晴耕雨読、山

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秋風がささやく尾瀬(2)~逆さ燧の星夜~

2017年09月24日 | 

山小屋の窓から見た夕食後の空は雲が徐々に少なく。6月から待ち望んだ好天の新月の日、星空を期待してひと眠り。設定した目覚まし1時間前の夜8時、外を見ると一面の星。予定を変更し、早めの出発準備。防寒、毛糸の帽子にヘッドライト、小屋の人に言われたとおりに熊鈴も携行。何せ、月の出ない新月の夜なので真っ暗。夜露で濡れた木道、しばらくは高いところを歩くので踏み外して怪我しないよう慎重に。熊鈴は大きく鳴らすと寝ている熊を起こしそう、鳴らさないと人の気配を伝えられない。加減しながら鳴らして歩く闇夜の道は物音ひとつしない。ヘッドライトの光線が時おり流れる霧を映し出すのみ。急いだせいか40分予定のところを20分少しで上田代の池塘のひとつ「逆さ燧」に到着。狭い木道に三脚を設営、身をよじるようにカメラを操作。Mモードで絞りF2.8、シャッター速度30秒とISO感度1200は調整することに。ライブビューでのMフォーカスは光源弱い星を捉えきれないので、無限大から微調整。操作中の赤い光源は他の動物の眼と熊に勘違いされそうなので控える。上空の星と池塘に写る星を、という狙いは期待どおりにはいかなかったが初回としては満足。超広角レンズも購入4ヵ月目で、やっと試すことが出来た。気が付けば広い尾瀬ヶ原にひとり、1時間半の立ちっぱなしで寒くなってきた。反対方向の至仏山も数枚、景鶴山上空の北天の光跡、微速度撮影も少しチャレンジしたので切り上げる。帰りも急ぎ足で小屋の灯りが見えて一安心、熊に怯えながらの2時間は疲れたものの楽しい星の夜だった。

池塘にも星 

景鶴山方面 

振り返る至仏山には

翌朝、燧ケ岳に別れを告げて 

 フォトムービー『草紅葉の尾瀬は星夜と』 http://www.digibook.net/d/0c44a1bba00f34b9f0c5cdb7b87e0f28/?viewerMode=fullWindow&isAlreadyLimitAlert=true



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