浮世風呂

日本の垢を落としたい。浮き世の憂さを晴らしたい。そんな大袈裟なものじゃないけれど・・・

日本には知恵と資源がある

2014-07-12 10:49:35 | 資料

◆鉄の5倍の強度「ナノセルロース」 日本で実用化へ

2014.6.29 ロシアの声

日本企業およそ100社が、次世代の繊維「ナノセルロース」の実用化に向けて結集する。読売新聞が伝えた。

読売新聞によると、「ナノセルロース」は鉄の5分の1の重さだが、強度は約5倍で、自動車部品や建材、人工血管まで幅広い分野での活用を目指す。また、木材などから作るため、環境にも優しいという。

読売新聞は、日本は森林が多いため、「ナノセルロース」は、石油などから作る炭素繊維よりも、日本にとって有望な素材だと指摘している。

http://japanese.ruvr.ru/news/2014_06_29/274064448/

◆P-1対潜哨戒機

国産のP-1哨戒機が3月に、正式に厚木基地に配備された。P-1は世界最先端技術を搭載した哨戒機であり、さらに対艦・対地ミサイルを搭載でき、爆撃機に匹敵する能力を持つ。中国海軍は、P-1を天敵と見なす可能性がある」と報じた。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。以下は同記事より。

 力強いエンジンとFBL(フライ・バイ・ライト)システムにより、P-1は世界で飛行性能がもっとも優れた哨戒機になった。その巡航速度は時速833キロに、実用上昇限度は1万3520メートルに達し、P-3Cをはるかに上回るばかりか、米国の次世代哨戒機のP-8を上回る。これによりP-1は任務区域に迅速に駆けつけ、より長時間の滞空が可能となる。

 P-1はアクティブフェイズドアレイを採用したHPS-106型レーダー、パッシブ・アクティブのソノブイ、海中の雑音と深海の目標物を捕捉するためのソナーを搭載できる。

 P-1はさらに国産のHQA-7型音響処理装置を搭載し、各種音響信号を分析できる。この先進的な処理装置は、静音潜水艦への対応能力を高め、船員の業務の負荷を軽減できる。

 P-1は魚雷、深海爆弾、航空爆弾、ASM-ICやAGM84などの対艦ミサイルを搭載でき、さらにAGM-65「マーベリック」空対地・空対艦ミサイルを搭載できる。機内の弾倉には8発の魚雷を搭載でき、翼下には計12カ所のハードポイントがある。

 P-1の就役により、海上自衛隊の対潜・対海巡視能力が大幅に引き上げられるだろう。中国は現在、日本の重大な脅威となっている。中国は潜水艦の実力強化を急いでおり、総規模が60隻に達している。1990年代以降も中国は潜水艦の追加を続けている。新型潜水艦は静音性が優れ、日本は新型潜水艦の十分な音響資料を獲得していない。

 P-1はP-3Cが捕捉できない音響を捕捉できる。例えば魚雷発射管を開く音、舵を切る音などを捕捉でき、さらにより広範囲な周波数の雑音を処理できる。これは中国の「商級」、「元級」などの新型潜水艦への対応に役立てられる。(編集担当:米原裕子)

http://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20130606/Searchina_20130606050.html

◆日本もしっかり持っている「勝負球」エンジン技術

2014.06.17 zakzak

 わが国の戦闘機について語られるとき、よく「日本はエンジン技術が弱いから…」米国などに勝てないのだ、などという持論を展開する人が少なからずいる。だが、どうもここには、そのように思い込まされる意図が働いているような気がしてならない。

 世界のエンジン市場を見渡してみると、米国のGE社、同国のプラット・アンド・ホイットニー社、英国のロールス・ロイス社が3強といわれ、世界の7割強のシェアを持っているという。

 わけてもジェットエンジンは戦略的工業製品として、世界各国の軍や民間に輸出されている重要アイテムである。わが国においては、これをIHI(かつての石川島播磨重工業)が主に担い、日本のジェットエンジン売上高の7割近くを占め、他の追随を許していない。

 これは、わが国の世界的な位置付けや産業、技術力、また外交・安全保障上も極めて重要なポイントである。米英がいわば「勝負球」にしている物を、日本もしっかり持っているということなのである。

 「数少ない作れる国の1つであるのに、技術がない、弱い、と思い込んでいるんです」と関係者は苦笑する。

 これは、かねて述べているように、敗戦に伴い、日本の航空技術一切を封印するため、GHQにより「航空禁止令」が出され、徹底的に押さえ込まれたことから「出るくいは打たれる」という感覚が、日本人にまだ浸透していることもあるのかもしれない。

 常に控えめで、遠慮がちでなければならないという宿命を背負った戦後日本の航空機やエンジン作りであるが、実際に手がける人々の熱意は半端ではなかった。敗戦当時から、石川島芝浦タービン社長であった土光敏夫氏は、心ひそかにジェットエンジン製造を目指し準備を始めていたという。

 「これを作らなければ、日本は敗戦国のままだ!」

 その思いを胸に、ジェットエンジンを陸舶用ガスタービンと称し、開発に着手したのだという。

 しかし、すべてが閉ざされた7年間、情報も隔絶され、技術的には欧米に引き離されるばかりであった。

 そもそも、わが国のジェットエンジン技術は、終戦間際の1945年7月に海軍の「ネ20」が中島飛行機の攻撃機「橘花」に搭載され、試験飛行に成功したに過ぎなかった。ドイツなどではすでに「メッサーシュミット」といったジェットエンジン戦闘機が最前線で活躍していたころであった。

 ■桜林美佐(さくらばやし・みさ) 1970年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。フリーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を制作後、ジャーナリストに。防衛・安全保障問題を取材・執筆。著書に「日本に自衛隊がいてよかった」(産経新聞出版)、「武器輸出だけでは防衛産業は守れない」(並木書房)など。

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20140617/plt1406170830002-n1.htm

◆放射性廃棄物の無害化に道? 三菱重、実用研究へ

2014/04/14 草莽崛起ーPRIDE OF JAPAN

放射性廃棄物の無害化に道? 三菱重、実用研究へ 
日本経済新聞  2014/4/8 7:00 記事保存

 三菱重工業は重水素を使い、少ないエネルギーで元素の種類を変える元素変換の基盤技術を確立した。原子炉や大がかりな加速器を使わずに、例えばセシウムは元素番号が4つ多いプラセオジウムに変わることなどを実験で確認した。

将来の実証装置設置に向け、実用化研究に入る。放射性セシウムや同ストロンチウムを、無害な非放射性元素に変換する放射性廃棄物の無害化処理に道を開くもので、原発メーカーとして実用化を急ぐ。

■百数十時間で元素変換

3月下旬、米ボストンのマサチューセッツ工科大学の講義室。世界から集まった100人以上の研究者を前に、三菱重工・先進技術研究センターの岩村康弘インテリジェンスグループ長は「元素変換はマイクロ(100万分の1)グラム単位で確認できた」と報告した。多数の質問を受け、同社の実験を説明する理論の提案も数多く発表されたという。

 三菱重工の横浜市の先進技術研究センター。700を超える幅広い製品群を擁する同社の次世代研究を一手に引き受ける秘密基地だ。研究棟の1階の約3分の1を占めるクリーンルームで研究者が白衣に身を包み、約25ミリ四方の薄膜の金属板を装置にセットする。超高温や超高圧をかけることなく、数日で内部で元素が変わり、新たな元素が生まれてくる。

 具体的には厚さが数十ナノ(ナノは10億分の1)と極めて薄い金属のパラジウムと酸化カルシウムの薄膜を交互に積層した多層膜に変換したい金属を付ける。この膜に重水素を透過させると百数十時間で元素番号がそれぞれ2から4、6多い元素に変わった。
 セシウムはプラセオジウムに、ストロンチウムはモリブデン、カルシウムはチタン、タングステンは白金に変わることを確認した。特殊な薄膜に重水素を透過させる独自技術は日本での特許に続き2013年、欧州でも特許を取得した。

 先進研の石出孝センター長は「ここ数年で研究が大きく加速した」という。様々な手法で重水素の濃度を高めることで、新しい元素の収量がナノグラムからマイクログラムへ3桁増えた。測定精度も上がり、1平方センチメートル当たり最大数マイクログラムの元素変換を確認したとしている。

 セシウムの元素変換率は、ばらつきはあるものの100%近いものもあるという。元素変換を示唆するガンマ線も微量ながら検出している。同社はセシウムの場合、パラジウム多層膜の内部で4個の重水素が1個のセシウムの原子核に十分近づき、陽子4個と中性子4個が加わりプラセオジウムになったとの仮説を立てている。ただ、詳しいメカニズムや理論は分かっていない。

 元素変換は「エネルギー収支が合わず、従来の物理学の常識では説明できない」などの指摘がある。新しい元素の量が少なく「外から混入した可能性も完全には排除できない」との声もある。

■未知の現象を解明する実験

 もともと低いエネルギーで元素が変わるのは、1989年に提唱された常温核融合と同じ考え方。1億度などという超高温でなくても核融合が起こり、過剰熱が発生するという夢の現象を再現しようと世界中で再現実験が研究されたが、ほぼ否定された。

 三菱重工も当時から研究を始めた。途中からエネルギーの発生を証明するより、元素の変換を示す方が実証しやすいのではないかと考え、元素変換に的を絞った。微量の元素が生まれたことは、兵庫県にある世界最高水準の物質分析技術を持つ大型の放射光施設「SPringー8」を使っても確認している。

 同社の研究に協力した独立行政法人物質・材料研究機構の西村睦水素利用材料ユニット長は「現在まだ解明されていない新種の元素変換反応の可能性を示唆している」としている。トヨタグループの研究開発会社、豊田中央研究所(愛知県長久手市)も元素変換の研究を続けており、成果が出ているようだ。

 昨年12月の東京工業大学。元素変換や低温核融合などをテーマに研究する研究者や技術者が全国から集まった。三菱重工のほか、大学の発表も行われた。岩手大学工学部の成田晋也教授もその一人。「未知の現象の解明を進める」ための実験を続けている。

 岩村氏は「元素変換を確信できる量が取れた。理論的なメカニズムはわかっていないが、我々はメーカー。次のステップに進みたい」という。大学の研究者の間でも「もっと変換の量が増えれば、文句がつけられなくなる」との声がある。

 三菱重工は実験の規模を拡大し、収量を増やし実用化のメドを付ける方針。これまで小規模な体制で先進技術研究センターで研究していたが、他の事業本部や外部の大学や研究機関との共同実験を増やす。

 金属薄膜を大きくしたり、ハニカム構造にして表面積を大きくしたりする方策などを検討している。放射性元素の変換の実験はまだ始めていないが、例えば放射性のセシウム137はユーロピウムに変換する可能性があるという。

 放射性廃棄物の処理以外にもレアメタルなどの希少元素の生成や、新エネルギー源としての応用を想定している。ただ、レアメタルや新エネルギーは既存技術があり経済性との比較になる。

 岩村氏は「現在、決定的な解決策がない放射性廃棄物の無害化は価値が最も高い。当社は原発メーカーでもある。10年後には実用化したい」という。

《記者の目》細々と続けてきたのが実情

 3年前の東日本大震災。放射性物質を拡散する東京電力福島第1原子力発電所の光景を前に、ある三菱重工業関係者は「元素変換をもっと大規模に研究していれば」と叫んだ。三菱重工は約20年、元素変換を研究してきたとはいえ、予算も人員も「細々と何とか続けてきた」というのが実情だ。

 三菱重工は1990年代前半に元素変換の研究を始めた。一般に内容が知られたのは、関連学会の論文誌に岩村氏が論文を発表した後の2002年ころだ。ただ、常温核融合の負のイメージもあり「現代の錬金術」との見方もされ、同社は対外的なアピールに慎重だった。

 岩村氏は技術統括本部のインテリジェンスグループ長という肩書を持つ。「技術もマーケティングが必要」との考えから10人のチームを束ね、エネルギー・環境分野を中心に他社の技術開発動向を探る。

 「グループ長の仕事に専念してほしい」と遠回しに元素変換の研究からはずれるように言われたこともある。社内の研究予算はついていたが「07、08、09年ごろはけっこう危なかった」という。

 岩村氏は「この10年で研究の精度が飛躍的に上がり、世界で研究仲間も増えてきた。中国の大学は我々そっくりの装置で研究している」と元素変換の認知度向上とともに、競争の激しさを実感している。

 10年前から大がかりな研究体制をとれば、現時点で放射性廃棄物処理の具体的な実証実験ができていた可能性がある。しかし、実態は「基礎から実用研究へ移行できそうな段階」にとどまる。

 元素変換は重工幹部も時折、「おもしろい研究をしているんだ」と口にする。「あんな研究を続けられるのも重工くらいだよねぇ」という外部の声もある。研究を途切れさせなかったのは三菱重工の懐の深さだが、現状の体制で、10年後に大きな成果が期待できるのか。そろそろ企業として腹をくくる時だ。

(企業報道部 三浦義和)

http://prideofjapan.blog10.fc2.com/blog-entry-5617.html

◆北林 達也氏 フェイスブックより

【未来の科学技術】~日本は海から世界を再創造する~

1)海水淡水化技術による砂漠の緑化
2)海水と海水を淡水化したあとの残りからマグネシウムを取り出す。
3)高強度不燃マグネシウムから、自動車・電車・航空機・船舶・建築用素材・道路用素材を作り出す。プラスチックが消える。
4)リチウムイオン電池の高容量化(信越化学工業)。
5)マグネシウム電池の実用化(東北大未来科学技術共同研究センターなど)。
6)超薄型ディスプレイによる名刺サイズ携帯電話。文字入力は音声。あるいはグーグルグラス様なメガネ型。
7)熱さ数ミリの、壁に貼り付ける大型テレビ。
8)電池のカートリッジ交換ができる電気自動車。スペアタイヤのようにスペア電池を積む。電池の大きさは大型のアタッシュケースくらい。石油スタンドならぬ電池スタンドができる。
9)藻(オーランチオキトリウム)から石油を取り出す。肥料も作る。
10)鉄その他の金属の完全リサイクルシステムを世界に普及させる(鉄はPanasonicが実用化した)。
11)メタンハイドレートで発電する。
12)各家庭では、コージェネレーションユニット(ホンダが実用化した)で発電・給湯する。
13)ヒートアイランド現象を克服した涼しい都市。
14)食物農場・養殖漁業による資源を守る食糧生産。
15)バブル期に計画された地下都市の建設。
16)キャッシュレス社会の実現。
17)インターネット・ホスピタルによる在宅医療の実現。
18)インターネット・スクールによる在宅教育の実現。
19)その他。日本中にたくさんあります。

日本は、素材技術大国・環境技術大国(核廃棄物処理を含む)として、世界にその技術を提供するようになるでしょう。日本が消費する電力は、これまでよりもずいぶん少なくなるように思います。既得権益が壁になっていますが、世界の次世代技術の先進国になると思います。この方向に着実に進めば他国は追いつけません。数年すれば、総理大臣の靖国参拝は、政治的なカードではなくなっているはずです。NHKやその他マスコミは消えているかもしれません。

◆IHI、油分を大量に含む藻の安定培養に成功-ジェットエンジン燃料用

2013年11月15日 日刊工業新聞

 IHIは14日、ジェットエンジンなどの燃料に使用する油分を大量に含んだ藻の安定培養に成功したと発表した。横浜事業所に設置した約100平方メートルの屋外培養試験プラント(写真)で実証した。2015年以降に火力発電所に併設する10倍以上の数千平方メートル規模の試験プラントを建設。20年に数百ヘクタール規模の実機プラントを建設する計画で、東南アジアなどで場所を選定する。

ベンチャー企業2社と設立したIHIネオジーアルジ(川崎市宮前区)が開発し、藻と油にちなんだ「モブラ」の名称で展開。現時点でコストは従来比半減の1リットル当たり500円にめどをつけた。20年までに同100円以下とし、実用化を狙う。

 乾燥重量に含まれる油の割合が50%の「榎本藻」の品種改良を重ね、太陽光のみで雑菌などに負けない培養方法を開発した。今後、製造工程の自動化を進めるほか、火力発電所から出るCO2で藻を増殖させる技術を確立する。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0120131115bcal.html?fb_action_ids=545635348844890&fb_action_types=og.likes&fb_source=other_multiline&action_object_map=%5B258526047630055%5D&action_type_map=%5B%22og.likes%22%5D&action_ref_map=%5B%5D

◆ガラスパネルが消える?!太陽光発電のシェアを奪う“塗る”発電

厚さ1/10以下!世界で初めて塗る太陽電池の開発に成功

2011年、三菱化学が『炭素化合物を素材とした有機物半導体の有機薄膜太陽電池』の開発に成功したと伝えました。
この有機薄膜太陽電池は、従来の太陽パネルが『数センチの厚さが必要』なのに対し、『わずか1mm以下を実現、また重さは1/10未満に抑える事が可能』となりました。

光の当たる全ての場所が発電所に

この有機薄膜太陽電池の特徴は、以下の5点。

薄い! 驚きの厚さ1mm以下。
軽い! なんと従来の1/10未満。
曲がる! 服にだって使える。
半透明! 窓ガラスでも発電できる。
シートに印刷して量産! 低コスト化で価格ダウン。
今まで重量制限により太陽パネルを見送っていた箇所にも設置できるのは当然。
また壁の外壁としても使える上に光を通すので、都心の高層ビル群をそのまま巨大な発電施設にする事も夢ではありません。

中でも最も相性がいいのは電気自動車でしょう。
半透明の塗る太陽電池は、車体に使用してもデザイン性を損なう事はありませんし、窓ガラスにも使えるので車体全てで余すことなく発電ができるという事になります。

発電効率10%が世界初の偉業

有機薄膜太陽電池は、原価の高いシリコンを使わない太陽光発電のシステムとして世界中で研究されていました。しかし最大のデメリットである発電効率の低さにより、実用化する事はありませんでした。

しかし三菱化学が開発した有機薄膜太陽電池の発電効率は世界で初めて10.1%を記録。
この値は、すでに実用化されている薄型シリコンパネルと同程度の発電効率という事になります。

2015年には15%が目標

三菱化学は2015年までに発電効率を15%まで引き上げ、実用化する事を公言しました。

世界初!液化シリコンによる半導体の作成

三菱化学が有機薄膜太陽電池の開発を進めている頃、北陸先端科学技術大学院大学が世界で初めて『液体シリコンで半導体を作る事に成功した』と発表しました。

電子機器には欠かせない半導体はシリコンを材料に作られていますが、そのシリコンは固体か気体のどちらかでしか安定しませんでした。
しかしその常識を打ち破り、液体シリコンによる膜状の半導体の作成に成功したのです。

液体シリコンは20%の発電効率を発揮

この液体シリコンから作り出した膜状の半導体を3層に重ね発電実験を行った所、主流のシリコン型太陽パネルと同じ20%の発電能力を実現させることが出来ました。

半導体は電子機器の基礎部分

半導体は太陽光発電にのみ利用されている訳ではありません。
携帯電話、テレビ、PC、車、さらにはエコで一気に普及したLED照明にも使用されています。
液体シリコンはこれら多くの電子機器に新しい可能性を与える事にも期待されています。

三菱に迫る発電効率11%の塗る太陽電池

2012年には自然科学研究機構分子科学研究所が、『有機薄膜太陽電池を作り11%の発電効率を記録』しました。
三菱化学は炭素化合物を素材にしたのに対し、自然科学研究機構が注目したのは、フタロシアニンという有機化合物。
新幹線の塗料としても知られ、昔から有機半導体に使用できないか研究されながらも長らく成果は出ませんでした。
しかし特殊な不純物をあえて入れる事により、有機半導体としての利用が可能となりました。

塗る太陽光発電。次の課題は『価格』

世界中で多くの研究機関が実用化に動いている“塗る”太陽光発電。
おそらく最も早く実用化されるのは、『三菱化学の有機薄膜太陽電池』だと思われますが、それでも2015年とまだ時間があります。
具体的な価格や補助金の有無が決まるのは、もう少し先の話になるでしょう。

http://taiyoko-manual.com/news/power-generation-to-apply.html?fb_action_ids=600276496703078&fb_action_types=og.likes&fb_source=other_multiline&action_object_map=%5B440896349280627%5D&action_type_map=%5B%22og.likes%22%5D&action_ref_map=%5B%5D

◆塗って常温で乾かすだけで電気を通すインク
岡大ベンチャー新技術に世界が注目

2013年11月5日(火) RSKニュース

岡山大学が開発した、新しい技術が世界から注目されています。

塗って常温で乾かすだけで電気を通すインクで、電気製品への応用が期待されています。
インク製造のためのベンチャー企業を設立し、年商20億円を目指しています。

今回開発されたナノインクです。
このナノインクは、塗った後、常温で2分程度乾かすだけで電気を通す、金属製の配線などと同じ役割をします。
岡山大学・助教でベンチャー企業、コロイダル・インクの社長、金原正幸さんです。
ナノインクの課題とされてきた、高温で熱処理しなければならないという問題を克服しました。
今までのナノインクは、150度以上での熱処理が必要だったため、塗りつける基盤にはある程度の分厚さや耐熱性が必要でした。
すぐに乾くナノインクは、薄いものや柔軟性のあるもの熱に弱いものなど、材質を問わず、何でも基盤にすることができます。
この技術を活用すれば、携帯電話やテレビなど電気機器を、より薄いものや安いものに変えていくことが可能となります。
5日、岡山市内でナノインクをどう活用するかという研究会が開かれました。
このナノインクは、経済産業省や岡山県も注目していて、今はまだ値段の高い、ナノインクをいかに低コストで利用できるようにするか、3年計画で検討していきます。
コロイダル・インクは、総社市に年間約1トンのナノインクを生産できる設備をつくり、今年2月から販売を始めました。
世界初の技術で3年後には、20億円の売上げを目指すとしています。

http://www.rsk.co.jp/news/news_local.cgi?id=20131105_8

[すごいぞ!ニッポンのキーテク]

◆中国リスクを緩和 昭和電工のレアアース不要の磁石合金

2013.10.20  産経ニュース

 昭和電工が、レアアース(希土類)の一種であるジスプロシウムを使わないモーター用の磁石合金を開発した。ジスプロフリーの磁石は、ハードディスク駆動装置(HDD)用など一部で採用されているが、需要規模がさらに大きい産業用ロボットなどの一般産業用に応用範囲を広げるもので、画期的な開発といえる。需給緩和による価格低下が見込めるほか、ジスプロの約9割を中国産が占めるなか、原料調達リスクを緩和する上でも威力を発揮しそうだ。

 磁石合金は通常、鉄やレアアースのネオジムから作られるが、耐熱性確保のために微量のジスプロを添加している。磁石は温度が上がるほど磁力が失われやすいためだ。

 添加量は用途によって差があり、HDD用では重量ベースで約1%。しかし、より耐熱性が求められる一般産業用は約4%で、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)用は6%超と高い。

 ジスプロの価格は今年8月時点で1キロあたり645ドルと、ネオジムの93ドルに比べてもかなり高価だ。このため磁石合金の開発では、耐熱性を維持しながらその使用量を減らすことが最重要課題となっている。

 開発現場では、別の希土類であるテルビウムを使う手法などが模索されているが、より希少でかえってコストがかさむなど問題を抱える。

特殊な熱処理で開発

 こうした中、昭和電工はそれらと異なるアプローチを追求。磁石合金に特殊な熱処理を施して、結晶構造を変えることで耐熱性を確保する技術を編み出した。

 傍目には分からないが、通常の磁石は磁性のある結晶が密集してできており、それらの周囲を磁性のない膜のようなものが覆っている。これに対して、昭和電工が開発した磁石は、両者の間を磁性のある「第2の膜」が挟まれている。河村伸彦・電子機能材事業部長は「2つの磁性のある部分が隣り合っていると、ふつうは磁力が落ちるが、なぜかそうならなかった」と語る。

 同社によると、ジスプロの世界需要は2013年の見通しで約750トン。うちHDD用は約50トンだが、一般産業用は約300トンとはるかに多い。これだけの量が不要になる上、HV・EV用でも使用割合を減らせるため、コスト削減効果は極めて大きい。実際、今回の磁石合金は原料コストが約3割減るという。

 今後は引き続きメカニズムの究明にあたる一方、来春をめどに秩父事業所(埼玉県秩父市)で量産を開始、HV・EV用でも大幅削減を目指す方針だ。

「中国リスク」対応可

 このままジスプロフリー化が進まなければ、世界需要は16年には約1600トンまで急増する見通し。逆に今回の磁石合金が世界中で使われれば、約300トンとかなり抑えられるという。

 ジスプロは、カナダやブラジルにも存在するものの、産出は中国南部にほぼ限られる。11年下期には、中国の輸出制限によって価格が1キロあたり3000ドル近くに暴騰し、関連業界に一大パニックを引き起こした。使用量を抑制できれば、それだけ「中国リスク」を減らせることになる。

 一方で、河村事業部長は「別の角度からみた場合、中国が恩恵を受ける部分も少なくない」と語る。というのも、地中に硫酸アンモニウムの抽出液を流し込み、ジスプロを溶かし出す採掘手法を採用しているからだ。この手法は経済的だが、深刻な地下水汚染を引き起こしてしまう。しかも違法採掘や需要増加とあいまって、問題は日を追うごとに深刻化している。

 ジスプロフリー化が進めば、利益は目減りするかもしれないが、環境保全とのバランスが取れる。その方が、環境悪化に苦しむ今の中国にとってプラスなのではないか。
(井田通人)

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/131020/biz13102007000001-n1.htm

◆「KUMADAIマグネシウム合金」(木原みのる公式サイトより)

輸送機器の軽量化によるCO2ガス排出抑制や省エネを可能にする21世紀の材料として、マグネシウム合金が注目されています。

マグネシウムがスチール・アルミニウム・チタニウムよりも優れている点(長所)

軽量(実用金属で最も軽量)
豊富な天然資源
身体に優しい(人体の構成要素、「豆腐のにがり」等)
環境に優しい(高いリサイクル性)
しかし、アメリカ連邦航空局は、民間航空機に対するマグネシウムの使用を禁止してきました。理由は以下の通りです(短所)

常温強度が低い
耐食性が低い(腐食しやすい)
発火温度が低い(燃えやすい)
従来のマグネシウム合金は航空宇宙分野で利用することはできません。世界各国は従来のマグネシウム合金の弱点を克服した新しい戦略材料としてマグネシウムの研究開発を推進してきました。

そして、ついに我が国において「KUMADAIマグネシウム合金」が仕上がりつつあります。アルミニウム合金を凌駕する比剛性と比強度を持つとともに難燃・不燃性を合わせ持っています。つまりマグネシウムの長所を維持したまま短所を克服した、まさしく航空宇宙構造材料に適した画期的な素材です。

昨日、熊本大学工学部にある先進マグネシウム国際研究センターを視察しました。センター長であり開発者の河村能人(かわむらよしひと)教授から詳しい説明を聞き、現時点における研究開発する上での課題などを伺い、将来の可能性について意見交換しました。またセンター内の設備や機械を見学させていただきました。

様々な分野で活用されると思いますが、特に航空宇宙分野では「マグネシウム新時代」が到来するでしょう。このチャンスを逃さないように、我が国の産官学が連携して研究開発実験を推進する必要があります。

http://kiharaminoru.jp/modules/blog/2013/08/23/2092/

◆海水からマグネシウム 採取技術を開発 

海水から金属資源のマグネシウムを採取する独自の技術を、佐賀大学総合分析実験センター技術員の池田進さん(電気化学)が開発した。ダイヤモンドを被覆した電極で電気分解し、省エネルギー化を図った。「将来的にマグネシウムを海外に頼らず、国内供給するための技術につながる」と話している。

 池田さんは、海水の淡水化施設などで廃棄される高濃度の塩水から有用資源を分離、回収する研究を進めている。これまでに食塩の精製法などを開発。今回は、製塩時に生じるにがりから塩化マグネシウムを分離し、「溶融塩電解」と呼ばれる電気分解によってマグネシウムを採取することに成功した。

 池田さんによると、通常は電気分解の電極材料にグラファイトなどの素材が用いられるが、ダイヤモンドを使用することで電圧を2割程度抑える効果を実証。海水1トン当たり1キロのマグネシウムが採取でき、高濃度の塩水を使うとより多く回収できるという。

 マグネシウムは以前は国内生産していたが、採算が取れず現在は鉱石資源を有する中国などからの輸入に依存している。海水からの採取は米国で進められているが、鉱物より不純物が少なく品質が良い一方、コストがかかる難点がある。

 今回の研究成果は8月29、30の両日、東京で開かれる国内最大規模の産学マッチングの場「イノベーション・ジャパン2013」に出展する。池田さんは「蓄電池などマグネシウムの用途が広がり、今後ニーズが高まることが予想される。発電など海水の複合利用を促し、また省エネを進めることで海水からのマグネシウム採取の実用化も図られる」と話している。

2013年07月31日 佐賀新聞

http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2522473.article.html

もう支那に依存しなくて良い時代が来る。

政府の総合科学技術会議がまとめた概要から、革新的な新素材の開発で炭素繊維やマグネシウムの軽量素材を自動車などへ普及。
革新的材料では自動車など輸送機器の構造材料として、鋼板やマグネシウム(中略)などの強度や延性を高め、軽量化する。と、記されている。不二サッシ株が注目されるのもその関連だろう。

◆【経済】東洋紡 有機ELを超える高画質・低コストの液晶フィルムを開発

2013.02.04 産経ニュースwest

東洋紡が、有機EL(エレクトロルミネッセンス)を超える高画質を実現する液晶画面用フィルムを慶応義塾大の小池康博教授と共同開発したことが4日、分かった。4月にも量産を始める。液晶関連部材は日本企業が強みを 持っており、韓国や台湾など新興国勢をリードする部材の開発が産学連携で進み始めた。 

現在の液晶画面は、見る角度によって色や明るさがばらつくが、新フィルムはこうした弱点を解消。屋外で使うケースが多いスマートフォン(高機能携帯電話)などに採用すれば、サングラス越しでも画面が暗くならず、鮮明に見えるという。 

新フィルムの原料はペットボトルと同じ樹脂のため安価。現在は、色や明るさのむらを防ぐため高価なフィルム(位相差フィルム)を使う場合もあるが、新フィルムを採用すれば位相差フィルムが不要になる。 

東洋紡はすでに、犬山工場(愛知県)で試験生産を開始した。できるだけ早く年産能力1万トン(32型テレビ3千万台分)を達成し、さらなる増産も視野に入れる。 

http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/130204/wec13020410170001-n1.htm