦・トルコ)訪問
3月30日-31日 モンゴル訪問
2月21日-24日 米国訪問
1月16日-19日 東南アジア訪問(ベトナム・タイ・インドネシア)