先の大戦中に朝鮮や中国の労働者を徴用し、日本の製鉄会社や鉱山や土木会社で働かせたことは否定の出来ない客観的事実です。
例えば東京の奥多摩湖ダムの建設中に犠牲になった労働者の慰霊碑の刻文を見ると数多くの朝鮮人の名前が日本人の名前とともに並んでいます。
中国人は徴用されても日本語が出来ないので、日本まで送られず、その大部分は満州や中国現地の日本の鉱山や製鉄会社で働いたのです。
この徴用が強制的だったか、自ら志願し、就職したかの問題はここでは論じません。
このような中国と韓国の徴用労働者本人や遺族が自国の裁判所へ日本の会社による損害賠償を求める訴えをおこしたのです。
その数は韓国では4件、訴えた人数は総計23人です。中国では5件、訴えた人は総計、283人です。
そして今日の新聞によると中国の原告団と韓国の原告達が中国の石家庄市で交流会を開催したのです。そして日本の会社からの損害賠償を得るために協力してて裁判を闘うという合意に達したのです。
これは日本側から見れば理不尽な訴えです。
しかし先の従軍慰安婦の場合と同様に、日本の国際的なイメージを大きく傷つけることになります。
このような韓国や中国の運動は朝鮮併合と日中戦争の負の遺産として長い期間続くのです。
そのことを覚悟して、この負の遺産をどのようにコントロールして日本の国益を守るのかという観点からの議論が少なすぎるようです。
ただいたずらに感情的になって中国人や韓国人を非難すれば彼らの怨念の炎がますます燃え上がり、日本の国益を害するのです。
韓国人をアメリカの仮想敵国である中国側へ押しやるのです。
その冷厳な国際関係を考えれば、安倍総理の靖国神社参拝がアメリカの国益を傷つけると自覚すべきだったのです。
日本の政治家の不用意な発言が数倍になって跳ね返って来るのです。そして一番重要な日米同盟が怪しくなりるのです。
村山談話や河野官房長談話を非難したり、否定したい感情は判りますが、それを言ってはおしまいです。隠忍自重し、彼らを刺激しないことが重要なのです。
感情的に中国や韓国を非難することはどんなに大きな損害を日本へ与えているかを冷静に考えたほうが得なのです。
このような発想があまりにも無いようなので、一筆書いてみました。
それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
=====参考資料===============
出典は、「朝鮮人の強制連行」:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E4%BA%BA%E5%BC%B7%E5%88%B6%E9%80%A3%E8%A1%8C です。
下は中韓共闘に関するニュースです。
中韓の原告、強制連行で連携
河北省で交流会開く
【石家荘共同】日中戦争中の強制連行をめぐり、中国で日本企業に対する損害賠償請求訴訟を準備している中国人被害者や遺族のグループが1日、河北省石家荘市で、韓国で同様の訴訟を起こした韓国人の原告や弁護士らを招き、交流会を開いた。
韓国では最高裁が2012年、元徴用工らの日本企業に対する個人請求権を認める判断を示し、損害賠償訴訟が相次いで起こされた。交流会は中韓双方の連携を深め、中国側が韓国側の経験などを共有するのが狙い。
交流会を主催したのは、2日に石家荘市で日本企業1社を相手に損害賠償請求訴訟を起こす準備を進めている原告グループ。(共同通信)